ゲスの極み乙女のボーカル、川谷絵音さんの離婚が成立したというニュースがありました。
ベッキーさんとの不倫騒動が落ち着いた時期の離婚発表に、またこの件を思い出すきっかけになりました。


川谷さんの離婚の件の取材で、マスコミの方から多くご質問いただくのが


不倫した側からの離婚請求が認められるかということ。


法律上は、原則、不倫した側(離婚原因を作った側、有責配偶者と言います)からの離婚請求は認められません。
浮気をしておきながら、一方的に離婚したいと言って、それが認められてしまうのはあまりに理不尽だからです。

ただ、
1、相当期間の別居、
2、未成熟子がいないこと、
3、経済的、精神的に過酷にならないこと

という要件を満たせば、離婚が認められるケースがあります。


これを今回の件にあてはめて考えてみると

まず、川谷さんご夫妻が話し合いで離婚に合意すれば、上記の3要件は無関係で離婚が出来ます。

しかし、奥様の方が離婚を拒んだ場合には、

1、しばらく別居状態を続ける(川谷さんご夫婦は婚姻期間は短いので、別居期間も1年から3年くらいで認められるかと思います)
2、子供はいません
3、慰謝料、財産分与、別居中の生活費をしっかり払っている

ということがあれば、川谷さん側からの離婚請求も認められることになります。

そうなりますと、川谷さんの妻は、単に離婚を拒み続けてもいずれ時間が経てば離婚されてしまう。
という状況を踏まえて、

・お金の問題ではないので、離婚はできるだけしない
・ちゃんとお金をもらってさっさと離婚する
・お金ももらわず、離婚もする
というようないつかの選択肢の中から決断をすることになります。



さて、本件は、文春の報道のあと、数ヶ月経って離婚が成立しましたが、どういった背景があるのでしょうか。
私の記憶では、当初、文春の報道では川谷さんの妻は離婚に前向きではなく、何も考えられないとコメントしていたと思います。
何も考えられない状況から、一転して離婚協議成立。

一部では多額のお金が払われたという報道もありますが、私は今回はそういう展開ではなかったのではないかと予想します。

不倫された妻の多くは、まずお金をたくさん取りたいという感情よりも、先に裏切った夫や不倫相手に復讐したいという感情が湧きます。
お金を取りたいという感情が湧くのは、時間が経過して、不倫されたことへの恨み、将来の不安、自責・・・といった感情から時間が経って冷静になった時です。

今回は、まずLINEの流出、ベッキーさんの会見(不倫否定)、からの第二弾、第三弾、ついに芸能活動が停止、というこれでもかという展開があり、不倫相手(ベッキーさん)への制裁の感情は、ある程度満たされたのだと思います。

そこで、川谷さんの妻は少し冷静になり、将来のことを考えられるようになり、再婚の可能性や、川谷さんとの復縁が難しいということをわかり、離婚に踏み切れたのだと思います。

この状況の妻が、多額の金銭だけの提示で離婚に心が動くことがあまりないので、制裁や復讐の感情が満たされたので離婚に踏み切れたというのが私の見解です。

これらは、あくまでいろいろな離婚・不倫の事件を扱ってきた経験から、今回の展開を予想したにすぎないので、真実のところはわかりません。その妻の心情も文春さんが独占告白!で報道するとしたら興味があります。


いよいよ、ベッキーさんが13日の金スマで復帰という噂もあり、またしばらくこのお二人の件で芸能ニュースが賑わいそうですね。




なお、フラクタル法律事務所の離婚専門のHPにて、有責配偶者について詳しく説明しているので、もし興味がある方はこちらをご覧くださいね。

http://www.rikon-bengoshi.net/etc/yusekihaigu.html



では!


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