The Best of Me♡ -2ページ目

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17Jun
- 私が私になるまで㉓～5階から飛び降りたなら～
  こんばんは🌙*今日も読んで下さってありがとうございます☺️前回は2度目の入院と彼との別れそして当時の症状などを書きました。今回は退院時と退院後の事を書いていくので今日もいいねなどで応援して頂けたら嬉しいです(˶'ᵕ'˶)2度目の入院から2ヶ月ほど経った頃Kドクターから退院の許可がおりました。前回と同じく、身元引受け人として家族が迎えに来る決まりです。ありがたいことに私と家族の関係を知っているKドクターが事前に母に電話で交渉してくれたらしく私が母と話すことなく迎えの許可をとってくれました。そして訪れた退院の日。面会室には前回と同じく母をはじめとした家族全員が勢揃い。ここで私の運命が決まる。前回はなんとか家族から逃れられたけど今回はもうダメかもしれない。半ば諦めの気持ちを持ちながら面接室の席に着きました。やっぱり話題はお金の話。「また入院っていいかげんにしてよ。ここまで遠いのにわざわざ呼び出されて…。しかも今回は措置入院じゃないんでしょ？入院費とかどうする気？」前回の面談で既に化けの皮が剥がれているのでKドクターの目もお構い無しに母はきつく言い放ちました。「少しなら貯金があるから、入院費はそこから全額出すよ。ただ一人暮らしするなら当面の生活費がないから、そこは協力して欲しい。」入院費については必ず言われると思っていたので事前に回答を準備していました。入院費は国の制度で医療費限度額の申請をすれば20万円前後で済んだので貯金でギリギリ足りる額でした。しかし、私を悩ませたのがその後の生活費。入院費を払って直ぐに仕事を探したとしても生活費がなければ、生活出来ません。周りに借りられそうな人もいないためダメ元でも母に言うしかありませんでした。「うちもギリギリだから無理。そうまでして一人暮らしする意味あるの？こっちに帰ってきて働けば？」当然ながら返事はNO。出来ることはやった。でももうお手上げ。もう諦めようかなと思ったその時Kドクターが口を開きました。「お母さん、力を貸して上げてくれませんか？このような場合の入院費は、本来親御様が出すことがほとんどで、患者さんが自ら出すと言うことは滅多にありません。あったとしても普通は親御様が止めます。お母様の言う通りご実家に戻られたとしても、近い将来また入院することになるか、最悪の場合自殺に追い込まれるでしょう。あくまで私の気持ちですが、これではあおいさんが不憫すぎます。今、お母様が出来ることは、あおいさんを気にかけてあげて、力になってあげることだと思います。」Kドクターの心からの呼び掛けに思わず私は泣いてしまいました。「はぁ……。つまり生活費をどうにかすればいいんですか？」母が面倒臭そうに言います。「ええ…。出来ればあおいさんが仕事を始めて落ち着くまでは、支えてあげて頂ければと思います。」お金にがめつい母のことだから恐らく無理だろうと思っていたら「……はいはい、分かりました。」意外にもあっさり了承の言葉が返ってきました。「どうせ急に帰ってこられても、家が狭くなるし、こっちでおかしくなられるのも嫌だし。その代わり働きだしたら、今までの分もちゃんとお金振り込んでよね」少しは会心してくれたかと思ったけどやっぱり母は母でした。しかし、実家に戻らなくて済んだのは事実なので助かりました。なんとか無事に退院出来た私は今度こそ２度と戻って来ないと誓って病院を後にしました。退院後は直ぐに仕事を探し始め自宅から少し距離のある家電量販店で以前とは別キャリアの携帯販売の仕事に就くことになりました。仕事を始めて少し経った頃届いたのは一通のメール。差出人は母。内容は一言。「振り込んだから」恐らく生活費のことだろう。病院での口約束が守られたことにびっくりしたのも束の間通帳を見て絶望しました。振込名義人は病院でお別れした元恋人の名前。私は一瞬で全てを悟りました。母はKドクターの前では納得するフリをして彼に連絡をとって私に振り込むように言ったんだ。初めから自分がお金を出す気なんてさらさらなかったからやけにあっさりだったんだ。なぜ、赤の他人でしかももう関わりの無くなった人に厚かましくお金の要求が出来るんだろう。自分の娘のことなのに！！！恥ずかしさや怒り、罪悪感で頭に血が上った私は母に電話をかけていました。プルルルル…数コール後繋がると同時に私は母にまくし立てました「どういうこと？彼から振込があるなんてきいてない。これ以上巻き込みたくないのに、どうして他人に迷惑かけるの？」「あんたが入院なんかするのが悪いんでしょ。私がお金を振り込むなんて一言も言ってないし、結果的に振り込まれたんだから問題ないでしょ。彼に感謝したら？」あぁ、もうダメだ。母の言葉は私の火に油を注ぐだけだった。どうしてほんの少しでも母の言葉を信じたんだろう。もういい、つかれた。尚も電話口で言い募る母の言葉を無視して電話を切りふらふらと向かった先は高めのマンション。母の言うことはある意味真実だ。私が入院なんかしたから私の頭がおかしいから私が母に耐えきれないくらい弱かったから私が産まれて来たからダメだったんだ。吸い寄せられるようにオートロックのないマンションに入り私は5階から飛び降りました。長くなったので続きはまた次の記事で書きますね✍️！
15Jun
- 私が私になるまで㉒～自分を愛せない私でも、愛して欲しかった～
  こんばんは🌙*今日も読んで下さってありがとうございます☺️前回は1度目の入院からちょうど1年ほど経った頃再度不安定になり自殺未遂を起こして病院に緊急搬送されたところまで書きました！今回も続きから書いていくのでいいねなどで応援してくれたら嬉しいです♡極度の見捨てられ不安やコントロール出来ない感情で毎日荒れに荒れていた私はそんな自分や毎日が全て嫌になりついに自殺未遂を起こしました(2度目)。処方箋で溜め込んだ100錠ほどの睡眠薬と精神薬。錠剤で飲んで吐き戻すのが嫌だったので半分以上は水やお茶に溶かして飲みました。いつから意識が無くなったかは覚えていませんが気づいたら病院にいて胃洗浄の最中に目が覚めました。この胃洗浄はこれまで体験したものの中でも本当に苦しかったです。無理矢理胃を洗われているのだから当然ですがその苦しさは、まさに筆舌に尽くし難くもしOD(オーバードーズ)で死にたいと思っている方がいたら絶対に辞めた方がいいです。空腹時だったからか私は薬の吸収が早かったらしく一時HCU(ICUの1つ手前)にも入れられたらしいですが意識が朦朧としていて正直全く覚えていません。しばらくは目眩や頭痛、嘔吐などの症状に悩まされましたが幸い、後遺症は残らず症状が落ち着いてきた頃に精神科に移動することになりました。そう、1年前もう2度と戻らないと誓ったあの精神科病棟に。今回は警察が介入していないことから「措置入院」ではなく「医療保護入院」となりました。従って、入院にかかる費用などは全て自己負担となります。私を救ってくれたKドクターからは「出来ればもう戻って来て欲しくなかった」と残念そうに言われました。またも自殺に失敗した私はその言葉を聞いて自分の生命力の高さを呪いました。私だってもう2度と戻ってきたくなかった。心底不甲斐なく、落胆していましたが嫌でも今後のことを考えなければいけません。まずは彼のこと。前回も全てを頼りきりでさんざん迷惑をかけ、退院してからも嫌な思いをさせてきたので流石に今回はもう、私から別れを告げよう。彼もきっとそのつもりだろう。そして仕事のこと。これはもう退職するしかない。現状、携帯は持ち込めないので申し訳ないけど、彼に頼むしかなさそう。最後に入院中、退院後のこと。荷物は自分で持ってくる許可がおりなかったら最初の1度だけ彼に頼むしかなさそう。そして退院後は今度こそ実家に連れ戻されるしかないかもしれない。2度目の入院はまたも隔離部屋から始まり数日後に彼が荷物を届けてくれました。これで最後にしよう。私は終わらせる覚悟をして彼と対面しました。「ごめんな。俺はもうここには来れない」やっぱり彼もそのつもりだったのか申し訳なさそうにそう言いました。「私こそ本当に今までごめんね。私や私の家族の問題に巻き込んで迷惑かけて。もう大丈夫だから。ここまで私なんかの面倒を見てくれてありがとう。」覚悟していたとはいえ今までの色んな感情が溢れてきて泣かずにはいられませんでした。気を抜くと引き止めてしまいそうな口をぐっと食いしばってそれ以上は何も言わず出ていく彼の背中を見送りました。1人になった部屋で襲ってきたのは喪失感。そして、頭では分かっているのにどうしても私の頭を支配しているのは「やっぱり彼も私を見捨てた」という、どす黒い感情でした。普通に考えたらこんな頭のおかしい私は見捨てられて当然だしこんなことをして愛されるはずない。頭では分かっているのです。でも、それでもやっぱりこんな私でも愛して欲しかったのだと思います。家族に愛されずありのままの自分を愛せない私でも愛して欲しかった。入院中、外来問わずKドクターによる回診はカウンセリングというよりは5分ほどの近状報告と薬物療法だったのでこの症状が改善することはなくこの感情や葛藤は退院してからもずっと私を苦しめ続けたのです。2度目の入院生活は多少患者さんの顔ぶれは変われど1度目とほぼ変わらず過ぎていき2ヶ月が経った頃に退院の許可がおりました。そうしてまた訪れた退院時の母と家族との対峙の時。私の退院後はどうなったのか。長くなったのでこの続きはまた次の記事で書きますね✍️！
10Jun
- 私が私になるまで㉑～睡眠薬、精神薬100錠で自殺～
