お客様の言う「2~3年前にも同じモノをお願いした」は信用ならない。
大抵『2~3年前』と言われると5年は経っている(-_-;)
先日も「2~3年前にこういう商品を頼んだことがある」って言われたんですけど、2020年からのデータを見る限り仰ってる商品の注文はありません。
(このお客さんの前任者がパソコン使わない古参のおじいちゃん社員だったので、顧客データはパソコンではなく個人の台帳で管理してた)
お客さん曰く、自分が赴任してから一度頼んでいるのでそう古くないはず、とのこと。
それで最大どのくらい遡る可能性がありますかって聞いたら、「よく分からない」
・・・・・・。
自分が赴任した年月も覚えてないんかい![]()
どこまで遡って調べるか見当もつかないまま、売上データと仕入れデータ(別人間が入力管理してる)を一年ずつ探すことにしました。
結果、その商品の前回注文年度は2016年。
令和にもなっとらんやん(- -;)
まあ、無事に見付かって良かったですよ。
中にはきちんと『●年の○月に注文した』と具体的に覚えてらっしゃる方もいます。
でもこのお客さんみたいに2~3年と言われて探すと5~6年経ってるのはザラで、しかもこういう経験は前職でも何度がありました。
大人になると時間の流れが速いって本当なんですね。
自分も感覚だけで『何年前』って言わないように気を付けたいと思います。
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『天使はモップを持って』(著/近藤史恵)
以前、近藤さんの本を読んだ方が近藤さんに「やっぱり女性の敵は女性なんですね」って言われて、それが心外だったとの記事を読んだことがありました。
男性絡みで女性が女性を害することがあるが、浮気したり双方に思わせぶりな態度をとる男性にも非があり、そもそも男性がそんた態度をとらなければ悲劇は起こらない。なぜ原因の男性を通り越して女性ばかりが『怖い存在』と言われるのかと(うろ覚えなので多少内容が違うかも)
本書はそんな彼女の訴えが透けて見える内容となっておりました。
こう書くと誤解されそうですが、この本は別に男女のドロドロ愛憎劇を表したものではありません。
いまどきギャルのような見た目で会社を隅々までピカピカに磨き上げていく清掃員のキリコと、キリコが清掃に入っている会社の新入社員・梶本くんが社内で起こる不可解な事件を見抜いて行く物語です。
連作短編集となっており、7つの事件とおまけの謎で構成されております。
いくつかは女性が起こした事件ですし、中には女性の嫉妬から発生した事件も勿論あります。
しかし女性が起こした事件には男性が絡んでいる、男性(他からの起因)によって事件は起きた、と分かりやすく提示されているのです。
勿論、ただただ単に犯人の女性、もしくは問題を起こした女性が悪いだけの話もあります。
が、簡単に『女性の敵は女性』と言わせないよう配慮して表現されているように感じたのです。
本筋はキリコの洞察力が会社の不協和音を解決していく軽いミステリーです。
『女性が』『男性が』というのは私の私見でしかありませんので、まずはキリコの魅力――物怖じしない強さと清掃に真摯に取り込む健気さ――をお楽しみいただければと思います。
ちなみにこの本もシリーズもので、まとめて5冊購入済みです(^_^;)