おはようございます。

昨日に続きまして、花叶尾花細辛 Asarum caudigerum var.caudiophyllumの花を紹介します。

3月5日撮影

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萼筒外面、葉柄、毛深い。

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開花したものの他にも蕾がついている、根茎に毛がある。

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蕾、鱗片葉のようす

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萼裂片の先端は細くなって伸びる。

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筒の底、花柄も密に毛深い。

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萼裂片先端から細く伸びた尾状の器官にも密に毛がある。

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内部のようす

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花柱は融合;柱頭は6、頂点に付く

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萼裂片表面、萼筒内面に密に毛がある。

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この個体の雄蕊は12個、開花と同時に花底より花糸が立ち上がり、花粉を放出する。(他にも、このように雄蕊の花糸が立ち上がるものに、フタバアオイ・ウスバサイシンなどがある。)

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雄蕊の角度に注目する

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融合した花柱(雌蕊)と雄蕊のようす

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格子状模様は見られない、薄い縦筋がある。筒内面にも密に毛がある。

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左が外面、右手が内面です

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雌雄蕊柱断面のようす、子房の位置は下位である。また、断面の中央部分に花粉管が通っています。

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子房内部、子房壁・胚珠(タネ)のようす;子房内部には子房室が6個あり、この個体の場合は1室に8個の胚珠が確認できるので、8個×6室=48個くらいの胚珠がある計算になります。
また、胚珠の付くところを胎座と呼びます。そして、胚珠が熟すと実(種)となる。

※開花直後の雄蕊、雌蕊のようす

立ち上がろうとする花糸(暗紫色の部分)のようす

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立ち上がった雄蕊(左側)は花粉を放出する。

※日本にも、オナガカンアオイという萼裂片の先端部分の器官が長く伸びる品種があります。このオナガカンアオイの先端部分は、蕾の時から萼筒先端部分から細くなって伸びています。

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※※今回紹介しました花葉細辛は、蕾の時には細くなって伸びる器官は萼筒内部にあり、開花と同時に内部に折りたたんでいた細く長い器官が現れ、立ち上がる。折りたたんでいた形跡(↓印の部分が折り目)が見られる。

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