  こんばんは🌙今日も読んで下さってありがとうございます☺️前回はKドクターのおかげで退院後、実家への連行を免れた所まで書きました！今回も続きから書いていくのでいいねなどで応援してくれたら嬉しいです♡母とその一味とのバトルを終え2週間に1度の通院はあるものの無事に退院出来た私。3ヶ月ぶりに家に帰ると彼が出迎えてくれました。こんなことになっても支えてくれた彼には心底申し訳ないですし何よりも感謝でいっぱいでした。心機一転ここから再出発するぞと意気込んでまず私が始めたのが職探し。携帯販売が楽しかったこともあり何件か携帯ショップの面接を受けるも「中卒」がネックとなりどこも不採用。焦っていた私を見かねた彼が知り合いの携帯販売のイベント会社を紹介してくれました。そこには私の顔見知りもいたのでスムーズに採用してもらえました。自分の力で職に付きたかったので悔しい思いもありましたがまずは働くことが先だと思い(母への振込もあるので)私はその職場での仕事に邁進しました。仕事内容は平日は携帯ショップでの接客、販売土日はショッピングモールなどで携帯イベントの運営、販売。たまに休日のショッピングモールで福引や、ガラポンイベントなどをやっているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか？幸い、職場での人間関係は良好で以前と業務内容もさほど変わらないためそこまでストレスは感じませんでした。元々負けず嫌いな私は運良く半年ほどで全てのショップを合わせた売上が九州で1位になることが出来ました。ちょこちょこトラブルはあれど彼との関係も良くなりつつあり全てがこれからいい方向に向かっていくとそう思っていた矢先。徐々に私の精神状態は不安定になっていったのです。何かきっかけがあったのかはよく覚えていませんが薬の量も増えじわじわと悪化していく症状。具体的には、入院前にもあった強すぎる「見捨てられ不安」によるパニックそして自傷行為、OD(オーバードーズ)。お仕事が上手くいっていても人間関係が良好でも彼以外を信じられず(本当は彼のことも信じてなかったのだと思います)彼に見捨てられるのが怖くて1番酷い時期には彼が朝仕事にいくのもパニックになり泣きわめいて、引き止めてさすがの彼も怒って、怒鳴りながら出ていき残された私は自傷行為で薬を飲み、腕を切って彼が帰ってくるころには玄関に血溜まりが出来ている。そんな酷すぎる状態が続きました。今考えても本当にホラーですよね。いつか会えたら心から謝罪したいです。でも、はたから見たら本当に悲惨すぎる状況でも私自身は本当に必死で「見捨てられるかもしれない」という恐怖と「本来愛されるはずの母からも愛されない私が、他人に愛されるわけない」という自己否定。「私を1番優先して欲しい、もっと私を見て欲しい、関心を持って欲しい」という強すぎる子供じみた感情。そしてそれが叶わない時の処理しきれない怒りや悲しみ。私の心は本当に子供みたいで無意識に母から与えられなかった愛情を渇望していました。なんで私を愛してくれないの？もっと私を愛して！そう、無条件の愛を強く求めながらも頭では親でもない人が与えてくれるわけないと分かっていてそれでも病的なほど愛情を求めて制御出来ない感情に他人を巻き込んでしまう。そんな誰も幸せにならない状態が続き最初の入院から1年程経った頃全てが嫌になった私は溜め込んだ大量の睡眠薬と精神薬(100錠近くだったかとおもいます)を飲み自殺を図ります。ODは頻繁だったため彼も最初はまたかと思い放置していたらしいのですが私がなかなか目覚めなかったため救急車を呼び、急遽搬送。最悪に苦しい胃洗浄の末2度目の入院に至ります。この続きはまた次の記事で書きますね✍️！
08Jun
- 私が私になるまで⑳～生か死か。スーパードクターK現る～
  こんばんは🌙今日も読んで下さってありがとうございます☺️前回の誕生日記事に反応下さった方々もありがとうございます！今回はまたこちらの続きから書いていきますね♪いよいよ退院！からの波乱です！今日もいいねなどで応援してもらえたらすごく嬉しいです🍀「Kドクターに伝えたいことがあるので、少しだけ別室でお話させて下さい」このままいくとまた実家に連れて帰られて搾取される生活に戻ってしまう。それだけは絶対阻止しなきゃ！咄嗟にそう考えた私は一か八かにかけてみることにしました。私の言葉を聞いて看護師さんと家族は渋っていましたがKドクターが快諾してくれたおかげで別室に移動することが出来ました。少し離れた別の応接室に入り席に着くと同時に私はKドクターに言います。「先生、私はこのままだと実家に連れて帰られて、また以前のように搾取される生活になってしまいます。それだけは絶対嫌なんです！そうなるくらいなら死んだ方がマシです。どうかKドクターから福岡で暮らすように、家族に言って欲しいんです。」藁にもすがる思いでKドクターに懇願しました。しかし、Kドクターからの返答はいいものではありませんでした。「事情は分かりますが、1人で福岡に帰らせるよりもご実家の方が御家族がいて、医師としても安心なんです。今回の件でご家族もご心配されていると思いますし。」要約した家庭環境の話では母の異常さはKドクターには伝わっていなかったようで教科書通りのような回答が返ってきました。それでも、ここで納得して引き下がるわけにはいかない。「先生、そこをどうかお願いします！母はさっき先生が来る前も、私に嫌味を言って、しかも今日迎えに来る条件が、退院後にお金を振り込むことなんです。心配なんてこれっぽちもしてないんです。そんな母の元に戻ることになったら、私の精神状態はさらに悪くなってしまいます。先生しか母を止められないんです！お願いします！」尚も私は食い下がりました。きっとこの時の私の顔はすごく危機迫っていたことでしょう。うーん…としばらく考え込んでいた先生が何かを決めたようにこう言いました。「……分かりました。あおいさんがそこまで言われるなら、私からお母様にお話してみます。最善を尽くしますが、それでも叶わなければすみません。」あまりに危機迫った私の様子に根負けしたのかKドクターは私の願いを了承してくれました。「はい！ありがとうございます！」一筋の光が見えたことが嬉しくて私は泣きながらKドクターに頭を下げました。もし、これで母に負けたらその時は諦めて、実家に戻ろう。そして、もう私の人生の幕を下ろそう。そう決意してKドクターと一緒に元いた面会室に戻りました。「お待たせしました。あおいさんの今後のことですが…」席に着いたKドクターが静かに話し始めます。「入院中にあおいさんの家庭環境を聞かせて頂き、相当辛い思いをしてきてご家族が信用出来ないと聞きました。私自身の見解としましても、不安定になる根本的原因がご家族にあると感じたので、今ご実家に戻られるのは適切では無いと思います。」優しく、でもしっかりとした口調で医師としての意見を言ってくれたKドクターの言い分に対してそれまで猫を被っていた母や兄弟たちの顔色が変わり始めました。「いや、でも私は母親で、この子が心配なんです。この子には悪いことをしてきたなと思っているので実家で面倒を見たいんです。」「心配」「悪いことをしてきたと思ってる」思ってもいない言葉を並べたてる母。ATMを取り戻すチャンスを逃すまいと必死なんだろうなともはや呆れかけていました。「しかも入院中働いてないんだから、福岡の家の家賃とか当分の生活費とかどうするの。私たちは出さないよ。」横から口を挟んできたのは姉。「そうよ。あんたは家に戻るしかないんやけん」姉の言葉に母も同調します。ついに化けの皮が剥がれ始めたことにKドクターも気づいたのか「今の会話をお聞きしている限りでも、あおいさんの仰っていた事が本当だと分かります。比べることではないですが、こういう場合の生活費などは一旦、ご家族が出してあげることがほとんどですし、本当にご心配されているのであれは、お金のお話より体調のお話が先ではないでしょうか？」Kドクターの穏やかだけど鋭い言葉に母はハッとした顔をしていました。続けてKドクターが言います「あおいさんご自身が安定できる環境が大事なので、尊重してあげてくれませんか？」正直、Kドクターがここまで説得してくれるとは思っていなかったので分かってもらえた私自身を尊重してもらえたそんな思いがあふれて気づいたら私は泣きながらKドクターの話を聞いていました。Kドクターの言葉に母は明らかに不満を顕にしました。「あぁ、分かりました。この子が先生に余計なことを話したんですね。実家に帰りたくないならそれでもいいけど、援助などは一切しないので、それでいいなら勝手にどうぞ。」もう猫を被るのも辞めた母が投げやりにそう言いました。「ご理解頂きありがとうございます。」苦笑いしながら母にお礼を言うKドクター。「一応迎えには来たので、もう帰っていいですか。チビ、約束は守ってよ。」その態度が気に入らなかったのか母はそう言い捨てて部屋から出ていってしまいました。嵐が過ぎ去ったように静かになった面会室。ここまでひどい親はいなかったらしくさすがのドクターも呆れ気味で私を慰めてくれました。何はともあれ実家への連行を免れた私はドクターと共にホッと胸を撫で下ろしました。そうしてKドクターのおかげで九死に一生を得た私。母とその一味が先に帰ってしまったので私は重たい荷物を持ちドクターを始めとした、看護師の方関わった患者の方に挨拶をしてもう2度と戻ってこないと固く誓って1人で病院を後にしました。私が退院出来たのは入院してから3ヶ月目のことでした。再出発を決意して頑張ろうと思っていた私ですがまさかまたここに戻ってくることになろうとはこの時は夢にも思っていませんでした。長くなったので続きはまた次の記事で書きますね✍️！～追伸～前回の記事をみて鑑定のご依頼を下さった方々ありがとうございました♪お得な鑑定期間は明日までなのでご興味のある方お待ちしてます✉️♡
05Jun
- 番外編～実は今日誕生日なので逆プレゼントします～
