最低賃金、11都道府県で生活保護費下回る
厚生労働省は22日、最低賃金で働いた場合の手取り収入が生活保護費を下回る「逆転現象」が、11都道府県で起きているとの調査結果を公表した。
同省によると、昨年度の最低賃金は、全国平均で時給749円。調査ではまず週40時間で1か月、最低賃金で働いた場合、税金などを控除後にいくらの収入になるかを計算。次に、生活保護費のうち生活費の「生活扶助」と家賃分の「住宅扶助」などの合計額と収入との差額を出し、これを時給ベースで比べた。
その結果、北海道、青森、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫、広島の11都道府県で逆転現象があった。時給で比べた保護費との差は、北海道の22円が最大で、東京の13円、広島の11円と続いた。
11都道府県のうち、青森、埼玉、千葉、京都、兵庫の5府県は、昨年度の最低賃金引き上げで逆転がいったん解消した。だがその後、働く人が負担する社会保険料が上がる一方、保護費の住宅扶助が増えたことで、再び逆転現象が生じた。
同省の中央最低賃金審議会は今回の調査結果をもとに、今年度の最低賃金引き上げの目安を議論する。
(2013年7月22日23時07分 読売新聞)
先日、逆転現象していた都道府県のうち一部が解消されたとのニュースを見たと思ったら、いつの間にか再逆転していた。保護費の医療扶助分が含まれていない様なので、実質的に逆転現象している方達が逆転現象が起きていない地域に居るんでしょうね。
最低賃金が生活保護費を下回るってどういうことなんでしょうね。制圧保護費の方が多く貰えるんであれば心がなびいてしまうのは人情。労働意欲を減退させるだけである。
ワーキングプアに近い状態の私としては、すぐにでも解消して欲しいと思う今日この頃である。