辛ければ泣けばいい

あなたを咎めるものは

何もない

 

この瞬間だけは

 

 

布団の中

 

お風呂の中

 

 

涙を流せばいい

 

 

 

 

被害者にならないように?

 

ううん、あなたはそれでいい

 

なりたければ

それでいいの

 

 

だってそれだけ傷ついてきたから

そう思うのは当然じゃない?

 

 

 

 

あなたに許可をするのも

あなただけ

 

 

 

 

こうならなくてはいけないとか

そんなものはない

 

 

 

 

 

あなたは誰?

 

 

いつの間にか

 

「あなた」の名前は置いてけぼり

 

 

 

 

どこか

 

「妻」だったり「母」だったり

「娘」だったり

「社会人」

「常識人」

 

 

 

ただその存在として

たった一度の人生を

 

並べられた誰かと一緒の

そつない人生を過ごすのだろうか

 

 

 

 

 

あなたはなんのために生きる?

 

 

 

あなたは、あなただけのために

 

生きてもいい

 

 

 

 

 

現実を見つめて

全てから目をそらさずに

 

あなたがどう、あなたの人生を生きるか

見届けてみる

 

今は見えないけど

 

必ず答えがわかるから

 

 

あなたが傷つくこと

 

相手が傷つくこと

 

全て全て目をそらさずに見つめるといい

 

 

全てを見つめて

 

その上で

あなたはどうするか

 

 

 

それはあなたが決めていい

 

 

あなただけの考えを

あなただけの思いを

あなただけの魂を

 

震わせて

 

 

世界を作って・・・

 

 

これも全部

 

あの人を愛しているから

 

愛してしまったから

 

 

やまない雨のように

 

 

 

 

 

 

 

夢の途中で目を覚まし
瞼閉じても戻れない
さっきまで鮮明だった世界 もう幻

汗ばんだ私をそっと抱き寄せて
たくさんの初めてを深く刻んだ

揺れる若葉に手を伸ばし
あなたに思い馳せる時
いつになったら悲しくなくなる
教えてほしい

今日私は一人じゃないし
それなりに幸せで
これでいいんだと言い聞かせてるけど

勝てぬ戦に息切らし
あなたに身を焦がした日々
忘れちゃったら私じゃなくなる
教えて 正しいサヨナラの仕方を

誰かに手を伸ばし
あなたに思い馳せる時
今あなたに聞きたいことがいっぱい
溢れて 溢れて

木々が芽吹く 月日巡る
変わらない気持ちを伝えたい
自由になる自由がある
立ち尽くす 見送りびとの影

思い出たちがふいに私を
乱暴に掴んで離さない
愛してます 尚も深く
降り止まぬ 真夏の通り雨

夢の途中で目を覚まし
瞼閉じても戻れない
さっきまであなたがいた未来
たずねて 明日へ

ずっと止まない止まない雨に
ずっと癒えない癒えない渇き