サンエンアオイの花の内部構造を観察しようとしたら、こんな感じの花でサンエンアオイとは違うものでした。見た目だけではわからないものだとつくづく思いました。
サンエンアオイの花だと思って摘まんで採取してきたものですが、又、おかしな個体を見つけてしまったようです。
開口部は狭く、一見するとサンエンアオイのようですが、花の内部を覗いてみると、イワタカンアオイの花のように白っぽく見え、縦隆起もイワタカンアオイの花と似たもののように見えます。
萼筒を横から見たようす
萼筒の上部が少し括れています。
イワタカンアオイの花(左の2個)と比較してみると形状などが全く違うものと分かります。
※この花については次回に報告しますが、これが又しても、びっくりする変異個体であった。
サンエンアオイの花(右端)を並べて
イワタカンアオイの花の内部構造を観察
萼筒壁は白っぽく見えます
花柱の付属突起は長い・開口部には達していない・柱頭は外向きである
開花して間もないので、まだ花粉は出ていません
柱頭と葯の位置は少し離れている
子房の位置は上位である
縦隆起が30本ほどの網目模様の隆起が見られます
もう一つの花を観察
この個体は、花柱が外側に反っていました
この個体は花粉が出始めています
子房の位置は上位である
雌雄蕊柱のようす
縦隆起が30本ほどの網目模様の隆起が見られます
次回に続く。