佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
ブログでは度々、日常生活場面で麻痺手を使うことをすすめています。
麻痺手が利き手でも利き手ではなくても、ご自宅に退院した後は意識しなければ健側を使ってしまうという方をたくさん見聞きしています。
麻痺側の足については、立ったり座ったり歩いたりする中で、知らず知らずのうちに使う機会が多くなりますので、麻痺手より使用頻度が多いと思います。
脳卒中後、入院で過ごしている中で、麻痺手がなかなか動かない時期に、反対側の手だけで食事をしたり歯磨きをしたり着替えることができるようになる方も多いでしょう。
健側手だけでいろいろ出来るようになると、自宅に退院した後、健側だけで日常生活を過ごすことができることが多いと思います。
もちろん、健側だけで出来ることを増やすということは、日常生活の自立につながるので、とても大切なことです。
麻痺手の回復のためには、麻痺手の使用頻度が大きな鍵を握ります。
また、グーパーやバンザイ運動をするより、目的のある動きを取り入れた方が麻痺手の回復に寄与することもわかっています。
そのため、健側だけでいろいろなことができるようになっても、意識的に日常生活場面で麻痺手を使うことが回復によい影響を与えるのです。
さらに、麻痺手を使わなければ使わないほど、学習性不使用という回復を阻害するようなメカニズムが働く可能性も潜んでいます。
おひとりおひとりの麻痺手の状態が異なると思いますので、ご自分にあった方法やペースで麻痺手を日常生活場面で使っていただけたらと思います。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