  こんばんは🌙唐突ですが実は本日6/5は私の誕生日なのです！節目の日と言うことで凄惨な過去を乗り越えてきた私が今どんなことを仕事にしているのかこの機会に書いてみようと思いました。それは「算命学」です！算命学とは簡単に言うと生年月日からその人が持つ宿命や才能資質、その活かし方が分かりバイオリズムに合わせた生き方を選べるようになる統計学の一種です💪私がこの学問を学び始めたきっかけは自分が辛い思いをするのはなぜなのか？そういう運命なのか？と、思い始めたから。自分の生まれ持った宿命が分かればなぜ私はこうなのか？が分かって、改良する方法も見つかるんじゃないかと思い2000年の歴史を持つこの学問を選びました。その結果算命学で自分の宿命が分かることで人生で迷った時や悩んだ時に自分にとって最良の選択をする手助けになったのです☺️算命学は正に『転ばぬ先の杖』です！そんな、算命学を数年間学んできて今では鑑定業もしています。鑑定を受けて頂くと以下のようなお悩みがスッキリします。・自分の才能、資質（どんな仕事が向いているか？など）を知りたい・深く悩んでいることがある・迷っていることがある・運勢が上がる材質・色を知りたい・攻め時（起業、転職、引越し、　大きな買い物、プロポーズ等）　守り時を知りたいなど…さらに、毎日の行動指針が分かるこのようなシートをお渡してます♪(例)ちなみにこれは私のパートナー用に作ったものです(笑)迷った時や悩んだ時にはこれが決断を後押ししてくれます。本来は1時間（鑑定結果シート付き）2万円なのですが、本日は私の誕生日なので逆プレゼントキャンペーンとしてこのブログをご覧の方に限り7,777円で鑑定させて頂きます♪6月9日までにメッセージをくださった方は誕生日キャンペーン料金で鑑定を受け付けます♡ご興味ある方はメッセージからご連絡下さい♪件名に　鑑定希望メッセージに　・お名前・生年月日（西暦もご記入ください）以上、2点をご記入の上送信して下さい(*^^*)鑑定は基本zoomで行わせていただきます！以上、今回は節目の日なのでお知らせをさせて頂きました！びっくりさせてしまったらすみません💦では、次回は退院編の続きに戻ります_✍
03Jun
- 私が私になるまで⑲～スキンヘッドおじさんと3人の迎え～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️前回は鬼母から苦渋の決断を迫られなんとか退院の目処が見えて来たところまで書きました。今回も続きから書いていくのでいいねなどで応援して頂けると嬉しいです♪「退院してから、毎月お金を振り込むこと」を交換条件に退院の日は母が迎えに来てくれる約束を取り付けました。これしか選択肢がなかったとはいえ退院できる喜びよりも母への嫌悪感や不安感の方が勝っていました。母との電話の数日後保健所の人との面会が叶いました。病院へやってきたのは留置所で私が質問攻めされたあの日と同じ女性でした。Kドクターと私と女性の3人で面談した結果双方から退院の許可がおりました。保健所の女性は留置所で会ったときは無表情で怖い感じでしたが病院で会った彼女は物腰柔らかくて優しい方でした。私自身の状況が変われば人に対する感じ方も違うんだなあとこの時初めて思いました。許可が降りたあとはトントン拍子に進み私の退院日は2週間後に決まりました。退院日が決まると地獄でしか無かった入院生活もなぜか急に寂しく感じます。交流のあった患者さんや看護師さんたちに祝福されながらついに迎えた退院日。やっとお家に帰れる！そう思いながら広間で待っていると「あおいさん。お迎えがきましたよー」看護師さんから声がかかりました。看護師さんに連れられ向かった先は面会室。そこで私は衝撃的な光景を目にします。ガラガラガラ…面会室の扉を開けた瞬間飛び込んできたのはよく見知った顔の4人。母、兄、姉、スキンヘッドおじさんそして小さな弟母だけが迎えに来ると思っていた私は家族全員大集合の光景にとてつもない違和感を感じました。私を心配して付いてくる来るような人たちじゃない。何か企みがあるんじゃ…。その予感はすぐに現実のものとなりました。いつまでも入口で驚いている訳にもいかずとりあえず椅子に座ると、開口一番「あんたには家に帰ってきてもらうから」母がそう言い放ちました。ここで言う家とは実家のことです。この言葉を聞いて母の企みはすぐに分かりました。ようは私を実家に戻してまたATMとしてお金を搾取しようと考えているのです。「え？なんで？私、自分で借りた家があるから、そっちに帰るよ。」またあの地獄に戻るなんて冗談じゃないと思い私はすかさず言い返しました。「は？おまえ何言ってんだ？散々迷惑かけてこんな所まで来させて」今度は兄が口をはさみます「本当に迷惑。あんたが勝手に家を出て言ったのが悪いのに。」続いて姉も私を睨みつけてそう言いました。「あんたが余計な行動起こさずに家にいたら、こんな迷惑かけられずに済んだんだから、あんたには家に戻ってもらうから」追い打ちをかけるように母が私に畳み掛けます。次から次へと投げかけられる刃物のような言葉たちに言葉も無くしていた時ノックの音ともにKドクターが入ってきました。途端に部屋の空気は一変し声色を変えた母が上っ面の良い挨拶を交わします。そうしていけしゃあしゃあとこう言いました。「先生、私退院したあとのこの子が心配で、一人暮らしに戻すのも不安なので、一旦実家に連れて帰ります。」どの口が言うのかとはこのことで本音は「ATMにするために連れて帰ります」心配どころか、母の頭にはこれ以外にはないのです。「そうですか、私も心配なのでそれがいいかもしれませんね。」Kドクターは母の言葉を疑いもせず賛同します。しかし、ここで実家に戻ることを受け入れてしまうと今度は本当に実家に捉えられてしまう。なんとしてでも阻止しなくては。そう考えた私は取り乱さず、冷静に「Kドクターに伝えたいことがあるので、少しだけ別室で話させて下さい。」そうお願いしました。私はKドクターを信じて一か八かの賭けに出ることにしました。長くなったので続きはまた次の記事で書きますね✍️！
01Jun
- 私が私になるまで⑱～鬼母、ふたたび～
  こんばんは🌙今日も読んでくださってありがとうございます☺️前回、前々回は番外編として私が入院中に体験したことや私なりの気持ちを書かせて頂きました。今回からは、またこちらの続きを書いていきますね。今日もいいねなどで応援してくれたら嬉しいです⊂( *･ω･)⊃恋人を通して母からの衝撃的な言葉を聞かされて、塞ぎ込んでいた私。彼の負担を長引かせない為にも一刻も早く退院することが今の私に出来ることだと決意し入院生活に励んでいました。幸い、大部屋の病室にも移れて(前回の記事のことなど)衝撃的なこともありつつも入院生活自体は順調でした。恋人である彼も忙しいながら週に1回程は面会に来てくれて私を励ましてくれました。そして、2日に1回の担当医Kドクターの問診で早く退院したいですと毎回言い続けていたらさすがにドクターも呆れたのか「じゃあ保健所の人に見てもらいましょうか」と言われ保健所の人と面会出来ることになりました。措置入院では担当医の他に保健所の人が患者と面会して退院してもいいという判断をしなければ退院出来ません。さっそく面会の日取りを決めてその日を今か今かと待ち望んでいた時Kドクターからある事を聞かされました。「あおいさん、もし退院するとなったら、身元引受け人が必要です。御家族はお迎えにこられそうですか？」予期せぬ言葉に私のテンションは一気にクールダウン。「え？ご家族って…彼ではダメなんですか？」「それが、退院時の身元引受け人だけは、ご家族じゃないとダメな決まりなんです。」困った。実家の大分県からはかなり離れているしそもそも、あの母親が来るわけがない。「えー…たぶん、来ないと思いますよ」私はKドクターには家庭環境については話していなかったので要約して今まであったことを伝えました。しかし、結果はNo。どうにかしたいけど決まりは決まりだと言われまずはKドクターが母に連絡をとってくれることになりました。数日後、Kドクターからの返答は「あおいさんとお話してから決めたいと言われました」「え？あぁ…そうですか。」いい返事はしないだろうと思っていたけど嫌な予感しかしない。不安だけど、これが出来ないと退院も出来ない。私は不安を抑えて震える手で電話をかけました。緊張と不安で身体は冷えきって動悸で心臓がバクバクしています。プルルルルル…数コール後可能ならもう聞きたくなかった声が聞こえてきました。「もしもし」「あ、私…退院のことだけど…」自分でも分かるくらい声が震えています。「あぁ…そのことね。」仮にも入院した娘に心配の言葉ひとつなく冷たく言い放ちました。そして、さらに追い打ちをかけるように母は私に無情な言葉を投げかけたのです。「迎えに行ってあげてもいいよ。あんたが毎月お金を振り込むなら。嫌なら別にいいけど、迎えには行かないから」つまり、退院してから毎月お金振り込むなら迎えに行ってあげてもいい、と。そういったのです。流石の私ももう母に期待なんてしていなかったので傷つきはしませんでした。ただ、とことん最悪な親だなぁという呆れと落胆。せっかく1度は解放されたのにまた始まるのかという絶望。母が来ないと退院出来ないという事実がある以上私には初めから選択肢なんて無くただ、その要求を飲むしかありませんでした。苦渋の決断の末なんとか迎えの了承をもらい数日後に面会した保健所の人からも退院の許可が降りました。しかし、退院の当日迎えに来た母とドクターも巻き込んだある出来事が起こります。長くなったので続きはまた次の記事で書きますね✍️！
28May
- 番外編～閉鎖病棟の真実(後編)～
