母とカラスの戦い、夏の陣/おせっかいの長芋きんとん | 逢海司の「明日に向かって撃て!」

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我が家は毎年、夏になると庭でミニトマトを作ります。

 

 

 

 

 

決まって『アイコ』という品種で、とんがった細長いスタイルとフルーツトマトのような甘味が特長です。

朝採りだとさらに甘く、朝食時に採りたてを摘むのが夏の楽しみです。

 

今年も次々と実を付け有り難く頂いてたのですが、なんとなく甘さが例年より控えめな気がしなくもない。

雨不足や酷暑の影響でいつもより熟し切れてないのかな?と思っていたのですが、母曰く

 

「もう一日くらい日に当ててたいんだけど、完熟まで待ってると烏に食べられちゃうから早めに取っちゃった」

 

だそうで(^_^;)

 

ま、云うてもちゃんと赤く熟れてから採ってますからね。

去年みたいに紙袋をかければいいんですけど、今年の暑さに面倒事をする気になれないようで。

 

まだ暫く実が成りそうなので、私が紙袋被せるかこのままカラスとの戦いを避けるか母と検討したいと思います。

 

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『おせっかいの長芋きんとん〜吉原美味草紙〜』(著/出水千春)

大阪から伯父を頼りにお江戸にやって来た桜子。

夢は一人前の料理人になることだが、頼りの伯父はすでに鬼籍に入っており、息子(桜子の従兄弟)の力也も料理には関心がない様子。しかも力也たちが住んでいた長屋は立ち退きの期限がとっくに過ぎていた。

この窮地を救ってくれたのが力也と馴染の料理人・竜次で、二人は住み込みで竜次の職場に世話になることに。

ところが竜次の職場は遊郭吉原の中にある妓楼の台所であった。

 

生来のお節介で、揉め事が起きると真っ先に駆け付けて仲裁を買ってでる桜子。

お節介で首を突っ込んだ先で、限られた食材から人の心を解す一品を作りだし事態の収拾に一役買います。

もちろん桜子を翻弄する問題を料理だけでは解決は出来ませんが、関わる人の気持ちを上向きにしてくれる力が桜子の料理にはある。

美男美女が多数登場するなか、物語の肝である桜子と竜次の見栄えが今一つ…、なのもまた味わい深いところ。

華やかで無い吉原物語も良いものですよ。