そろそろ開花をしているのではなかろうかと思い、ノノボリカンアオイ(仮称)の自生地を散策してきました。

※分布 : 三重県

※ノノボリカンアオイ(仮称)
登録されていないので学名はありません。

しかしながら花の内部構造の特徴(萼筒内部が白い・縦隆起の数が少ない)などは他には無いものです。



※和名: 野登寒葵

※語源は、最初に発見された地名に因みます。


☆此処だけの話ではありませんが、この付近でも、鹿・猪が数多く生息していて自生地の生育環境は決して良いものでは無く、カンアオイの数は減少傾向にあり、大変深刻な問題である。


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まだ蕾の個体が多くあり、開花をして間もないようでした。

葉模様ですが、ほとんどが無地模様・そして下り藤模様、亀甲模様です。

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珍しい銀葉模様がありました。

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青軸の個体がありました。


花を解体して内部のようすを観察。

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萼筒内部は白く、下方の萼壁は赤紫色を帯びる・花柱の付属突起は長く開口部付近まで達する・柱頭は外向き・萼筒内部は網目状隆起・縦隆起の数は少なく10~12本

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この自生地には、混成はしていませんが、2~3mほど上部よりスズカカンアオイ(開花はまだ少し先のようです。)が自生しています。

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更に、少し離れた目の前の沢沿いには、ミヤコアオイも自生していますが、数少ないものです。

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次回は、もう1箇所別の場所に自生しているノノボリカンアオイ(仮称)の自生地を紹介します。