「秋田県横手市増田町」 は 「国選定 重要伝統的建造物群保存地区」 で 「内蔵の

   町」 として観光客が増えたとか・・・人気のきっかけは 「JR 大人の休日倶楽部」 で

   「吉永小百合さん」 が訪れた事だと聞きました。

  

   今回伺った 「中七日町通り」 は道幅が広く、100mにも及ぶ短冊形の土地に建つ

   商家は、道路に面した部分が二階建て・・・・何故かと聞いてみましたら 「横手」 は

   日本有数の豪雪地、「道路に雪下ろしをしても通行出来るように道幅広く 雪が降り

   積もっても二階から出入りする為に 道路側は二階建て」 なのだそうです。

   また 「内蔵」 は、雪が積もっても 「外に出る事無く 家の中から利用できるから」 で、

   「座敷蔵」 になっているものも多くあるようでした。

   また 「増田」 は 「雄物川支流の成瀬川と皆瀬川」 の合流地点に位置して、「舟運」

   が盛んであり更に 「子安街道」 と 「手倉街道」 が交差すると云う立地によって江戸

   時代以前から 「人と物資の往来」 で賑わって 県内有数の 商業地(養蚕・葉タバコ)

   として栄えていたようですね。

   明治期には、「増田の商人達」 が共同で 「増田銀行 (現在の 「北都銀行」 前身)」

   を創設、また 「増田水力電気会社 (最盛期には 横手・湯沢・大曲を含む 県南 54

   カ所に供給した)・増田製陶会社・味噌醤油 長坂商店」 をも設立して、大正期には

   「吉乃鉱山」 の採掘量も増加して (第一次世界大戦の特需・昭和の戦時体制等の

   効果とか) 商業活動は一層活発になって 「増田町」 は賑わったとの事です。

   (江戸時代に始まった 「朝市」 も 増田の経済を支えたとか)

   現在の 「増田町」 にも当時の繁栄を今に伝える伝統的な町並みや 「内蔵」 が多く

   残されています・・・「短冊形の土地」 に隣地との隙間狭く建物が立ち並び、建替え

   には費用が嵩むのも影響したとか。

 

   「増田の町並み案内所 ほたる」

   表向きは 「質素な茅屋」 であるが 家の中に入れば 「内蔵」 が鎮座し 裏に廻れば

   「漆喰塗の 立派な土蔵」 が立ち並んで 「尻が光る ホタル町」 と云われたとか。

 

 

 

 

   「日の丸醸造」 (国登録有形文化財)

   現在、「増田で唯一の醸造元」 だそうです。

   ここの 「内蔵」 は、「増田の数多い内蔵のなかでも、意匠や 豪華で繊細な装飾が

   ひときわ際立った内蔵」 だそうですが、見学者多く見送ります。

 

 

 

 

   次に 「升川商店 (旧栄助商店)」 に伺いました。 (国登録有形文化財)

   ご主人にお願いして 「内蔵」 を拝見し、「増田の歴史物語」 も語って戴きました。

   大正4年に 初代栄助が 「仙臺屋商店」 から家屋を譲り受け、「荒物商・石平商店」

   から独立を果たして 戦前まで 「荒物商・栄助商店」 を営み、現在は 「升川商店」

   「内蔵」 の内部写真を撮ったのですが 全ての写真に 「流れる光」 が入っています。

   「何かが・・・居たのかな・・・? 掲載は自粛しよう!」

 

   「佐藤三十郎家」 (国登録有形文化財)

   外観は 「普通の地方商店」 になっていますが、「内蔵」 は・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

   「内蔵」 は、内部に床の間を配した座敷間を有する 「座敷蔵」・・・手前に 「板の間」

   奥に 「座敷間」 で、壁の漆喰は磨かれています。 二階部は 「什器収納 文庫蔵」

   (「内蔵」 の在る家の多くは 商家で、大勢の人々が出入りするために 「座敷蔵」 が

   家長・家族の 落ち着ける空間 だったのかもしれませんね)

   分厚い 「障子」 は 「明かり取りと換気の機能」

   「蔵の扉」 に、幾重にも 『段』 が在るのは・・・「煙返し」

   「火」 が入るのを防ぐ為に、入り口脇には 「味噌甕」 が置かれています!

   「味噌で、目張り」 をするのだそうです。

 

   「納税貯蓄組合員 石田喜兵衛」 と云う表札がありますが・・・・・非公開なのかな?