  こんばんは🌙*今日も読んで下さってありがとうございます☺️前回は番外編の前編ということで精神科病棟がどんな所かということや隔離部屋の写真なんかも載せてみました。今回はその後編になります。これは、もしかしたら読んで下っている方やその周りの方にも起こりうる出来事かもしれない。そんな大切なお話なのでぜひ最後まで読んで頂けたら嬉しいです🍀また、繰り返しになりますがあくまでこれは私の主観による考えなので暖かい目でお読み頂ければと思います♪それでは続きから書いていきます！1度目の入院生活の中で私が特に関わりが深かったのは大部屋で同室だった3人の女性。それぞれ職業や住む場所入院に至った経緯も違いますがみんなしっかりしていて優しくて「退院」という1つの目的のためにそれぞれ自分の病気と向き合っていました。しかし、私は精神科病棟を甘く見すぎていました。この時起こった出来事は今でも忘れられません。同室の3人とは毎日の食事も一緒のテーブルで食べてOTのグループも一緒運動のために毎日フロア内をウォーキングしたりもしていて所謂1つの「グループ」として多く行動を共にしていました。ある日、いつものように朝食を済ませて食後のウォーキングをしようという時にその中の1人Aさんが「私、少し体調が悪いから先にお部屋で寝てるね！行けそうだったら後で合流するね。」そう言って先に病室に戻って行きました。心配だったので、看護師さんに伝えようか？と聞くとそこまで悪いわけじゃないから…と断られてしまいました。仕方なく他の2人としばらくフロア内をウォーキングしていると何やらフロア内が騒がしくなり数人の看護師さんたちが走ってどこかへ向かっていました。いつも比較的静かなフロアなのに看護師さんがこんなに慌てているのはきっとただ事じゃない。私たちは、なんだなんだと看護師さんたちが向かった先をみるとそこはなんと私たちの病室でした。大勢の看護師さんがベッドを取り囲んでいます。看護師さんに囲まれていてよく見えなかったけど先にお部屋に戻ったAさんがベッドで苦しそうにしていて看護師さんたちに担架に乗せられて行きました。「Aさん！」そう声をかけるももちろん応答はなく看護師さんたちは担架を担いで足早に出ていきました。後で聞いた話だとAさんは洗濯用の洗剤を自分で飲み自殺しようとした、と。それを聞いたとき後悔が込み上げてきました。一緒にお部屋に帰っていれば。看護師さんに伝えていれば。基本的に刃物やロープ紐などは管理されていますが洗濯洗剤は洗濯すると言えば監視もなく簡単に渡して貰えます。Aさんは病状は、幸い命に別状はなく後遺症も残らないそうですがその後、隔離部屋に強制的に移動になり結局私が退院するまで戻ってきませんでした。ついさっきまで楽しくお話して食事していたのに急な出来事に私たちは後悔や驚き、絶望などが渦巻き言葉が出ませんでした。そして、今だから分かるのですがこれは精神の病を抱えている人だけの問題ではないのです。私も唐突に、なんの前触れもなく死にたくなって死のうとした事があります。あ、コンビニ行こうそんな感じであ、死のうそう思って行動にうつしてしまうのです。何が言いたいのかと言うと今日、笑顔で楽しそうな目の前の人が本当に元気なのかということです。本当は何か抱えていて、不安で不快で何もかもが嫌になっているかもしれない。優しい人はそれを隠して笑って糸が切れたその瞬間前触れもなく死んでしまう。「昨日まで元気そうだった」は「満身創痍の結果」だったのかもしれない。もちろん話したがらない人に無理に聞き出す必要はないし全ての人を疑えというわけではなくてあなたの周りにいる大切な人優しい人の気持ちをいつもより少しだけ丁寧に感じようとすること。少しの間(ま)、表情、呼吸、言葉きっといつもと同じようで違うから。それだけでも意味はある、と私は思います。そんな余裕ないよ！自分で精一杯だよ！という人はまず、自分の気持ちや感情を丁寧に感じてあげること。これも同じくらい大切なことです。これで全てが解決するわけではないですが自分や他人の気持ちを丁寧に感じてそれを認めることは何かを変えられる1歩になると思います。これには私も苦労しましたが今ではだいぶ自分の気持ちを感じとれて言葉に出来るようにもなりました。私の言葉が少しでも、誰かの心に響きますように。次回はまた過去編に戻り退院時に起こった波乱の出来事を書きます✍️！
26May
- 番外編～閉鎖病棟の真実(前編)～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️前回は面会に来てくれた彼から衝撃の真実を知らされ自己嫌悪に陥りながらも退院に向け頑張ろうとしているところまで書きました！前回の最後にも書きましたが今回は番外編として私が入院した精神科病棟について書こうと思います。(例のごとく書き始めたら長くなったので前後編に分けて投稿します💦)あくまで私の主観による考えや気持ちなので暖かい目でお読み頂ければと思います🍀また、いいねなども励みになりますのでぜひポチッとして頂けたら嬉しいです♪私は合計2回の精神科入院と数年に渡る通院を経験しました。(2度目の入院についての経緯は別の記事で書く予定です)皆さんは精神科病院、隔離病棟と聞くとどんなことを思い浮かべますか？頭のおかしい人の巣窟つねに奇声が飛び交ってそう待ち時間1時間、診察3分薄暗くて、汚いところ1度入院したら出られないちなみに入院前の私の精神科のイメージはこんな感じでした。実際に入院してみるとこのイメージは完全に間違っているとも言えないし合っているとも言えませんでした。まず、入院して初めに驚いたのは病棟内が思いのほか明るかったことです。「閉鎖病棟」と言うくらいだから壁に囲まれて刑務所みたいな感じだと思っていたらたくさんある窓からは光が差し込みとても開放的な空間だったのです。開放的といえどさすがに外の景色が見える訳ではなく病棟内の窓に面している景色は全て小さな中庭でした。週に1度はこの中庭に出て外の空気を吸うことが出来ます。そして前回の記事でも少し出てきた「OT(オーティー)」と呼ばれるオリエンテーション。こういった娯楽のようなものは閉鎖病棟にはないと思っていたので最初に参加した時は驚きました。OTの内容は様々でOT専門の講師のもと折り紙だったり、ぬりえだったりテレビを使ったボウリングゲームだったりビーズアクセサリーを作ることもありました。老若男女が入院しているのでご年配のおばあちゃんに教えてあげたり患者同士の交流の場でもあります。このOT自体の参加は任意なのですが看護師さんが参加不参加のチェックをつけていて不参加が続いた患者さんには協調性がなかったり、不安定な状態だとみて理由を聞いて参加を促したりします。このようにOTの参加率は退院期間にも響くと知った私は積極的に参加するようにしました（笑）次に食事と入浴食事は朝昼晩と3食決まった時間にセンターから届いて看護師さんがワゴンで持ってきてくれます。正直入院食と聞くと野菜ばかりの味の薄い冷めた食事をイメージしていました。しかし、ここでも驚きました。意外にも普通に美味しい！味は確かに薄味だけどちゃんと主菜と副菜のバランスも良くて季節ごとのイベントメニューが出てくることもあります。(おせちや、クリスマス料理など)1番の感動は温かい料理が温かいまま出てくること。これだけでご飯が数段美味しく感じます（笑）あと、食事に関連することとして人によっては「おやつ」も食べられます。週に1度「買い物の日」があり看護師さん同行のもと院内にある売店でお買い物が出来るのです。そこでおやつやジュースちょっとした日用品を買って好きな時間に食べることが出来ます。お金は家族などが事前に院内で使えるプリペードカードに入金して看護師さんがそれで支払ってくれる仕組みです。入浴については毎日朝食が済んだ後時間が書かれた小さなホワイトボードがテーブルに置かれ空いている時間に自分の名前を書くとシャワーが浴びられます。完全隔離部屋だった時は週に2回ほど開放される入浴介助がついた大浴場での入浴が許可されていました。大浴場は主に生理中の女の子やカミソリなど刃物を使いたい人1人での入浴が許可されていない人が利用する場所です。余談ですが私は今では潔癖症が悪化して大浴場には全く入れなくなりました😣長くなってきたので最後に「人」について。私が入院して初めに会話した患者さんは40代後半くらいの色の黒いハスキーボイスの女性でした。「夜中の暴れっぷりはすごかったなあ」そう声をかけられました。そうです。おそらく前々回の記事で私が措置入院させられた日めちゃくちゃに暴れまくったあの日隣の部屋にいた方でした。「あ…うるさくてすみません…」自分の所業を思い出し小さくなって謝る私に「誰でも最初はそうよ！仕方ない！」そうあっけらかんに笑った彼女。正直、最初からタメ口だったり少し気になることはあってもとても精神病には思えません。聞くと、アルコールやタバコドラッグなどで暴れて人を傷つけ強制入院になったそうです。驚いたのは彼女は今回の入院が3度目だということ。何度も同じことで入院しているということはそれだけ何かに頼らないと生きていけないと言うこと。彼女に限らず一見、精神科に入院するように見えない人も多くというか入院患者の7割ほどはそういう人達でした。もちろん、重い統合失調症で7年ほど隔離部屋に入院していて支離滅裂な事を喋る方や急に暴力を振るう男性タバコが吸えなくて看護師さんに暴言を吐く人突然奇声をあげる人全員の話を聞いたわけじゃないけどみんなそれぞれここに入院するまでの経緯があり退院したいと思っている人もいればずっとここでいいと言う人もいます。その中でも私が特に交流が深かったのが大部屋で同室だった3人です。(前回の記事に書いた3人です)ここで起こったことは今でも忘れられません。次の記事はとても大事なことなのでぜひたくさんの人に読んで頂きたいです。追伸これは私が実際に隔離されていたお部屋ですがおかしなところが2つあります1つ目はもろ見えのトイレもうひとつはなんでしょう？良かったら考えてみて下さい✊🏻´‐
23May
- 私が私になるまで⑰～頭のおかしい私と、もっと頭のおかしい母親～
