経営コラム 「持続的な利益と成長を生み出す着眼点」

本コラムでは、中小企業の「人と組織と財務」に関する内容を中心に、情報や私見などを、気楽にマジメにお伝えしています。


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 先日、創業後5年で売上5億まで伸ばしてきた、30代の若手社長から相談を受けました。

 

 「仕事が増えて社員も増えて、みんな毎日忙しく働いてくれているけれど、利益は思うように伸びていない。やりたいことはたくさんあり、もっと事業を拡大していきたいが、今のままでは新しい取り組みに着手できない。組織のあり方がこれでいいのか、適正な利益を出し続けていくために何をどう変えていけばいいか?」という相談です。

 

 創業社長からのこのような相談は、よくあるお話しです。

 創業してから、発想力と行動力と勢いでお客様を増やし、社員を増やし、売上を伸ばしてきた社長が、数年たった今、社内外のさまざまな問題に直面しているケースです。

 

 お客様とのトラブル、仕入先や協力会社とのトラブル、業務の質とスピードの悪化、ギクシャクした社内の雰囲気、意見の出ない会議、利益のブレによる資金繰り対応の遅れなど、社長の悩みは尽きないですね。

 日々対応すべき優先順位を考え、対症療法で問題解決を繰り返しているのが、多くの社長の現状だと思います。特に創業社長の場合は、自らの手で会社を創ってきたため、問題発生の根本原因を解決することに踏み込みにくいように感じます。

 

 また、創業社長だけでなく、二代目社長からも、以下のような相談をよく受けます。

 

 「これまで先代の強いリーダーシップで業績を伸ばしてきた。しかし、代が替わり、今の厳しい経営環境の中で、先代のようなカリスマ性を持っていない自分が組織を引っ張り、さらに業績を伸ばしていくためには、何をどう変えていけばいいか?」という相談です。

 

 創業社長も二代目社長も、自社の「らしさ」を活かしつつ、業績をあげていくためには、どうすることが正しいのか、日々模索しています。

 

 このような相談を受けた時に、私は さまざまな問題が起きるのは、仕組みに問題があるからです」とお伝えしています。

 

 ミスやクレームが発生する、スピードが遅い、コミュニケーションが悪い、利益が上がらないなどの好ましくない現象は、担当者個人の能力やスキルの問題ではありません。問題を起こさない仕組みが整っていないから問題が起きるのです。成長できる仕組みが整っていないから成長できないのです。

 それを個人の問題にしている限り、根本的な問題解決には至りません。育たないのは本人の資質の問題で、ダメなら人を入れ替える。そんなことを繰り返していては、会社の成長発展が望めるわけもありません。

 

 さまざまな仕組みを見直し定着させることは、時間がかかることです。そこに時間をかけていられないと言われる社長もおられます。

 しかし、もぐら叩きのような対症療法を繰り返している方が、よほど膨大な時間やコストをロスしていることになります。

 

 弊社では、「自律経営の仕組み化」を提唱しています。

 

 自律経営とは、「共通の目的と目標に向かって、全員がやるべきことを主体的に考えて行動し、持続的な利益と成長を目指す」という経営スタイルのことです。

 そのためには、業績管理の仕組み、情報共有の仕組み、目標達成の仕組み、業務改善の仕組みなど、自社の現状の仕組みを見直し、整える必要があります。

 

 創業社長の悩みも二代目社長の悩みも、自律経営の仕組み化で解決できます。

 

 事実、社長が本気になって旗を振り、仕組み化がうまくできている会社は、組織の問題発見力と問題解決力が高まり、現場が互いに協力し補完し合いながら成果を上げています。社内に活気が出て、社員の定着率も上がり、いい循環が生まれています。

 当然ながら、社長のストレスは軽減され、未来を創るために時間をかけられています。

 

 冒頭に紹介した創業社長も、「今まで外にばかり目を向けてきたが、社内の仕組みを見直すいいきっかけになった」とおっしゃっていました。

 

 御社でも、社内のさまざまな仕組みに目を向け、持続的な利益と成長を生み出す「自律経営の仕組み化」に、本気で取り組んでみませんか?

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