第1話はこちら↓
すると、私の胸の高鳴りと共鳴するように、携帯がブルブル震えた。
サトシが呼んでる!
とっさにそう思った私は、カズナの腕を払って立ち上がると、ポケットから携帯を取り出した。
画面の文字を目で追った後、信じられないという気持ちでカズナを見る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トキメクはトキメカシに遭遇した
新しいトキメカシに
▶︎変更する 変更しない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新しいトキメカシって…。
周りを見てもカズナしかいない。どんなに考えてもカズナしかいない。でも、私がゲームの話をしたときは、何も言わなかった。どうして黙っていたの?
「カズナは、トキメカシ…なの?」
確かめるようにカズナに尋ねた。
「ゲームのこと、知ってたの?」
カズナは一瞬キュッと眉根を寄せたが、すぐにいつもの表情に戻ってフーッと息を吐いた。
つづく