  こんばんは🌙*いつも読んで下さってありがとうございます☺️今日もいいねなど押して頂けると励みになります(˶'ᵕ'˶)前回は入院生活にも少しずつ慣れ恋人との面会が許可された所まで書きました！今回も続きから書いていきますね。私がようやく鉄扉なしの隔離部屋まで移動できた頃恋人との面会許可がおりました。私が不安で口から心臓が出そうなくらいドキドキしながらお部屋で待っていると扉が開かれて彼の姿が現れました。あの喧嘩の日以来会っていなかった彼の顔は怒ったような、困ったようなそんな表情でした。彼から差し出された大きな紙袋その中には着替えやタオルや歯ブラシなど入院生活に必要なものが入っていました。そして再会の挨拶もそこそこに私は彼の口から衝撃的な事を聞くことになりました。「あおいの母親に入院の世話は全部頼まれた。私には関係無いし、忙しいから病院には行けない。付き合っているんだったらあなたが世話をしてくれと言われた。やっぱりあおいが言った通り、君の母は頭がおかしいよ。」私が隔離されている間彼は病院を介して母と繋がっていました。そしてこともあろうか赤の他人である彼に全て押し付けたのです。どうして出会ったばかりの他人にそんなことが言えるんだろう。心配するとは思わないけど普通、娘の不始末には親が出てくるはずなのに。母の異常な態度は私にだけではなかった。ショックと罪悪感と恥ずかしさと色んな感情が渦巻いて私はしばらく何も言えませんでした。「俺がやらなきゃいけないのは分かったけど、俺も仕事があるからたまにしか面会は来られない。それは分かって欲しい。」この病院まで電車で往復2時間。働き盛りの男性が仕事をしながら通うのはなかなか困難です。頭のおかしい私の面倒事に巻き込まれさらに頭のおかしい母親にその面倒を押し付けられそれでも面会に来ようとしてくれている彼は本当にとても優しい人です。本来彼が私の面倒を見る義理など1つもなく早々に見限られてもおかしくないはずなのに。「ごめんね...ありがとう。本当にありがとう。」感情がぐちゃぐちゃで言葉にならず私は涙ながらにそう呟くしか出来ませんでした。「とりあえず今は休んで、入院生活頑張れ」そう言って彼は帰って行きました。彼が帰ってからもしばらく塞ぎ込んでいた私ですが私が今出来るのは彼の迷惑にならないためにも早く退院することそう思い直して頑張ることにしました。面会の日から数日後ついに大部屋のある別棟に移れることになりました。別棟はこれまでの隔離部屋と違いエリアそのものが広く開放的な空間でした。広場にテレビや本が置いてあったりホワイトボードに時間を書けば毎日シャワーを浴びられたりOT(オーティー)と呼ばれるオリエンテーションが週に何度か行われたり今までとは格段に自由度が増して私は入院生活で初めて少しワクワクしていました。私が割り当てられた病室は4人部屋の1番奥のスペース。同室となった3人は40歳代のふくよかな女性(自殺未遂で入院)30代の上品そうな女性(うつ病で任意入院)20代後半の綺麗なお姉さん(職場でのストレスによるパニック発作で任意入院)そして20代前半の私(自殺企図(未遂)、パニックその他もろもろで措置入院)年齢も経緯もバラバラですが同室の方々は落ち着いていて優しい方ばかりだったのですぐに打ち解けられました。この日から私は別棟で入院生活に励み波乱の退院を迎えるのですが次回は知りたいという声があったので番外編で精神科の実態というか私が見た閉鎖病棟の内情みたいなものを書こうかなと思っています(｡ᵕᴗᵕ｡)
22May
- 私が私になるまで⑯～タライと水の入ったコップ、歯ブラシ～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️前回は留置所からの恐怖と衝撃の強制入院の始まりまで書きました。今日は入院生活編です！今回も衝撃的な内容ですがぜひいいねなど押して頂けると嬉しいです♪では、続きから書いていきますね。激しく暴れ狂った末に鎮静剤によって強制的に眠りについた翌朝、身体の痛みで目を覚ましました。時刻は朝の10時。この身体の痛みは暴れまくった後遺症です。涙やら何やらで髪の毛も顔もベタベタ腕には自傷の傷身体の至る所に痣とにかく一刻も早くお風呂に入りたい。しかし、ナースコールがないので(後に天井のセンサーの下で手を叩けばいいと知った)ひたすら待ち続けるしかありません。しばらくして、ガチャンという音とともに2つの鉄扉が開かれました。「あおいさん。おはようございます。ごはん持ってきましたよ～」看護師さんはそう言ってご飯の入ったお盆を持ってきました。主菜と副菜のバランスが取れたザ・入院食です。ご飯を前にして前日1食も食べていなかったのでお腹が空いていることに気が付きました。テーブルもないので床にお盆を置いて布団に座ったまま食べます。「お熱測りますね。後で歯磨きセットも持ってきますからね～」食べながら、看護師さんの話を聞きます。どうやら歯磨きもこの部屋でするしかなさそうです。食事が終わってしばらくすると看護師さんがタライと水の入ったコップ歯ブラシを持ってきました。ここで歯磨きをしてタライに吐き出せということらしい。吐き出したものを見られるのはとても屈辱的で恥ずかしいですがこの部屋から出ることは出来ません。「じゃあ後で先生が来て、これからの事とかもお話してくれるので待ってて下さいね」歯磨きが終わると看護師さんはそう言ってまた鉄扉に鍵をかけて出ていってしまいました。空腹に気を取られてお風呂のことを聞き忘れた。でも、この時はまだまあ入院といえど数日で退院できるだろうと軽く考えていました。状況が全く理解出来ていなかったのです。それから数時間後白衣を着た中年のドクターと1人の看護師さんがお部屋にやって来ました。そこで私は現実を思い知らされます。「私があおいさんの主治医のKです。いきなりの事でびっくりしたと思うけど、これからの事をお話します」穏やかな喋り口調で昨日の当直医よりは好感が持てます。そしてKドクターはひとつひとつ説明してくれました。私は警察と保健所の判断で自殺の危険性があるとみなされ「措置入院」させられたこと。措置入院は行政の命令による強制入院なので入院費用は基本かからないこと。入院期間は未定で退院にはドクターと保健所の人の同意が必要だということ。今は看護師の許可がない限りこの部屋から出られないけど経過を見てお部屋の移動や行動範囲が広がること。今の行動範囲ではお風呂は週に2回しか入れないこと。着替えなど必要なものは恋人が持ってきてくれること。家族に連絡がいくこと。話を聞き終わった私は絶望やら落胆やら不安やらで気づいたら泣いていました。「私もう落ち着いたので退院したいです～」泣きながら訴えるも当然ながら受け流されます。「落ち着いて過ごせれば、早く退院出来るので、頑張りましょう」そう言って出ていってしまいました。その後ろ姿があまりに潔くてあぁ、もう私はこの入院生活を受け入れるしかないんだなと半ば諦めのような感情が湧いてきました。部屋に誰もいなくなってから私は改めて状況を整理しました。中でも私の感情を揺さぶったのが「必要なものは恋人が持ってきてくれること」そして「家族に連絡がいくこと」恋人とはあの喧嘩があったきりでどんな顔をすればいいかも分かりませんしさすがに家族でもない私のサポートをさせるのは申し訳ない。だからといって家族に連絡がいっても心配して来るような親でもない。むしろ面倒事を持ち込んだことを酷く非難されるだろう。次に私を襲ったのが自己嫌悪です。あぁ、本当に私はなんてことをしてしまったんだろう。あのまま死んでいれば人様に迷惑をかけることも無かったのに。これからどうして行けばいいの…。そんな自己嫌悪に打ちひしがれながら私は入院生活1日目を終えました。翌日は看護師さんに連れられて病棟内の案内と腕の手当(今更)身体を隅々まで検査したりと大忙しで孤独を感じる暇もありませんでした。それから3日目(鉄扉1枚)、5日目(鉄扉1枚、食堂で食事可)7日目(鉄扉なし、20時まで食堂とテラス利用可)3度お部屋を移動して他の患者と話す機会もありました。重い統合失調症で支離滅裂な事を話す人50歳くらいのうるさい女性タバコ依存性で常にイライラしている人精神科には本当に色んな疾患を抱えている人がいます。一見、そんな風に見えない人もある日突発的な行動を起こしたり発作の様なものが起こったり。世間一般から見れば私も十分に頭のおかしいやつなのですがこの時の私はそんなこと思いもせずこの中の誰よりも自分が正常だと思っていました。そんな入院生活にも慣れてきた頃恋人との面会が許可されました。面会室は別棟で私はまだそこには行けないのでお部屋での面会となりました。お部屋に入ってきた彼に私は衝撃的な事を聞かされます。長くなってしまったので続きはまた次の記事で書きます✍️！
20May
- 私が私になるまで⑮～モロ見えのトイレとティッシュ～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️前回はまさに衝撃の展開で終わりました…。今回もなかなか衝撃的なお話ですが気軽にいいねなど押して頂けると嬉しいです♪では、続きから書いていきますね。留置所に収容されて数時間後ようやく解放されると思ったのも束の間私は警察官に連れられ金網の着いた車に乗せられました。「あの…私家に帰れるんですよね？」誰も答えてくれません。運転席と助手席に1人ずつ両脇にも警察官の計4人の警察官に囲まれて車は家とは違う方向に進んでいきます。なおも車内は無言。重苦しい空気と言い知れぬ不安を抱えながら小一時間走ったところでようやく車が止まりました。警察官と共に車を降りて自動ドアを抜けた先には白衣を着た看護師さん。どうやらここは病院の待合室らしい。でも暗いし誰もいない。私はここに来てようやく時計を見ることが出来ました。なんと既に午前0時を回ってたので誰もいないのも納得です。でも、なんで病院？今更腕の手当？色々考えているうちに診察室に通されました。警察官と共に中に入ると中には50歳くらいの白衣を着たドクターがいました。「とりあえず入院の準備は出来ているので、詳しいことは明日担当医に聞いてください。僕は担当医じゃないので。」【入院】という言葉を聞いて私の不安は一気に湧き上がり心臓が激しく脈打ちはじめました。「え？入院ってなんでですか？腕は縫えば済みますよね？」あくまで冷静を装って聞きます。しかし、取り乱す私には目もくれず話は勝手に進んでいきます。それも私には恐怖でした。ドクターがなにやら喋ってますが私にはもう聞こえません。ただ、どうしようという絶望と、知らず知らず大事になっていたことへの焦りそして拒否権がない状況と未知のことに対する恐怖。それらが絶え間なく私の中を渦巻いていました。やがて数名の看護師さんが奥の部屋から私を迎えに来ました。「あおいさん、お部屋行きましょうか」連れていかれればもう戻れない。怖い！逃げなきゃ！反射的にそう思った私は力の限り抵抗しました。「やめて！離して！嫌だ！家に帰りたい！」