佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

 

 

昨日、「普段の生活場面で麻痺手を使う」と題してブログに記しました。



 


昨日のブログで記したように、自分自身にあった生活場面での麻痺手の使用が重要だと思っています。



麻痺手が動きにくい場合、反対の手で持っていた湯呑み茶碗を麻痺手で持とうとしても握れずに熱いお茶をこぼしてしまう可能性があり、危ない目に合うことも。



自分自身にあった生活場面での麻痺手の使用について、今日から具体例を挙げていきたいと思います。



今回は、「麻痺手が動かない場合」を想定しています。



 麻痺手が動かない場合、どのように生活場面で使うのか?


麻痺手が動かない場合、麻痺手単独で何かを行うことは難しいです。



そのため、動かない場合の麻痺手を生活場面で使うときは、反対側の手でセッティングすることが必要です。



また、麻痺手が動かない場合には寝返りや起き上がりの時などに肩を痛めてしまうことも多いですので、反対側の手で麻痺手をセッティングするときは痛みに充分注意しましょう。



 具体例


① 座っているときに麻痺手をクッションなどの上に置く




麻痺手が動かない場合、下の写真のように座っているときに両方の太ももの間に落としていることがないでしょうか。





このような形で過ごしていると、手首が下を向いて硬くなったり、手指がむくみやすくなってしまいます。



麻痺手が動かない場合であっても、座るときは太ももの上に置くことをおすすめしています。



手のひらが太ももの上に固定しにくい場合は、上の写真のように大きめのクッションを太ももの上に置いて、その上に麻痺手を置くと安定します。



② リモコンを麻痺手の手のひらの上に置いて、反対側の手でリモコンのボタンを押す




テレビや電気のスイッチを入れるリモコンを麻痺手の手のひらに置いて、反対側の手で必要なボタンを押します。



動かない麻痺手を生活場面で使うためには、意識的に動作に参加させることが必要です。



少しわずらわしいかもしれませんが、1日に数回から初めてみてもよいかと思います。



③ 食事のときに麻痺手をテーブルの上に置く


座っているときに麻痺手を下に垂らしたままのことがあると思います。



見えるところに麻痺手を置いておくこと、麻痺手を反対側の手で扱うこと、麻痺手にさまざまな感覚を入力するためにも食事のときに麻痺手をテーブルの上に置くことをおすすめしています。



④ テーブル拭き




食事のあとなどにテーブルを台布巾で拭くときに、反対側の手で麻痺手をサポートしながらテーブル拭きを行います。



この動きは自主トレでよく行ってもらう、ワイピングという動きと同じです。






⑤ その他


「両手を意識して洗う」、「フローリングワイパーをかけるときに反対の手で麻痺手を押さえながらフローリングワイパーの握り手をつかませる」などの方法も活用できると思います。



 注意点


動かない麻痺手を生活場面で使っていく場合、反対側の手の助けが必要です。



頑張るあまりに、反対側の手が疲れすぎてもいけませんので、心地よく両手が使える負荷に調整することが大事です。



また、麻痺側の腕は痛みがあったり感覚がわからない状況の場合があります。



痛みや感覚障害に十分に注意して、麻痺手にダメージを与えないようにしましょう。



 最後に


今回は生活場面で麻痺手を使うことについて記しました。



まずは座っているときに太ももの上に麻痺手を乗せたり、クッションの上にのせるところからスタートしてよいかと思います。



毎日の生活場面で麻痺手を使う意識を持っていただけるとよいかと思います。



☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