みやこ禁煙学会(2007年2月11日~12日)
(日本禁煙学会+日本禁煙推進医師歯科医師連盟)
で青森県タバコ問題懇談会の活動を発表したいと思います。まだ演題を提出しただけで採用されるかどうかは未定ですが、抄録を掲載しておきます。
青森県における夏祭りの禁煙化や路上喫煙禁止条例制定への取り組み
青森県タバコ問題懇談会
○久芳康朗、山崎照光、鳴海 晃
青森県タバコ問題懇談会では、学校における禁煙教育や医療機関における禁煙外来などと並んで、社会的規制の強化と世論の喚起を三本柱の一つと位置づけて積極的に取り組み提言している。2004年の再結成シンポジウムでは全ての医療機関、学校、公共施設の禁煙化を始めとする『無煙社会に向けて10の提言』を発表し活動の目標としたが、2年経った現在達成できた項目は一つもない。
【夏祭りの禁煙化】2005年から2年にわたり、全国から多数の観光客が訪れる青森ねぶた祭、弘前ねぷたまつり、五所川原立佞武多、八戸三社大祭などの夏祭りの禁煙化を要請し、青森、弘前、八戸では観覧席が禁煙になるなど一定の成果が得られたが、路上喫煙対策は不十分なままである。八戸市とJT共催のゴミ拾い運動は、私たちの運動により2006年には実施されないことになった。
【路上喫煙禁止条例】2006年には、市民の署名と共に路上喫煙禁止条例制定の請願書(青森・弘前・八戸の3市)および陳情書(他の全市町村)を議会に提出したが、採択はゼロであった。首長との面談など次の方策を検討中である。
【その他の活動】1)国政選挙、首長選における候補者アンケート、2)コンビニのタバコ自販機撤
去要請、3)県内全市町村での学校敷地内禁煙化要請、4)議員へのタバコ税大幅増税と葉タバコ農家転作対策の要請、5)施設・飲食店の健康増進法遵守要請、6)教育委員会・新聞社へのJTとの共催・後援中止要請、7)世界禁煙デー記念企画における市民へのアピール活動(2006年はマーク・ギブンズさんの講演と八戸市内禁煙ウォークを実施)、8)新聞投稿活動、9)禁煙の飲食店の紹介、10)ホームページ・ブログの活用した広報活動、など多方面に渡る社会的活動に現在も継続して取り組んでいる。
特に、様々な社会的規制や学校教育を進めようとする際にネックになっている葉タバコ農家対策が青森県内では重要な課題となっているが、一つの県だけの取り組みには限界があり、全国レベルでの連携した活動が望まれる。