聞いた当初は、私自身判断力もなく、ただただ悲しむことしかできず、
その時に自分の気持ちを書いてしまうのはとても怖く、少しお知らせが遅れてしまったこと、お詫びいたします。

すこし気持ちも落ち着いてきたので、改めて書かせていただきます。

先日の渋谷ソングラインズでのライブのリハ前、一本の電話がありました。お父さんからでした。
内容は「父の胃ガンが再発した」「もう手術はできない」ということでした。
頭が真っ白になって、渋谷のど真ん中で号泣しました。

私にはお母さんがいません。だから、もしお父さんがいなくなったら...
ものすごい孤独感に襲われました。

いままで好き放題に音楽をやらせてくれた父。「高校は音楽科のある学校に通いたい。」「大阪の音楽専門学校に行きたい」「大阪に住みたい」「東京に行きたい」...

本来音楽に全く興味がない父なのに、本当は一緒に住みたいのに、私にたくさんのお金を援助し、我慢をし、それでも笑顔で年2回の帰郷をいつも待っていてくれました。

いつも私のわがままを聞いてくれたお父さんが救いの手を差し伸べている。
なのに、病気の不安を隠して「東京にいてもいいよ」と嘘をつく。
怖いはずなのに、いつもと変わらない態度をとってる。



帰ろう。



その事になんにも迷いはありませんでした。
一回目倒れたときに、もしお父さんが再発したら...と少しずつ考えていたことでもあったので。

本当はもっともっと東京にいたいけど、歌っていたかったけど、お父さんとの時間を今は一番最優先で、一日でも長く生きられるようそばで守ってあげたいと思っています。

ただ、東京で頑張ろうと、意気込んでいた矢先だったので、なにかがプツンと切れてしまって、しばらく何にも動けず...

浮かんできたのは、こんな私を一生懸命応援してくださった方の顔です。
大阪や東京で応援してくださった皆様の笑顔や、いろいろサポートしてくださった方たちの顔。
そして、Clapの時から藍の時まで歌った、曲、音。

突然のことなので、この先音楽に関してどうなるのかは私自身まだわかりません。
お父さんの体調にもよると思いますが、今までのようにライブ活動をするのは難しくなると思います。なにせ田舎。車がないと生きていけないような町だし、ライブハウスも1件あるかないか汗スタジオすら、自転車何十分も漕がないとない状態...。でも、続けられる限り、活動の形は変わってしまうかもしれないかもしれませんが、音楽に携わっていきたいと思っています。


先が見えない中ではありますが、いままでお世話になった皆様に感謝の気持ちをこめて、歌って、里に帰りたいと思っています。

そこで、一番東京でお世話になったライブバー、ブルームーンの店長のご意向で、ワンマンライブを開催することに致しました。
今からどれだけの準備ができるかわかりませんが、今の私の100%で歌いきりたいと思います。
みんな笑顔で過ごせますように。ワンマン当日も、その先もずっと^ ^

ぜひ、藍 多歌子のワンマンライブにお越しください。お待ちしています。


●10/18(木)
下北沢 Blue Moon
東京都世田谷区北沢2-9-24博雅ビル2F
Tel:03-3481-5653
http://www.shimokita-bluemoon.com/

※その他詳細は決定次第お知らせいたします。
(スタートは少し遅めになるかと思います)

ご来場予定の場合は、大体のご来場人数を把握しておきたい為、ご連絡頂けると助かります。
よろしくお願いいたします。