そう叫んでとにかく暴れました。あまりに手がかかるので途中から男性の看護師さんも加わって担がれる形で病室に放り込まれました。私が連れてこられたその場所は広さこそ、そこそこ広いのですが扉のないモロ見えのトイレ床には1人用の布団が無造作に敷かれその脇にティッシュと時計が置いてあるだけの殺風景な部屋でした。そして何よりその部屋を異質にしているのが、入口の分厚い鉄扉。しかも1枚だけじゃなく2枚も。あぁ、これが閉鎖病棟か。そう認識した時私のパニックはピークになりました。叫ぶは看護師さんを殴るはで手が付けられない状況でした。恐らく当直の看護師さんの人員のほとんどが私を抑え込むのに使われていたと思います。やがて業を煮やした看護師さんたちは「鎮静剤持ってきて！」と言って注射器を持ってきました。暴れる私は針を2本くらい折ってしまいましたが少し力を抜いた隙に鎮静剤を打たれてしまいました。即効性がないのでなおも暴れる私にあきれたのか看護師さん達は半ば乱暴に私を突き飛ばし鉄扉を閉めて部屋を出ていってしまいました。鉄扉がしまった瞬間の恐怖は今でも忘れられません。とにかくパニック状態な私は鉄扉を殴って蹴って「嫌だ！出して！お願い！」そう叫び続けました。深夜2時くらいです。鉄扉があるとはいえ隣のお部屋にはさぞ迷惑だったことでしょう。しかし、やがて鎮静剤が聞いてくると身体が動かなくなって意識が薄れていきます。気づいたら私はそのまま眠ってしまっていました。これから始まる異常な入院生活の始まりの日でした。入院生活は私の想像をはるかに超える辛さだったのです。長くなったので続きはまた次の記事で書きます✍️！
18May
- 私が私になるまで⑭～下着に裸足、カッターと血溜まり～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️前回は順風満帆にみえた私の新生活が脆くも崩れさろうとしている所まで書きました。なかなかダークな内容が続いて反応しづらいかもしれませんが励みになるのでぜひいいねなどして頂けたら嬉しいです♪では今日も続きから書いていきますね！毎日の母からの職場へのいやがらせ電話により退職に追いやられた私は完全に精神を病んでしまいました。私の精神状態が悪くなるにつれて私のことを心配して、支えてくれていた恋人との関係も悪化していきました。気分の波が激しく人間不信、疑心暗鬼で恋人に依存するようになりました。強すぎる見捨てられ不安により恋人に過度な束縛や理不尽な怒りをぶつけ不安がおさまらないとパニックになり自傷行為に走る。彼が言っていた時間より遅く帰ると玄関に血溜まりが出来ていることもありました。その当時は揉め事がない日の方が珍しくてその後の出来事が衝撃的すぎて記憶が曖昧ですがあの日もきっかけは些細なことだったと思います。確か、小さな約束を破られたとか気に食わないことを言われたとかそんなひょんな事がきっかけで喧嘩になり彼はついに「もういい加減にして。別れたい。」と言いました。その瞬間母の「あんたなんかもう要らない」という言葉がフラッシュバックして私は気づいたらカッターで腕を切りまくりそのまま家を飛び出していました。その時の私の服装はほぼ下着に裸足。手にはカッターと血だらけの腕。明らかにヤバいやつです。でも、その時の私にはそんなことを気にする余裕もなくとにかく死ななきゃいけないと思って高い建物を探していました。ようやく見つけた建物に上がろうとしたとき警察官がやって来ました。恐らく通りがかりの人がただ事じゃないと思って通報してくれたんだと思います。警察の人が配慮してくれたのかまずは女性警察官の人が私に近づいて宥めようとします。未だに興奮状態の私はその警察官の人に向かって「うるさい、放っておいて下さい」と言ってその場から逃げました。当然警察官は追いかけてきます。しばらく裸足で走ったところで今度は男性も含めた3人の警察官に取り囲まれました。警察官は下着姿の私に上着をかけてくれ優しく説得してくれましたが未だパニック状態の私には届かず「死にたいんです。放っておいて下さい」の一点張り。その内彼も駆けつけてきて警察官3人+彼の4人に取りかこまれた私は更に混乱しパニックに。結局業を煮やした警察官に担がれ強制的にパトカーに乗せられて警察署へ連行されました。散々優しく説得してくれた警察官の優しさを踏みにじっているのは私なのですがその強制的な行為に腹が立ちこれでもかというくらい抵抗し、暴れて警察署の留置所に入れられました。これを書いている今本当に過去の自分はなんてことをしたんだと思っています。留置所の中は本当に汚くて部屋の中にある仕切りのないトイレからは悪臭が漂っていてとにかく一刻も早く出たいと思いました。ようやく冷静さを取り戻してきた私はどうしたら早くここから出られるか考えました。とりあえず騒ぐのは絶対ダメ静かにしよう。そして見張りの警察官に話しかけて落ち着きましたよのアピールをしました。もちろん軽くあしらわれました。そうして数時間ほどたった頃1人の女性が尋ねて来ました。(後に保健所の方だと知りました)その女性は挨拶もそこそこに次から次へと私に質問をしました。その中で何度も何度も聞かれたのは「本当に死ぬつもりだったの？」彼女が何者かもどういう意図で聞いているのかも分からなかった私は「はい、とめられなかったら死んでました。」そうバカ正直に答えてしまったのです。恐らくこの質問が私が引き返せる最後のチャンスだったのに。私に質問を終えた女性は警察官となにやら話して出ていきました。「私はいつ家に帰れるんですか？」そう聞いた私に「大丈夫だよ」と言ったきり警察官はなにも答えませんでした。大きな不安を抱えたまま更に数時間たった頃ようやく留置所の扉が開きました。はぁ…やっと帰れるのか。そう思って警察官と一緒に出口に向かいましたが何故か金網が着いた車に乗せられました。「私、家に帰れるんですよね….......？」私は震えた声でそう聞きましたが誰一人として答えてくれませんでした。行先も告げられないまま車に乗ってたどり着いたのは.........長くなったので続きはまた次の記事で書きます✍️！
15May
- 私が私になるまで⑬～鬼からの鬼電～
  こんばんは🌙*いつも読んで下さってありがとうございます☺️前回はようやく光が見えてきたと思った所に社長からのセクハラが始まった所まで書きました！今日も続きから書いていきますね♪順風満帆にみえた私の新生活は信頼していた社長からのセクハラによって急転落していきました。誰にも打ち明けられずただ怯えて生活するようになり実家にいた頃の生きづらさが蘇ってきました。心身ともに疲弊した私の身にさらに追い打ちをかける出来事が起こります。「あおいさん、外線1番にあおいさん宛のお電話が入ってます。」それはお店にかかってきた1本の電話から始まりました。私は先日ご案内したお客様だろうかと思って電話に出ると「もしもしチビ？私」その声を聞いた瞬間、心臓が縮み上がり全身の血がサーっと引いていくのを感じました。そう、電話の相手は恐れていた母。私は母から名前ではなくチビと言う名前で呼ばれていました。「も、申し訳ありません。どちらさまでしょうか？」周りに人がいる環境で取り乱す訳にもいかず平然を装いつつ私は震える声で必死に言葉を絞り出しました。「は？いつまで勝手なことするつもり？あんたが居ないせいでお金が足りないんだけど。」言わずもがな要件はお金でした。「..................。」私は何も言えません。衝撃が大きすぎて言葉にならないのです。「聞いてんの？お金、どうするの？」「.........失礼します。」私は混乱した頭でお店の人に怪しまれる訳にはいかないと思い電話を切ろうとしたその時「そうやって無視するのは勝手だけど、お金を振り込まない限り毎日店に電話するからね！！」私の態度が気に入らなかったのか母はそう叫んで一方的に電話を切ってしまいました。終わった。どうしよう。私はすっかり青ざめて電話が切れたあともただその場に呆然としていました。引っ越してきた日の母のメールを見たあとの「嫌な予感」が当たってしまった。どうしよう。母のことだから本当にやりかねない。せっかく全部上手く行き始めたと思ってたのに。多くは望んでいないのになんで普通の幸せすら手に入らないの。怒りや不安、絶望、落胆、悲しみそんな黒い感情がとめどなく押し寄せてその日は結局仕事になりませんでした。私は1人で抱えきれなくなりその日の内にこのことを恋人に相談することにしました。彼は私の家庭環境に憤り同情こそしてくれましたが具体的な打開策が見つかることなく眠れないまま朝を迎えました。案の定、母はそれから毎日職場に電話をかけてきました私が無理やり切っても何度も何度も。それが1日や2日ならまだしも毎日となると流石に店長からも注意を受けてしまいました。もう後がない。だからといって今は援助交際もしていないのでお金の余裕はない状態。まさに八方塞がりです。職場に行くのも怖い、でも仕事だから行かなくてはいけない。恐怖とストレスで1度落ち着いていたリストカットも再発してしまいました。社長のセクハラと母による毎日の嫌がらせで私はどんどん追い詰められていき当然職場にも居づらくなってしまったためついに私は派遣会社ごと自主退職してしまいました。退職に追いやられたと言ってもいいかもしれません。途方に暮れた私の精神状態はボロボロでした。その結果恋人に対する度重なるパニックや自傷行為疑心暗鬼による試し行為などを繰り返し心配してくれていた恋人との関係も次第に悪化していきました。またもやどん底に落ちた私は恋人とのあるケンカが原因で警察をも巻き込む最初の精神科入院をすることになります。長くなったので、続きはまた次の記事で書きますね✍️！
14May
