逢海司の「明日に向かって撃て!」

逢海司の「明日に向かって撃て!」

ご注意下さい!!私のブログは『愛』と『毒舌』と『突っ込み』と『妄想』で出来上がってます!!記事を読む前に覚悟を決めてくださいね(^^;。よろしくお願いします☆

これでも野久保直樹さんの応援ブログ。毒舌叱咤激励過剰な突っ込みは愛情の裏返し。

ときおりサッキーやWaTの若手が出張ってますが、そこは大目に見てくださいまし☆

先程読了した『覆面作家は二人いる』に、宮部みゆきさんがあとがきを寄せていた。

彼女はそこで作品に向き合う心構えのようなものを書き記していたのである。

まんま引用したいところだが、著作権的なアレで問題がありそうなので要約する。

 

北村薫さんの作品に登場する魅力的なキャラクターたちはどうやったら描けるのか。

それは可能な限り、力の及ぶ限り登場人物の一人一人に「親切」であるということです。

丁寧になくてはならない。言葉足らずではあってはならない。

いかに理想のキャラクターになれるか、一緒に役作りをしていかねばならない。

その演技指導は重要なシーンだけではなく、些細なシーンでも彼、または彼女の人生が浮かび上がるように立ち居振る舞いから台詞回しまで、丁寧に教えてあげなくはならないのです。

 

 

なるほど、と私は膝を打った。

宮部みゆきの作品は読みだすと世界に引き込まれる。

それは物語の登場人物がリアルにその世界で生きているからだ。

思考、行動パターン、過去の出来事、家族や友人関係。

そういったバックグラウンドがキチンと設定されており、君はこういう人間だよと宮部さんが丁寧に導くから登場人物たちが迷いなく動き回れるのだ。

そしてその結果、世界が熱く肉付けされ文字の間にくっきりと情景を浮かび上がらせる。

 

宮部作品の登場人物は思想が深い。

こちらが予測するもう一つ先のことを考えている。

それは宮部さんが登場人物たちを繊細に詳細に作り上げているからだ。

だから通り一遍のキャラクターにはならず、物語も素人には読み切れぬ方向へ転がっていく。

 

宮部ワールドの肝は登場人物に対して「親切」であることの結果なのだと、この本のあとがきを読んで知ることが出来た。

 

『覆面作家は二人いる』(著/北村薫)

 

ミステリーの本を読んでいると巻末に北村薫さんの作品が紹介されていることが多々ある。

タイトルに惹かれたこともあり、図書館で借りてみた。

世間知らずの『超』お嬢様、新妻千秋と、ミステリー誌の編集者である岡部良介の凸凹コンビが謎を解いていくミステリー。

良介から事件の概要を聞いただけで謎解きをほぼ完結させる千秋さんは安楽椅子探偵と言えなくもないが、現場に向かってこそ千秋さんの魅力は発揮されるのである。

警官が双子の兄の良介、ウサギのオルゴールにサンタクロース、クッキー缶と誘拐事件、終わらない万引き事件・・・。

 

おや?なんだか既視感がある(^▽^;)

 

トリックなどの詳細は覚えてなかったが、どうやらン十年昔に一度読んだことがあるようだ。

30年以上前の作品なのでどこかで出会っていても不思議はない。

ほぼ初見と同じ感覚で楽しめたので良しとしよう。

 

トリックの解き明かし方もさることながら、この作品はキャラクターたちがとても魅力的だ。

一見苦労性な良介はなかなか狸な一面を持っているし、優秀なはずの良介の兄・優介もどこか抜けている。邸内の千秋お嬢様は気弱そうに見えてグランドピアノを大人買いしたと思ったら数か月で飽きて処分してします豪快さを持っている。対して邸外の千秋お嬢様はがさつそうば癖に可愛らしい仕草を披露したりする。

また良介の上司も意外な推理力を見せたりする。

こんな人たちがこんがらがって物語が進むのだ、魅力的な展開になるだろう。

大凡が叙述トリックで事件が解かれるのだが、細部がちょっと想像しにくい事もある。

それを差し引いても続編が読んでみたいと思わせる作品だった。

 

