出来ると出来ないの微妙な境界線 | 伊豆・伊東市 障害者・高齢者・車椅子バリアフリー旅行          青いかば旅行社のブログ

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静岡県伊豆半島伊東市にある障がい者夫婦が設立したちいさなちいさなバリアフリー旅行会社です 障がい者その家族だから感じる事わかる事を形にし、伊豆旅行の幸せづくりのお手伝いが出来たら嬉しいです  HP http://aoikaba.main.jp/
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母の認知症が進んできました。
日々いろんな課題が出てきて、

試行錯誤の毎日です。

 

認知症の介護は、

育児と逆を行くことだなあと

つくづく感じています。

 

育児は、日々成長する子供の
「できるようになった」ことに喜びを感じ
将来にある希望を見ています。

 

一方で高齢者の認知症状の進行では
「昨日できたことが今日はできない」

だったり
「昨日はダメだったけど今日はできる」

だったりしながら、ゆっくりと

「できなくなる」方向に進んでいきます。
将来ではなく、今をどう過ごせるかに

目を向けています。

 

ただ身体的な介護では

「できなくなる」方向に進むのに
確実に感情だけは残り
そのコントロールはできなくなっても
一番繊細な部分は感じています。
介護者は育児の時よりもさらに神経を使います。

 

最近の母は目が離せないのですが
(建て直す前に住んでいた家に帰りたくなるため

壊して建てたので、もうない事がわからない)
私が手伝いの仕事で不在の時は、

夫が見守りをしています。

 

今の課題は「帰りたい」と思ってしまう回数を
どうやって減らすかです。
あれこれ試していますが、

日々進んでいく症状に悩みながら、

考えながらです。

 

今回はしゃべる犬のぬいぐるみを購入しました。

 


前回買ったオウム返しの白いぬいぐるみを
とても可愛がっているのですが
どうしても飽きてしまうので
しゃべり続けるぬいぐるみなら

退屈しないだろうと思ったからです。

 

結構お値段はしましたが、思い切って購入。
結果は・・・

 

「可愛いね」と言いつつも
ぬいぐるみの最大音量でも
聞こえが悪い母には
まったく話している事が聞こえておらず。


これなら大きいぬいぐるみでも良かったのかと
失敗でした・・・
今後の行方を見守って

また工夫しながら改善していく作業ですね。

ただひたすら

trial and errorです
なかなかやりがいがあります。

 

いつも思うのですが介護の仕事は
本当にクリエイティブな仕事ですね。
固定概念を取っ払い、試行錯誤を繰り返し
ダメになっても諦めない次の手を考える。
本当に尊敬しかありません。

 

私も日々勉強と経験を積み重ねます。

無理せずボチボチです。

 

今年もまた、いとう創造大賞を受賞した

福祉職のインターンシップ事業」や

市社協主催の

街づくりプロジェクト」にも

お手伝い出せていただく予定です。

 

夫が病気になって

母が認知症になって

重症度は違いますが

ダブルケアからトリプルケア、

そして今は子どもたちが成長し

ダブルケアになっている私の状況や経験を

少しでも次の世代に

繋いでいけたらと思っています。