- 私が私になるまで⑫～抉られた心、エスカレートするマッサージ～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます♪前回は不穏な空気を漂わせながらも少し希望が見えてきた所でした。今日も続きから書いていきますね！母の不穏な電話に怯えていましたが取り越し苦労だったのか母からはなんの音沙汰もなく日々は過ぎてきました。幸い新しい職場は優しい人も多くて働きやすい環境でした。仕事は順調でプライベートではなんと恋人も出来ました！同じ携帯コーナーで働いている私より10歳年上で見た目は髭が濃くて強面。でも義理人情に熱く、酒癖は少し悪いけど、人望がある人でした。私が特に尊敬していたところは何でもない話でも彼が話すと途端に面白くなるところです。穏やかな日々。私は初めて「これが幸せかもしれない」と感じはじめていました。そんな順風満帆に見えた私の新生活ですがそれもそう長くは続きませんでした。同時期に起こった2つの出来事によって私の幸せは一気に奈落の底へと落ちることになります。まず私を襲ったのがとても信頼していた社長からの裏切りです。社長は引越しのゴタゴタが住んだ後も事ある毎に何かと理由をつけて私の家に上がり込み「疲れてるだろうから、俺が癒してやる」と言って「マッサージ」と称したセクハラ行為を頻繁に行うようになりました。時にはミーティングなどを行う事務所に呼び出されて行為に及ぶこともありました。たくさんお世話になった手前強く拒めずにいるとその行為はどんどんエスカレート。「マッサージ」に留まらず私の服を脱がせて触ったり自分の陰部を触るように強要されたり「マッサージ」や「スキンシップ」からはあまりに逸脱している行為でした。そして何より私の心を抉ったのは行為そのもの嫌悪感よりもあんなに良くしてくれて信頼していた社長に下心を向けられ、裏切られたこと。結局、下心があったから私に優しくして、社長という権力で断れない状況を作ったんだなとそう思った時心がスっと冷えていくような感じでした。ただ、どんなに嫌でも気持ち悪くても相手が社長という立場上拒むことも、誰かに相談することも出来ずにその時はただじっと耐えるしかなくいつしか社長からの電話が怖くなりました。彼に相談しようとも思いましたが幻滅されて嫌われるのが怖くてとてもじゃないけど言い出せませんでした。そんな人間不信に拍車をかける出来事とほぼ時を同じくして私に更に追い打ちをかける出来後が起こりました。それは社長からのセクハラに疲弊していたある日お店にかかってきた1本の電話が私を奈落の底へと突き落としました。長くなったので続きはまた次回書きますね！
12May
- 私が私になるまで⑪～希望。そして絶望へ～
  こんばんは🌙今日も読んで下さってありがとうございます☺️前回はついに実家を離れることに成功する所まで書きました。今回から社会人編(？)に入ります！では、続きからどうぞ！私をATMだとしか思っていない母。さらに、誰の子か分からない弟を産むことに私が反対したにも関わらず強行して出産した上に、完全な育児放棄をし、私にだけ弟の面倒を見させたアラフィフの母。我関せずで放蕩の日々を送る田舎キャバ嬢の姉。一日中、部屋にあるパチスロ台を音量最大にして遊び続けるニートの兄。泣き続けても、私以外、誰一人全く面倒をみてもらえない3歳の弟。地獄のような生活から自由を求めて私は夜逃げ同然で福岡に逃げました。大分駅から博多駅に向かう電車の中。私の心は母にバレた時の恐怖とようやく解放されたという安心と新しく始まる生活へのワクワクとそして、少しの罪悪感で複雑な心境でした。「でも、ここから私の人生はきっと良くなる」「私はこれまでの人生を取り戻すんだ」大分駅から博多駅まで約2時間30分。希望を持ちながら、電車は進んでいきました。福岡に降り立った私は社長と合流して早速新居に必要な家具や家電の買い出しに向かいました。母に搾取され続け常にギリギリの状態だった私には手持ちのお金がほとんどありません。それを知っている社長は快く私に家具、家電を買い与えてくれました。(流石に申し訳ないので1部はお給料から天引きにとお願いした)今思えば貯金もほぼない状態で引っ越してくるなんて無謀ですが、一刻も早く、あの地獄から抜け出したかったのです。あそこから抜け出すためには目の前に垂らされた蜘蛛の糸を掴む他に私に選択肢はありませんでした。冷蔵庫にテレビ、ベッドやタンスなど大方の買い物が終わって新居に入りました。大きい家具家電は全て配送待ちなのでほぼ何も無い部屋で1人実家のことを思い出しました。弟の泣き声。母の怒鳴り声。兄のスロットの音響。これが、私の日常だった。こんなに静かで落ち着いたのは一体、いつぶりだろう。こんなに静かなことは人生で初めてかもしれない。「もう怯えなくていい」「心から信頼出来る大人もいる」そう思うと、ボロボロと涙がこぼれ落ちました。本当は、母に連絡をしないつもりでしたが警察沙汰にされても困ると思い私は一通だけメールを送ることにしました。「引き止められるのが嫌だから言わなかったけど、私は仕事で県外に引っ越して、もう家には戻りません」「もう限界でした。これからはお金の工面も出来ません」「ごめんなさい」怖くて怖くて送信ボタンを押す瞬間は手が震え、心臓はバクバク鳴りました。いかに母に怯えていたかが分かりました。しばらくすると、母から返信があり、そこには、恐れていた内容が書かれてあったのです。「何勝手なこと言ってるの？覚えておきなさいよ。絶対に許さないから。」短いこの文面にゾッとしました。血の気が引いていき、抱いた希望が壊れまた絶望に戻ってしまう恐怖でお腹が痛くなりました。認めてくれるとは思っていなかったけど嫌な予感に朝方まで苦しめられました。メールを読み終わってからは母からの電話が鳴りやみません。私は何を言われるのか怖くて怖くて全て無視。大きな恐怖感と、罪悪感は多少ありましたが、朝からの緊張と、移動の疲れもあり、気が付けば洋服姿のまま、朝を迎えていました。そして、私が救われる日はまだまだ先なのでした。長くなったので続きはまた次の記事で書きます✍️！
11May
- 私が私になるまで⑩～自由への逃走、二の腕に達する傷～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️いよいよ毒親エピソード10個目の記事になります！長くなってきたので改めて。このブログの目的は過去を語って不幸自慢をしたい訳ではなくその壮絶な過去を乗り越えた今の私が同じように生きづらさを抱える方の力になることを目的としています(*ˊᵕˋ*)という訳で、今日も前回の続きから書いていきますね！今回はどん底だった私に少し光が見えてきます！弟の子育てと派遣のお仕事、そして援助交際追い詰められていた私の状況に1つの転機が訪れました。それは派遣の携帯販売のお仕事でした。お仕事内容としてはよくある家電量販店の携帯コーナーで契約を獲得して手続きをするというものでした。多分見たことある人や実際契約したことのある人も多いのではないでしょうか？私が派遣されている家電量販店は店長がかなりストイックかつ変わった人で私は「若い女」というだけで毛嫌いされていました。挨拶をしても無視、聞こえる所で悪口を言われるなんて毎日。仕事を教えてくれる同じ派遣会社の先輩はいましたが悪い人では無いのですがやはり店長には頭が上がらず私の扱いにも見て見ぬふりでした。そんな職場で働きづらさを抱えていた私ですがある日、1本の電話がかかってきました。相手は派遣会社の社長でした。話すのは実は初めてでしたが豪快に話す優しそうなおじさんで緊張もすぐに溶けました。社長は挨拶もそこそこに私にある提案を持ちかけました。「もうすぐ○○(携帯会社)の店舗ランクが決まる。今よりもランクをあげられたら、福岡に新しくOPENするお店のオープニングスタッフとして、転勤させてやる。」私が担当する携帯会社には(たしか)年に2回売上に応じたポイントごとにお店のランクが決まるイベントがあります。ランクが高ければ販促物や販促費デモ機と呼ばれる、お客様が触れる見本を優先的に与えられます。今回のランクが決まる締切まで残り2ヶ月県外に転勤出来れば母や兄弟とも物理的に離れられる。今の生活から抜け出せるかもしれない。少し光が見えた気がしました。でも、引っ越すとなれば新しい家の保証人などが必要になるけど家族の協力を得るのはほぼ不可能。そもそもバレたら妨害されるに決まってる。そう思った私はその提案を受ける前に家庭環境について社長に話すことにしました。もちろん全てではないけど家族仲が悪くそれ故に家族の協力を得るのはむすがしい事転勤は進んでしたいが引っ越す日まで家族には内密で行動したいことそれらを簡潔に社長伝えました。私の話を聞いた社長は思いのほか明るい声で「引越しに関することは任せてくれ。大変だと思うけど今はランクを上げるのに集中してほしい。」そう言って全面的に協力してくれることになりました。それからの2ヶ月はがむしゃらに頑張りました。当然ながらその間も家庭内の環境は一向に変わることはなく兄は毎日スロット三昧のニート生活なのに母はなにも言わず姉は無関心を貫くキャバ嬢同じく母はなにも言わず一方で母は私には兄弟とは180度真逆の態度を取りました。弟がお腹が空いて泣いていても無視おむつが汚れて泣いていても無視本当に同じ人間なのかどうして泣いている赤ちゃんを放置できるのか信じられませんでした私が仕事から帰ってきたら弟が泣いていることもあり青ざめた事が何度もあります。「お腹空いて泣いてるんだよ？ミルクぐらい作ってあげてよ」私が何度言っても「面倒くさい。なんで私が」そう言われるだけで兄弟はもちろん、母には親の自覚なんてこれっぽっちもありませんでした。そんな母にATM兼ベビーシッターとして扱われ続ける日々により私の左腕にもどんどん傷が増えていくばかりでついには切るところがなくなり二の腕にまで傷が到達しました。つらくてつらくて、死にたいと思わない日はありませんでした。それでも、ここから離れられることだけを希望に毎日必死に生き抜きました。結果、ランクを上げることに成功して私の福岡行きが決まりました。まず、家を決めるために1度福岡に行く必要があったので母には研修だと言い張って日帰りで福岡に赴きました。社長の知人に不動産関係の方がいて幸い手続き関係は割と簡単に済ませられました。何件か内見した中で決めたのは2階建てのアパートの一室で間取りは1K+ロフト敷金礼金なしという物件でした。少し手狭でしたがこのまま実家で母の奴隷として暮らし続けるよりずっとずっとマシでした。家が決まると次は引越しの準備です。いきなり沢山の物が無くなるのは怪しいので新居に持っていくのは最低限必要なものだけにしてあとは引っ越した先で買うことにしました。持っていくものを決めたら母や兄弟がいない間に集荷に出しました。どうしてもバレるのが怖くてダンボール1個分の荷物しか無かったと思います。そうして入念な準備を終えてついに決行の日がやって来ました。すでに荷物は送ったあとなので私は普通に仕事に行くように家を出てそのまま福岡に向かいました。バレないかヒヤヒヤしていましたがこの時の私は「あぁ、やっと解放されるんだ」という安心感でいっぱいでした。これで私の人生は良くなると思っていました。しかし、そう甘くはありませんでした。この引越しがあんな事態を引き起こすとはこの時予想もしていませんでした。長くなったので続きはまた次の記事で書きます✍️！まだまだ波乱が待ち受けています😭