週末にCITYHUNTER大原画展に行ってきましたが(前記事参照)、ちょっとランチは奮発して三代目たいめいけんに入ってみました。
実は前回、上野に来た時にたいめいけんに入ろうと思ってたら、訪問日の二日前から店舗が工事でお休みになっちゃってたんです。
今回はそのリベンジニヤリ
待ち焦がれたメニューはどれも魅力的だったのですが、この時期限定のビーフシチューオムライスを友達と揃って注文しました。
私のスマホのカメラだとあまり美味しそうに映ってなくて申し訳ないのですが、実際はビーフシチューの濃厚さが柔らかい卵とマッチしてとても美味しかったです。
お肉もホロホロラブ
サラダを付ければよかった、とこの画像を見てから後悔しました汗
(セットサラダなら100円で頼めるのに!←ドリンクセットにしたからサラダは見送ってた)
しかもこれ、スプーンで食べれるから友達と会話をしながらでも食べやすい。
そして結構なボリュームでありました。
お陰でCITYHUNTER大原画展をゆっくり見て回ってもお腹減らなかったよ!
 

 
カロリー補給してCITYHUNTER大原画展を堪能し、もう少し話したかった私たちはエキュートの中のミニフードコートのような場所に立ち寄りました。
スコーン屋さんやフルーツサンドのお店などが入ってる中、私が目を奪われたのはパン屋さんの商品棚です。
そこにはなんと、クイニーアマンがあるではないですか!
コンビニのなんちゃってクイニーアマンパンに嵌りまくってる私ですが、正統派のクイニーアマンはまだ食べたことがありません。
これは食べておかねば!!(そんなにお腹減ってなかったけど)
 

 
画像が若干ピンボケ気味ですまねぇ。
上部のカラメル部分がカリカリ通り越してガリッガリでした。
食べてたら友達に
「嚙み砕いてる音がはっきり聞こえる(笑)」
と言われたくらいにガリッガリです。
土台のクロワッサン生地ぽいところもサクサクでバターの風味もたっぷりで美味しかった照れ
絶対に太る味だけど。
(つか、この日摂取カロリー高くない??)
眼も舌も大充実の一日となりました。
 
 
おまけの話ですが。
たいめいけんでアラカンくらいのオジサマがお一人で来店されてたんですよ。
わりと細身のオジサマだったのですが、お一人でナポリタンとオムライスをそれこそペロッと平らげてました。
食べ方が堂に入ってたので、恐らく何度も食べてる方だと思います。
最近、食べたくても胃袋が拒否することが多くなった身としては健啖家の方の豪快な食べっぷりは羨ましい限りです。
 
行ってきました、『CITYHUNTER大原画展』爆  笑
平成初期アニオタとしてはスルー出来ません。
 
 

 
建物の外壁一面これですよ。
入る前からテンション上がります。
 
 
場内、けっこうな範囲で写真撮影可でした。
その際単体撮影は禁止で、背景か他の作品と一緒に撮影してくださいとのこと。
作品の前はひとだかりが出来てるからこの条件で撮影するのはなかなか難しいあせる
 

 

 
 

 
 
どれも本当に綺麗ラブ
カラー生原稿見て、もしかしてカラーペンを水で色ぼかししながら使ってる??とか、当時のカラー原稿描き方を思い出しました。
実際はちょっと違ったのですが、作品の下に北条先生のコメントが入ってて、そこで画材や描き方が分かるモノもあります。
 
動きの多い漫画だから集中線がとにかく多い。
それが全て手描き。
掛け網とか点描画とかも精密。
その上からホワイトで効果入ってるんだけど、一つ間違えたら全部描き直しの世界で、どうしてこんなに緻密な絵を描けるのか恐れ戦いてしまいます。
 
何よりびっくりしたのが、生原稿に殆ど修正の痕がないこと。
この綺麗で細かな絵を一発で成功させてるってこと~~?
いやいや、びっくりですよ。
ちょっと入場料が高いな、と思ったけど行って本当に良かった照れ
 
因みに、作品の世界観に入り込んで記念ショットを撮ることも出来ます。
 

 

 

 
 
 
上の写真はEDの『GETWILD』が流れる中、遼と一緒に一仕事終えた感を味わえるフォトスポとです。
一時期『GETWILD退勤』が流行ったけど、アレをリアルで体験できます(笑)
 