 

 

 

   「旧村田薬局」 (横手市指定文化財)

   江戸時代中頃から続いた 「増田最古の薬舗」 の 切妻造り平入りの 「店蔵」

 

 

 

   「旧松浦家住宅」 (国指定重要文化財・・・・・非公開)

 

 

 

   「下夕堰 (下関)」

   「成瀬川」 の水を 「十文字町」 方面に流す用水堰で、元は 「増田城の堀の水」 と

   して活用され、増田で不可欠な 「生活用水・防火用水」 に。

 

 

 

 

 

   「佐藤又六家 (佐藤家住宅)」 (国指定重要文化財)

   増田特有の細長い短冊状の土地に 縦長に家屋を配置した 増田地区最古の

   「店 (見世) 蔵」 で、主屋の中に その 「店蔵」 が組み込まれて 現在も現役で

   使用されているとの事です・・・ここも 大勢の観光客が! 見学断念。

 

 

   「山吉肥料店」 (横手市指定文化財)

   「山中吉助商店」 (国登録有形文化財)・・・「米沢」 への移動時間を考慮して

   見学せず。

   居住部の小屋組が 「トラス・洋小屋組」 で 続く 座敷と水屋 そして蔵前は天井

   を張らず吹き抜けとし、「土蔵」 は 典型的な意匠を示す 「座敷蔵」 だそうです。

   「旧石平金物店・・・観光物産センター 蔵の駅」

   明治大正期に金物商などを営んだ 「石田家」 から 「横手市」 に 寄贈されとか、

   現在は 「増田町観光案内所兼物産販売所」 に。

 

 

 

   『山吉肥料店』

   明治大正期に 「養蚕業」 で財を成した 「山中家・山吉」 、昭和初期に改造された

   表側は 店舗・事務所と資材置き場になっているのですが 暖簾を潜って中に入る

   と 「増田の商家建築」 の特徴的家屋配置を残し、南側には長い長い 約100mと

   云う 「通り・とおり」 が 店舗・家屋より庭を越えて裏門まで一直線に伸びて、家屋

   の間口は10.4mで、奥行が41.4mの短冊形です。

  

 

 

 

   ここは、じっくりと時間をかけて拝見いたしましょう! (「山中ご夫妻」 が 案内役)

   通りに面して 「店舗兼住宅の主屋」・・・ここは 「二階建て」

 

 

   室内は 一階の天井を高く吹き抜けにして、北側の神棚の在る座敷・客間への採光・

   換気が取れるように工夫され、「縁側 (家の中ですが)」 が設けられています。

 

 

 

 

 

 

   ここは 「水屋跡」・・・現在も 「台所」 として使用しているそうです。

   昔 使っていた 「井戸」 は、現在も 「水道」 と 併用なのかな?

 

 

 

 

 

   昭和8年から数年かけて造られた 「鞘付土蔵・内蔵」・・・増田町で一番新しく、最後

   の 「内蔵」 で (これからは 造れないだろうからねぇ と言います) 「吉永小百合さん」

   が出演した 「大人の休日倶楽部 テレビCM」 に登場した間口:4間・奥行:7間を超え

   ようと云う見事なものでありました! (蔵内部は非公開だそうですが、一階の座敷蔵

   でご夫妻は結婚式を挙げたそうです。 一階は 「冠婚葬祭」 に使われ、二階は 家宝

   や冠婚葬祭道具が仕舞われているとか)

 

 

   厚く重たい 1トンと云う扉・五重の煙返しの内側に 「白蛇」 の文様が・・・・?

   「ねずみ除け」 ですって!

 

 

   ここにも 「味噌甕」 が在ります!

   「火除け・目張り」 の事を知らなかった 「奥様」 は片付けてしまい、教わって 元に

   戻したとか・・・今は中に 「味噌」 は入っていないようです。

 

 

   「主屋と蔵」 は 「鞘」 と呼ばれる木造建築物に覆われ、「蔵」 は 「漆塗り組子」 で

   包まれています。

 

 

 

 

 

   明治・大正期と受け継がれ、此処に 「蔵造り」 の匠の技が凝縮して 「増田・内蔵」

   の集大成と云います。

   「雲母」 を練り込んで磨き込んだ 艶のある 「黒漆喰」 や、細かな左官細工が見事

   であります。

   「蔵の角」 には 「銀杏仕上げ水切り」 と呼ばれる美しい左官の技!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   これから先が 「庭!」

 

 

   「お堀からの 下夕堰」 で、料理の下拵えをしたそうです。

 

 

 

 

 

   「味噌蔵・外蔵」 が並び・・・・・。

 

 

 

 

 

   「趣味の部屋・ゲストハウスとして使われた 離れ」 から 「裏門」 へ

 

 

 

 

   「横田市増田町」 には 「まんが美術館」 が在ります!

   収蔵数20万枚以上と云う 「原画」 の展示、保存に力を入れて、日本が誇る

   「漫画文化」 の魅力を世界に発信し、本物の迫力と美しさ そこに込められた

   作家の熱量を伝える。

   名誉館長は、地元出身で 「釣りキチ三平」 の作者・矢口高雄さんだそうです。

 

 

   さて、「中七日町通り」 に戻って 「内蔵めぐり」 を続けましょう!