【今回の写真画像はすべて、南海プライウッド社のカタログ
より抜粋しております。】
「可動棚がL字に交わるとき、交差するところが使いにくそう!なにかいい方法ないですか?」というお悩みに対する改善案。
可動棚は、大きく分けて「背面支持タイプ」と「側面支持タイプ」があるので、
これを用途に合わせ使い分けると解決します!という話。
【「棚柱」の取り付く位置に注目!】
間取り相談のお客さまOさんご夫妻から質問です。
Oさんの間取りにはメイン玄関とは別にシューズクロークがあります。
クローク内の「可動棚をL字」に設置予定なのですが…
「可動棚の交わる部分が使いにくそう。」というわけです。
参考までに…収納内部に設ける「可動棚」でL字になる可能性が高い場所は、「シューズクローク」や「食品庫」などがあります。
【玄関 シューズクロークの収納例
】
【食品庫の収納例
】
可動棚を「側面支持タイプ」にすると、必ず棚(A)の両サイドに壁が要ります。
建築の壁がある時はそこへ棚柱を固定しますが、無いときは「受け材の板」が要ります。
この「受け材」のせいで、その奥が使いづらい、圧迫感を感じるなど邪魔に思うわけです。
こんな時は、「側面支持」を「背面支持」にすれば解決します
可動棚のメリットは「可動すること」ですが、1枚が大きすぎると移動が大変です。
自分で移動しやすいサイズに分割することをおすすめします。
「側面支持」で分割すると必ず真ん中に「受け材」の板が入ります。
場合によっては「受け材」が建築の壁になっていることもあります
■横幅のある荷物も置きたい。※参考図なら60㎝以上の荷物
■見た目スッキリさせたい。
■壁厚分がもったいない。
こんな場合は、「背面支持」にして分割し、一部棚板の高さを同じにすれば「横幅のある荷物」も「受け材」を気にせず置くことができます
暮らしやすい間取りに「収納」は欠かせませんが、さらに細かい部分まで配慮すると「住んでからのしまった!」が減ると思います!
【補足】
「背面支持」の場合、棚受け(金物)と可動棚をビス止めするようになっていますが、固定したまま可動棚を外すのは大変です。
頻繁に高さを変えたい方には、安全を考慮したうえで固定せず利用することをおすすめしています。
坂口の間取り相談では、その収納に何を入れ、どのように使うか?も伺いアドバイスしています。