 

 
これはイケオジ風で特に気に入った壁画の遼。
横に映り込んでる変顔の遼とのGAPがまた笑い泣き
 

 
さらに貴重な絵コンテまで公開されてましたびっくり
実際に掲載された時の原稿も一緒に観れます。
少し構成が変わってたりして比べると面白いです。
 

最後は香の100tハンマーでお別れです。

これも凄い。

 

 
グッズ売り場は二か所ありまして、このハンマーの裏手と廊下を渡った先にあります。
複製原画も魅力的だったけど、最終話ラストシーンが入ったセットは売切れてた。
私はとりあえず絵葉書を5枚ほど買いました。
予め何枚買うって決めておかないと無限に回想汗
北条先生の絵は綺麗で繊細でつい欲しくなる。
 

 
まあ、実際に一番欲しかったグッズは全巻セットだったけど。
中途半端に展示原画で本編読んだもんだから、通しで全部読み返したくなっちゃいました。
電子でもいいけど、やっぱりこの時代の漫画は紙で読みたいわ。
 
あと、撮影禁止の場所だけど、関係者の方からのメッセージ&サインが飾ってある場所があって、神谷明さんとか鈴木亮平さんとかに混じってTMNetworkの三人のサインがありました。
まさかこんな形でお三方の生サイン見るとは思わなかったよ笑い泣き
 

『雑草姫のレストラン』(著/賀十つばさ)

 

 

雑草姫というのが『雑草魂』の雑草なのか、雑草のような野草すら美味しく料理することなのか、確かめてみたくて手に取った本。

夕花と茂花の姉妹は東京でそれぞれ心に傷を負って八ヶ岳に移住してきた。

茂花は道の駅で働き、夕花は雑草を取り入れた料理にチャレンジして少しずつ過去から立ち直ろうとする。

道端に生えているだけの雑草にも、ちゃんと効能や味もあって活用次第では体に優しい美味しい料理になるのだ。

心の傷から逃げてきた二人は、父との思い出の八ヶ岳で過去を克服できるのか。

大自然と映える料理のコントラストが妙味の本である。

もっと様々な料理を見たかったが、充分面白かった。

 

ただ主人公の茂花の扱いが悪いと言うか雑と言うか、なんか可哀想だった。

美人な姉は『高値の花』並みの妹は『雑草姫』なんてあだ名を付けて、それを本人に伝えちゃうってどうなのそれ、と思う。

他にも男性から冷たい言葉やキツイ言葉を喰らうことがあるのだが、それを君たちに言う資格はあるのか?とイライラさせられた。

結果、彼女もハッピーエンドになるんだが、ちょっと釈然としない。

話を面白く盛り上げるためには間違ってないのだろうけど。

そこだけが引っかかったが、全体としては爽やかな軽いタッチで読みやすい本だった。

 

珍しく長めの夢を見たらサッキーが出てきましたびっくり

いやはや、お久しぶりです(笑)

 

レギュラーが少しずつ入れ替わりながらも『クイズ!ヘキサゴンⅡ』が続いてる世界観で、出演者は殆ど今どきの人に変わってました。

出演者が変わっていった過程も記憶にあるんだから、夢って不思議です。

懐かし映像って感じで実際に見てた時代のVTRが流れてて、がっつり羞恥心映ってました爆  笑

サッキーは現在の出演者のほうで、例のナルシストキャラも健在だったのには起きてから笑いました。

一時期芸能活動から離れて、その後にウシジマくんのスピンオフに高木でチラっと出演したところまでは知ってるんですが、今は芸能活動はしてないのかな。

(ウィキをちょっと見たら資産運用アドバイザーになってた。役者やってたころから資格とか取ってたし、大学も法学部だったからその道もありえるか)

 

夢とはいえ決め顔のサッキーは眼福だったわラブラブ

叶うならもう一度、生のサッキーを拝みたいものです。

 

 

休みの日に何もなく過ごすことが多いつかささんですが、今回の三連休は頑張ってアクティブに動きました!
 
