病名がわかってから、長年の食道の不調の原因がわかり、当初は妙な安心感を感じていました。「これで自分の不調に対して漠然とではなく、ちゃんとした治療ができる。」と。


周囲は「保険がきかなくてもいいからPOEMを受けてみたら?」と勧めてくれたのですが、手術そのものが非常に恐ろしく感じられ、とても受ける気にはなれませんでした。その方たちは自分のことを心配して勧めてくれるのに、それを煩わしく感じてしまい、自己嫌悪に陥ったりもしました。



しかし、病名がわかっても鍼とオステオパシーでは根本解決にならず、そうこうしているほんの1~2か月の間でも体重は減少し続け、BMIが15台前半まで低下していました。



アカラシア判明前の1~2年間は、起床時に38~39℃台の謎の熱 (原因はPOEM後に判明 ) に見舞われ仕事を休むことが時折ありました。当時は原因がわからなかったため、就寝前はいつも「朝起きた時にまた熱が出てたりするのかな、夜中に逆流して苦しむのかな」と恐怖心さえ感じていました。


アカラシアが判明した年は、その高熱の頻度が特に多くなっていて、仕事にも日常生活にも支障が生じていたのですが、病名がはっきりした後も、治療の効果が見られず、体重の減少や謎の高熱が深刻になってきたとなると、楽天家の私も、さすがに将来の不安、むしろ、命の危険を感じるようになりました。



そして、忘れもしない2011年12月6日(火)のこと、12月16日(金)に予定されていた東京出張の翌日に、昭和大学横浜市北部病院に行ってみようと思い立ちました。


同病院は土曜日でも診察はしているし、仕事を休まなくてもいいので、こんなに良い機会はないと思ったのです。まだ、POEMを受けようという決意には至ってはいませんでしたが、たくさんのアカラシア患者が集まる同病院で客観的な診断を受けてみたいと思いました。そして、POEMについての説明を聞いてみたいとも。



早速、同病院に問い合わせをしました。そして、土曜日は井上先生はあまり診察に出られていないが、井上先生のチームの先生が当番医であればPOEMの説明が聞けること、土曜日の当番医はその週の半ばに確定することが分かりました。


そこで、来週半ばに再度問い合わせて当番医の先生を確かめることにしました。


また、診察には紹介状が必要であるという説明があったので、紹介状を書いていただくため、地元病院に診察の予約を入れたのでした。