佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

 

 

脳卒中後、ご自身で出来る自主トレに励んでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 

 

自主トレはおひとりおひとりの能力に合わせて効果的で安全なものを選んで実施していくことが多いです。

 

 

自主トレを行う中で、どなたにでも取り入れやすいのは「寝て行えるもの」だと思っています。

 

 

今回は取り入れやすい自主トレとして「寝て行えるもの」に焦点をあてて記していきたいと思います。

 

 

 寝て行える麻痺手に対する自主トレ


両手を組んで行うもの


仰向けに寝た状態で、麻痺手の指の間に反対側の指を入れて行う方法で、麻痺手の重症度に関係なくどなたでも行える運動です。



麻痺手の指の間に反対側の指を入れにくい場合は、麻痺手の手首を反対側の手で握って行うこともできます。



肩の痛みや亜脱臼に注意しながら、バンザイするように両腕を挙げたり、天井方向に手を挙げたりします。



また、両手を組んだままでお腹に手を置き、その場所からアゴの方に肘を曲げたりお腹に手を戻して行う肘の屈伸運動も可能です。



麻痺手のみで動かして行うもの


麻痺手のみで動かすことができる場合に行える方法です。



麻痺手のみで動かすことができても、関節単独だけでは動かしにくく、例えばバンザイをしたいけれども肘が勝手に動いてしまう方もいらっしゃると思います。



関節単独で動かす練習のために、仰向けに寝た状態で麻痺手を胴体の横に置いて、肩を外に動かしたり、肩は動かさずに肘のみ曲げ伸ばしを行います。



また、関節の組み合わせの運動として、仰向けに寝た状態で、麻痺手を胴体の横に置いた状態から、麻痺手で頭を触ったり反対側の肩に触ったり肘を触ったりします。



 寝て行える麻痺足に対する自主トレ


仰向けに寝た状態で、麻痺足単独で動かすことができる場合、膝を曲げたり伸ばしたりを行います。



膝の曲げ伸ばしを行う時は、足裏をベッドにつけたままスライドするように行い、膝がぐらぐらしないようにコントロールする気持ちで行います。



また、仰向けに寝た状態で、麻痺足の踵をベッドから離して足を浮かせることができる場合は、足を持ち上げる練習も行えます。



 寝て行えるその他の自主トレ


両膝を曲げて足がぐらぐらしないで保つことができる場合、お尻上げ運動を行うことが可能です。



また、頭を枕から離して持ち上げる腹筋運動も行えます。



さらに、肩の痛みなどがないときは、寝た状態から麻痺側とは反対側に寝転んだり戻ったりする寝返りの練習も行えます。



 最後に


今回は取り入れやすい自主トレとして、寝て行えるものについて簡単にご紹介させていただきました。



寝て行える方法は、バランスを崩すことは滅多になく、転倒のリスクも少ないのでおすすめです。



みなさんが行っている寝て行える自主トレを教えていただけたら嬉しいです。



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