ソファに座った時、見えるのはテレビだけでいいですか? | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

セルフチェックで「あなたのマイホーム図面」を辛口主婦目線に耐える図面に変身させます!
日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

ソファに座ったとき「テレビ鑑賞」だけでなく「外の景色」「家族の様子」も感じられるといいなと思う話。


今年5月に間取り相談を受けられた名古屋在住のK子さん。
K子さんは、フィットネスジムのチーフをされています。

K子さんとは…

 

・コンサルタントの先生主催の会で知り合い、
・ちょうどマイホームを計画中、間取りで悩んでいた、

という偶然が重なり、後日「間取り相談」の依頼をいただきました。

…が、この時すでに「建築確認申請」の作成段階で、
大きく間取りを変えられない状況の中での間取り相談となりました。


先日、「新居が完成しました。遊びに来てください!」とお誘いをいただいたので
コンサルタントの先生方と一緒に新居へおじゃましてきました。

 

・・・・・

 

あ、↓これK子さんちのリビングで記念撮影。

 

右…空中ヨガ用のハンモックでブランコをするK子さん
左…ロープにぶら下がるオサルな坂口汗


スラリと高身長なK子さん、モデルさんのよう…(掲載許可済み)

足の長さが違いすぎるわぁ…(恥) 

撮影:コンサルタントT先生



 

なんだかもったいない気がする…


当初、K子さんちのリビングの間取りは↓こんな感じでした。



K子さんちは鉄骨造ということもあり、大空間に柱の無いとても広々したLDK。
トレーニングや子供の遊び場を兼ねたトレーニングコーナーもあります。

だからこそ、余計にこの部分が気になりました。

「リビングの配置が、なんだかもったいない気がする…」と。

座ったソファからは…

・背面のトレーニングコーナーが見えない。
・背面の大開口&メインの庭が見えない。

 

う~ん、非常にもったいない…

 



 

あれもこれも!な欲張り提案


■ソファの正面にテレビを置きたい=テレビ背面に壁が必要

絶対ではないけれど、「壁向きにソファ」にしようとした結果、

庭側は大きな窓があってテレビを置く壁が取れない…
庭側の対面なら壁がある…

よって「庭に背を向けたソファ」になっているケースをよく見かけます。


特別、庭方向を見る必要のないケースでは「庭に背を向けたソファ」もアリです。

…が、K子さんちはLDKの外に広いガーデンスペースを計画されていたので、
折角の庭に背を向けて座るのはもったいないなぁ…と感じたのです。

そこで提案した間取りが↓コチラです。



ソファに座って…

・左を見ると、庭と空が見える。
・正面にはテレビ。
・右を見ると、トレーニングスペースが見える。
・キッチン作業中、正面にテレビが見える。

あれもこれも!できるよう提案しました。

・・・・・

実際にこの提案を採用されたK子さんちのLDKは…

 

廊下からLDKに入ると、↓こんな景色が広がります!

 





 

ダイニングテーブルの大きさも…


高身長のご主人さま、二人の男の子とお暮しのK子さん。

 



原案にかかれたダイニングテーブルは長辺が1.6m。

子供は今小さくても、あっという間にご主人さまサイズになると思われ…

子供たちが宿題をするスペースでもあり…

今後はご両親も来られ、一緒に食事する機会が増える可能性もあり…


広いLDKなのだからもっと大きな2mくらいのダイニングテーブルを置いてはどうか?
と思ったのです。

2mのテーブルは置けなくはないですが、キッチンにくっつけても通路側が少し狭く感じます。

そこで、キッチン周りの使い勝手を念入りに伺い、キッチンを少し庭方向へ寄せ、
2mのダイニングテーブルをゆとりを持って置けるような提案をしました。


 

↑多人数の時はヨコ置きして、お誕生日席(短辺利用)も使えば8人座れます!

 

↓普段はタテ置きにして、配膳下膳がラクな配置でK子さん快適!

 




注意ダイニングテーブルの向き、位置が変わる可能性がある場合、テーブル上の照明器具は「ダウンライト」などがおすすめです。ダイニングでよく見かける「ペンダントライト」は、机の位置が限定されている場合はいいのですが、移動の可能性がある場合はおすすめできません。

 

 

 

 

提案間取りに住んでみたK子さんの感想


■「庭に背を向けたソファ」は気になりませんでしたか?

 

 

※感想はFBに頂いたコメントの原文をそのままを貼っています。(掲載許可済み)



■当初、トレーニングコーナーは庭側でしたが、庭を眺めつつハンモックをされる予定だったのですか?

 




当初提案をしてくださった建築者の方に対し、「提案を変える希望を言ったら申し訳ない」という方、とても多いです。

 

もちろん一生懸命、我が家のために提案してくださった部分はありがたく頂戴するとして…

 

でも、自分たち流の暮らし方、使い方は結局、自分たちにしかわからないもの。

「自分たちの使い勝手」を優先した場合、提案が合わないことも十分あり得ます。

 

日々の自分たち家族の細かい行動パターンをじっくりイメージしつつ間取りに落とし込むと、

 

「ん?こうじゃないかも…」という部分も出てくるはず。

 

これは設計者が「間違った提案をした」のではなく「あなた流に合っていない」だけのこと。

 

「あなた流」に合わせ変更したいと設計者へ伝えることは、決して「無礼なこと」「失礼なこと」ではないと思います!

 

設計者に敬意を表したうえで自信を持って「ここはこうしたい!」と伝えてみてはどうでしょうか。

 

 


 

おまけの話

 

K子さんちのトレーニングコーナー。

間取り相談をした当時、こんな使い方をするとは知りませんでしたが…

 

K子さんやお子さんが普段こんなことしてます!と、実演してくれました。

 

 

具体的に紹介しますと、ハンモックは↓このあたりに設置されています。

 

※図面は当初のもの

 

空中ヨガ用ハンモックの耐荷重はかなりあるそうで、大人が本気でブランコをしても大丈夫なんだそう。

 

 

だんだん助走をつけて…

 

 

 

洗面室にダイブしそうな勢い…汗

↓完全に足は洗面室に入ってます(笑)

 

 

さすがインストラクターのK子さん。

ブランコ姿も美しい…。

 

遊びだけでなく、ちゃんとしたトレーニングになるそうですよ。

 

ブランコだけじゃなく、空中ヨガも…

 

 

K子さんが傍で見てくれているならやってみたいが…

我が家で一人でやったら…えらいこっちゃになりそうだ汗

 

・・・・・

K子さん、新居お招きありがとうございました!

 

 

 

K子さんちには、他にも紹介したいポイントがあるので、また紹介しますっ!

 

 

 

 

 

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