この物語はフィクションです。
実在する人物・団体・会社法人等とは一切関係ありません。
ましてや、MAKOTOで上演された男だけのピュアでプラトニックな恋愛コメディとは無関係です。
脳内の妄想産物と重々ご理解の上、お読み進め下さいませ。
いくら似てても気の迷いです!
今回はいつもと書き方を変えております。
携帯からは非情に読みにくいと思いますが、どうぞお許しくださいませm( _ _ )m
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プロローグ
『PieceⅠ、Ⅱ』と同じ歩道橋の上での神田と椎名の出会いのシーン。
よって、割愛。
OP映像(割愛)
暗転
NR『永遠ってなんですか?
永遠って本当にあるんですか?
どんなコトを、永遠と呼ぶのですか?
誰かボクに教えてください。
永遠にあり続けるものとはなんなのか・・・。』
第一幕(前半)
雑然とした写真部の部室が、手作り感満載の飾り付けで彩られてる。
七夕でよく見られる色場身を使った飾りや、ティッシュで作った花などが、所狭しと壁中に貼り付けられる。
そしてこれまたベタな、ハンドかドンキで買ってきたような『私が主役』という襷をかけた鴻池が誇らしげに胸を張って部室の中央に立っていた。
安野「本当に、鴻池くんの5年越しの卒業が決まって良かったです。
研修生扱いとはいえ、このご時勢に就職先も決まって、これで私も一安心ですよ」
鴻池「いえいえ、これも安野先生のご指導の賜物です。本当にお世話になりました」
写真部では鴻池の卒業と就職を祝うささやかな宴が催されていた。
現役生の他にも神田、堀川も顔を揃えている。
そして・・・、遠くから高らかな笑い声が響いてきた。
堀川「神田、お前の相棒が来たみたいだな」
堀川の冷やかしに、苦笑いで答える神田。
誰もが予想したとおり、笑い声がピークに達するとドアが勢い良く開いて椎名と駒澤が姿を現した。
椎名「そういえば、ごきげんよう!ってか、小皿!お前、卒業できたんだってな!!」
鴻池「そうなんです椎名先輩、やっと夢が叶ったんです・・、って誰が小皿ですかっっ」
椎名「呼び名なんて細かいところを気にするところが小皿なんだ!
そんな些細なことに気を取られず、もっと大きな男になれ!なあ、神田?」
神田「逆に、お前にはもっと細かいところまで気にして欲しいもんだよ。それで、今日の仕事は?」
椎名「決まっているだろう!可愛い後輩の卒業が決まったというのにお祝いに来ない奴がいるか!
俺は後輩想いの心のひろ~い先輩なんでな♪(*'-^)-☆」
嬉しそうに肩を組んでくる椎名とは対照的に、神田は力いっぱい眉を顰めた怪訝な顔になる。
神田「結局サボりだろう?また駒澤まで巻き込んで」
呆れ顔の神田が駒澤の方を向くと、よお、と駒澤が手を上げて軽く返事をする。
どちらともなく漏れる苦笑い(そして、ニヒルな駒澤にこっそり見惚れる堀川)
状況が分かって無いのか、椎名は相変わらずご満悦な笑顔のままだ。
安野「はいはいはい、神田くんも駒澤くんも、今日くらい良いじゃないですか。お祝いの日なんですから」
笹沢「いつもは騒がしいだけの先輩達ですけど、お祝いの席にはその騒がしさがぴったりですもんね」
須田「たしかにぃ。小皿部長の卒業祝いを僕らだけでやってたら気詰まりしちゃうよ~」
笹沢「だろー!絶対に、きまずい」
鴻池「それはごもっとも、って現役生!君たちは先輩を敬うということを知らないのかっ!」
笹沢「先輩、さっきから想ってたんですけど、、、、、ノリツッコミが下手ですね~~」
鴻池「笹沢!」
安野「はいはいはい。鴻池くんも笹沢くんも、今日くらい良いじゃないですか。お祝いの日なんですから」
どこかで聞いたような台詞安野が鎮める。
すると、おもむろに椎名が前のめりになって中央に出てきた。
椎名「お祝いならココにもあるぞ!なんと、この駒澤にロンドン支局への移動命令が出たのだ!!」
えっ?っと一同、驚いて駒澤に視線が集まる。
急に椎名に移動のことがバラされてしまい、困ったように視線を泳がす駒澤。
堀川「本当なのかい、駒澤くん?」
椎名「本当に決まっているだろう。
世界に通用する携帯カメラマンになるべく、ついに駒澤が海を渡る日が来たんだ!」
駒澤「椎名、何度も言うが、俺は携帯カメラマンなんて目指してないからな。
それに正直、このロンドン行きも引き受けるかどうか迷っているんだ」
神田「どうして・・?。ライターとして成長する良いチャンスじゃないか」
ふっと、表情を濁らす駒澤。
駒澤「日本がこんな状況なのに、海外になんて行ってる場合なのかって、考えてしまうんだよ。
今は日本の中で、やるべきことがあるんじゃないかって・・・」
堀川「いや、行くべきだよ駒澤くん!」
はっきりとした堀川の言葉に、一同の視線が彼に集まる。
堀川「行って、世界が今どんな風に日本を見ているのか、外から知るのも大事なことだよ。
そして日本で起きている正しい現状を世界に発信することも大事なことじゃないか」
駒澤「堀川くん・・・」
堀川「駒澤くんなら日本にどんなことが起こっているか、本当の姿を伝えることが出来ると思う。
ううん、出来るって信じてる」
堀川の心の篭った激励に引き寄せられるように、駒澤が少しずつ彼の前に進んでいく。
気が付けば部屋の真ん中で、二人は自分らの世界を作って盛り上がっていた。
駒澤「ありがとう、堀川くん、君に言われて目が覚めたよ!
俺がすべきことはグローバルな感覚で今の日本を見詰め、伝えていくことだったんだ!」
堀川「分かってくれたかい、駒澤くん。さすが我が心の戦友、世界基準の男になるんだね!!」
熱の入ったやり取りに、思わず手を取り合ってしまう二人。
周りからの視線でそのことに気が付いて、慌てて手を離してくるっと体を反転させて背中合わせになる。
堀川「向こうは天候が日本より悪いみたいだから、準備はしっかりして行ってね」
駒澤「ああ、もちろんだ。体調管理は社会人としての常識だからな」
至極普通の会話を、高くひっくり返った声で交わす二人。
周囲は生暖かい目で二人の同行を見守っている。
(安野だけは慈愛に満ちた視線で)
つづく
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・・・・、こんなん書いちゃっていいのかなぁ?
とりあえずよろしくお付き合い下さいまし☆