ベビーモニターをうまく利用できれば、リビングを狭くしてまで和室(一時的な家族寝室)を確保しなくてすむのでは…と思う話。
【リビング一体利用の和室イメージ】
リビング横に設けた和室を子供が小さい内は「家族寝室」にと計画の方が多いです。
…が、家族寝室をリビング横に設けることはできれば避けた方がいいと思うのです。
家全体にゆとりがあり、LDKに十分な空間を確保できる場合はいいと思います。
隣接する和室を単独利用することができますから…
しかし大半は、面積に限りがあるため引戸を開け放ち、和室も「LDKと一体利用したい!」と望まれる場合が多いです。
LDKと一体利用をお望みの場合、私が心配する点は1つです。
その和室が日常的に「万年床」「布団の山」状態にならないか心配…
これに尽きます。
たまの来客時ではありません。
365日、毎日の話です。
■今、起きた後の家族の布団はどうしていますか?
①出かけるまでに布団を畳み、すべて押入れに仕舞いますか?
②布団が敷きっぱなし…の万年床ではありませんか?
③畳んだ布団が山積み…ではありませんか?
間取り相談のお客さまに伺うと、相当の確率で②③のどちらかに該当します。
現状②③のご家族が、新居生活から急に①にできるでしょうか。
さらにここへ、リビング前を避けた「洗濯物干場」が加わることも多いです。
家族の「日常衣類置き場」にもなったりして…もうスッキリどころではないような
リビングにつながる和室はとっても便利なんです。
役割がてんこ盛り過ぎで、スッキリ片づいた状態には正直なりにくい…(笑)
現状ワンフロア-で暮らされている方は、特に階段を上がる行為が面倒に感じます。
ワンフロア-で生活が完結する便利さはわかりますが、寝室をリビング横に置くと、とたんに生活感が出やすいものです。
リビング一体利用の和室を常にスッキリと使いたいとお望みのあなた。
子供のお昼寝程度なら問題ないと思いますが、「リビング一体和室」の「寝室利用」はできれば避けた方がいいように思います。
赤ちゃんや小さな子供から目を離せないという場合は、ベビーモニターを利用するといいかもしれません
【ベビーモニター 日本育児さんのHP】
※カラーモニター付きとはスゴイ。今は一昔前とは違いますな…
我が子の赤ちゃん時代、実はずいぶんコレのお世話になりました。
当時、2階建ての一戸建て借家住まいでした。
1階に座布団を並べたお昼寝スペースは確保できても、家族寝室にするゆとりは一切ありませんでした。
寝室は2階でしたが、これを利用したおかげで苦になった記憶がありません。
私が愛用していたのは音声のみのスピーカータイプでした。←カラーモニター付きなんてなかった
子供の横にマイクを置き、別の部屋にいる私がスピーカーを持ち、起きた泣声や呼ぶ声がわかるという優れもの。
階段の上にはベビーゲートも設置していたので寝かしつけたあと、下に降りて家事をすることができました。
こういったものを利用することが可能であれば、一時的な家族寝室をリビング横に確保しなくても済みます。
リビングにつながる和室も常にスッキリと保て、布団に占領されることなく多目的に利用できると思います
坂口の間取り相談では、子供の成長など長い目でみた場合でもその間取りが有効か?という部分もアドバイスしています。