- 私が私になるまで⑨～母、齢41にして誰の子か分からない弟を出産～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️書き始めたらすっかり長くなってしまい内容が内容なだけに少し不安に思っていましたがありがたいことにいいねやフォローしてくださる方も少しずつ増えていつもすごく励みになっています！では、今日も前回の続きから書いていきますね。自殺に失敗した私はその後の母の態度に全てを諦めて甘んじてATMの生活を受け入れていました。ちなみに自殺未遂を起こした際の病院の入院費諸々ももちろん自分で出しました。毎日仕事と援助交際でただ母にお金を渡すだけの生活。時折パニックで自傷行為を起こしても「うるさい！！」と殴られるだけでその度に心が死んでいくようでした。そんな中、遂に母の出産の日がやって来ました。何故か数日前から私が付き添わされその時は理由が分からなかったのですが病院に着いて理由が分かりました。それは入院費や出産にかかる費用の精算のためでした。故意に最後まで妊娠を知らされず出産に断固反対だった私が出産にかかる全費用を負担する義理なんてどこにもないのですが兄弟は誰ひとり協力しようとせず結局は私に押し付けられたのです。普段は母が私に対してやることを見て見ぬふりして母の味方をしているくせにこういう時は母に協力せずだんまりな兄弟にも心底嫌気がさしました。しかし、どんなに理不尽でも産まれてくる子供は待ってくれませんそうして当時18歳、末っ子だった私に弟が産まれました。小さい赤ん坊はそれは可愛くて流石の母も産んだからには子育てくらいはきちんとしてくれるとそう思っていました。しかし私は母を甘く見すぎていました。弟が産まれてしばらくすると母は弟の面倒をほとんどみなくなりました。兄や姉は調子のいい時は可愛がりますがミルクやオムツや寝かしつけになると途端になにもしなくなります。弟が泣いていても「うるさいなぁ…なんとかしてよ」と私に押し付けられかといってお世話に夢中で働く時間を削るとお金の催促をされる。今までのお金の工面にくわえて子育ても加わりさらに追い詰められた私はついに限界を感じて「もう限界だから、精神科に入院したい」と母に言いましたが母から返ってきた言葉はやっぱり無慈悲なものでした。「精神科？子供のあんたが病気な訳ないやん。私の方がもっとつらいのに。そういう精神病とか気持ち悪いからやめて」母の言葉に期待はしていませんでしたが想像以上の返答でした。八方塞がりの状況で逃げ場もなく毎日死ぬことばかり考えていました。そんなある日、携帯会社の仕事の方で私に転機が訪れます。この転機は後の私に大きな影響を与える出来事となりました。長くなったので続きはまた次の記事で書きます✍️！次回から少しだけ光が見えてきます！
09May
- 私が私になるまで⑧～初めての自殺未遂、公衆トイレ～
  こんばんは🌙*今日も前回の続きから書いていきますね！「あんたなんかもう要らない」母のその一言で今まで張りつめていた糸が切れて家を飛び出した私はパジャマ姿のまま行くあてもなく、とぼとぼ歩き途中で見つけたコンビニで大きめのカッターを買いました。田舎のコンビニでパジャマ姿の女の子がカッターだけ買う姿は恐らく店員さんから怪しまれていたと思います（笑）そうして人気のない閑散とした公園に行きついた私はふらふらとトイレの流し台まで行き先程手に入れた新品のカッターを取り出し手首に向かって力任せに切りつけました。冷静になって考えるとリストカットで死ぬことは極めて難しいのですがこの時はそんなことを考える余裕もなくただ死にたくて、自分を傷つけたくて仕方ありませんでした。どれだけ頑張っても母に愛されなかった「要らない」と言われた自分を消してしまいたかったのです。力任せに切りつけ続けた腕からは赤黒い血がドロドロ溢れて洋服やトイレの鏡にまで飛び散りました。脂肪って本当に白いんだ…なんて考えながら出来るだけ血が流れ続けるように流し台の水につけながら切り続けていると流石に血を流しすぎたのか物凄い吐き気が襲ったあと私は意識は遠くなっていくのを感じました。目が覚めたらそこは病院のベッドでした。当然ながら私は死ねませんでした。どうやら血を流しすぎて貧血で倒れていた所を清掃員の方に見つけられて病院へ運ばれたそうでした。発見が早く、幸い少量の輸血で済みましたが腕には何十針もの縫い傷が残りました。まだ目覚めたばかりでぼやっとしていたのでこの辺りはあまり覚えていませんが私はその後、1晩入院して次の日母が迎えに来ました。本来は精神科などに入院するべき状態でしたがそれは母が断固拒否したそうで強制的に自宅へ連れ帰られました。母は車の中では無言の母にもしかしたら少しは心配してくれたのかもしれないと淡い期待を抱きましたが自宅に着くとそれも落胆に変わりました。「あんたいい加減にしてよ。どれだけ迷惑かければ気が済むの？死にたいなら誰もいないところで1人で死んで、私に迷惑かけないで。せっかくパチンコに行くはずだったのに。」そう言って頭を殴られました。あぁ、ダメなのにまた母の愛情に期待してしまっていた。母が怒っているのは「私が死のうとしたこと」ではなく「私が死のうとしたことによってパチンコに行けなくなったこと」でした。母の手が煩わなければ私が死のうとどうなろうとどうでも良かったのです。その瞬間縫った腕の痛みとか殴られた頭の痛みとか母の愛情とか苦しみとか悲しみとかなんだかもうどうでも良くなってしまって「そうだよね、ごめんね。ちゃんと頑張って働くから許して。」私はそう言って母の怒りをなだめました。それから私はバイトを辞め今より稼ぐために学歴不問でお給料の高めな携帯会社の派遣社員になり援助交際にも今まで以上に精を出し始めました。その頃には心の痛みなんてものはほぼ感じなくなっていてただ母のためにお金を運ぶATMを甘んじて受け入れていました。それでもたまに発作のようなものが起きて腕を切ったり血が出るまで壁に頭をぶつけたりしてその度に母に殴られました。そんなこの世の終わりのような地獄の生活が続く中で恐れていた母の出産の日がやって来ました。そして、時を同じくして私にも転機が訪れていました。長くなったので続きはまた次の記事で書きます✍️！
08May
- 私が私になるまで⑦～私が自殺を決めた日～
  こんばんは🌙いつも読んで下さってありがとうございます☺️さて、まだヘビーな内容が続きますが今日も前回の続きから書いていきますね！ありもしない母からの愛情のためにバイトと援助交際の2足のわらじでお金を渡し続けて心身ともにボロボロだった私はある日、母からとんでもない事を聞かされます。「あんたには黙ってたけど、実は妊娠してるんよ。」私は耳を疑いました。「え？どういうこと？妊娠って…相手は？」私は混乱した頭でなんとか言葉を絞り出して聞きました。「分からない。あんたに言うと面倒だから、あんたにだけは黙ってた。もうおろせないから産むしかない」母が悪びれもせずそう言った時私の中でプツンと何かが切れた気がしました。今まで抑えていた汚いものがとめどなく溢れて来て私は気づいたら泣きながら叫んでいました。「はぁ？自分の面倒すら見られてないくせに、誰の子かも分からない子供を産むって何考えてるの？出産費用は？養育費は？まさかそれも私に出せって言うんじゃないよね？自分ひとりで育てられる自信もないのに、軽い気持ちで産んで良いわけないじゃん。ていうかなんでもっと早く対処しないの？いい加減にしてよ！私はもう知らないから！」確かこんな感じのことを叫んだ気がします。本当に何を言っているのか理解が出来なくて。兄はニート、姉は我関せずのキャバ嬢唯一の兄弟も頼れず私が毎日毎日どんな気持ちでお金を渡していたかも知らずに当の母親本人は相手の分からない子供を妊娠して誰がどう見てもまともに育てられるわけないのにそれを悪びれもせず産むと言う。どうして？子供を産むってそんな簡単なこと？私、いつまで頑張ればいいの？どれだけ頑張れば認めてもらえるの？怒りや悲しみや落胆…色んな想いがぐるぐるぐるぐるしていました。そして、おろせない状況で私に産むと言えば私が何とかするだろうという考えが透けて見えて嫌でも私に対する母の気持ちが分かってしまったのです。それを裏付けるように私が絞り出した叫びに対して母はこう言い放ちました。「あぁ、そう。お金出さないならあんたなんかもう要らない。」漫画に出てくる時が止まった感覚って本当にあるんだなあと思いました。その言葉を言われた瞬間胸がぎゅーっと掴まれたみたいに痛くてそのまま時が止まったように感じました。ずっと目を逸らしてきた。必死に気づかないフリをしていた。そうしないと頑張れなかったから。どれだけ頑張っても私は母にとってただの「ATM」で都合よくお金を払ってくれる存在でしか無かった。だからお金にならない私は母にとっては必要ない人間で簡単に捨てられる。私の望んでいた愛情なんて初めから存在していなかったんだと思い知らされました。その後私は家を飛び出して最初の自殺未遂をすることになります。長くなったので続きはまた次の記事に書きます✍️！