まず22日土曜日。
まず7時前にお肉屋さん(土曜日は早朝から格安セールをしていて、売り切れると早々に閉まってしまうのだ)へ行き、帰ってきたら朝食を食べて速攻で病院へ。
ここ数年、ず~っと膝の調子が良くなかったのですが、先日ついに階段を登るのも辛いくらいになっていまったのです。
病院に行くにも予約がないと待たされると思って、受付開始の8時半を狙って急いで向かったのでした。
待たされた時に備えて文庫本もペットボトルも持ち込んで準備万端。
ゆっくり読書タイムのつもりで待ちましょう!と思ったら20分も待たずに呼ばれました(;´∀`)
先生、早い。
レントゲン撮って診断して貰って、それでも10時過ぎには病院から解放されてましたよ。
関節部分の骨に変形の兆しは見られるけど、今、どうこうする程ではないということで湿布だけ処方されました。
半年くらいしたら、またレントゲン撮りに来てくださいね、と言われたけど、私、絶対に忘れてると思う汗
まあ、心配する程酷いことになってなくて良かった(;^ω^)
 
で、夕方からは小学校時代の友達と、これまた小学生の頃の同級生のお店でプチ同窓会ラブラブ
地方に住んでる友達が一人、こっちに来る用事があったので集まりました。
実を言うとお店の主である元同級生は学生時代は会話したこともほぼ無かった人でした。
お互い認識はしてたけどクラスも違って話す機会もなかったのよね。
それが五十路を過ぎて懐かしいねなどと語り合うとはびっくり
人生、何が起こるか分からん。
 
 

 
 

美味しい料理も沢山出して貰ったけど、話に夢中でこれ一枚した写真撮ってなかったびっくり

それだけ昔話で盛り上がったと思ってください。

喋り倒したから翌日を待たずに喉が痛くなっちゃいましたよ。

年齢的には立派なオバチャンなんだけど同級生と話してると学生時代の感覚ではしゃいでしまいます。

なかなか揃って会うのが難しいんだけど、また集まって楽しくお喋りしたいなぁ。

 

 

 

で、翌23日は、通っていた小学校の合同同窓会がありまして。

最初は行かないつもりだったんだけど、前日に会った友達の一人が役員やってたので顔だけ出してきました。

 

 
校舎の建て替えがあるらしく、卒業生が現校舎に入れるのはこの日が最後なんだとか。
けっこうな人数が集まってたけど、予想通り同期の卒業生は誰も居なかった・・・。
(うちの学年は比較的教師に従順だった代わりに、こういう行事に無関心な人が多い)
私も長居するつもりはなく、校舎の見学だけさせて貰って早々に退出しちゃいましたてへぺろ
 

 
まだ現役の生徒が使っている校舎なので、写真撮れる場所は限られてました。
ちょいちょい仕様変更されてたけど、概ね私達が使っていた当時の面影がありました。
校庭はすでに工事が始まってて思い出が欠片も感じられなかったけど・・。
見学中に昨日会った役員の子にも挨拶出来たしで、心残りなく帰宅。
 
 
そして三日目の今日は、通常運転。
スーパーに買い出しに行ったり図書館に本を返したり洗い物片付けたりドラックストアで年末大掃除用の諸々を買い足したり。
古本屋で目を付けてた本を買えたのは良かった照れ
(目的の本を買いながら、他の本にも目移りしてたけど汗
あとはコートのアイロンかけをすれば予定としては完璧なんだけど、そこまで出来るかな?
 
休みは家でなんとなく過ごしてしまう事が多いので、無理でも予定を詰め込んで動けたのは良かったと思います。
膝のことがあるのであまり無理は出来ませんが、これからは臆することなく予定を詰め込んで充実した休みを過ごせるようにしたいです。
 
 
 

『巴里マカロンの謎』(著/米澤穂信)

 

 

アニメ化もされて話題の『小市民シリーズ』。

図書館で借りたのですが、予備知識なしに借りたのでシリーズの中途半端なところから読み始めてしまいました(^▽^;)

とはいえ短編連作集の形で、前作を知らずとも読める内容なのでご安心を。

 

今回は特別なマカロンを食べるために向かったお店で二人は謎に巻き込まれます。

4つの短編は独立した話なのですがゆるく繋がり、最後に綺麗にまとまっていきます。

こういう構成は好きなパターンです。

 

鋭い推察力を持ちながら、名探偵になるよりも小市民として生きたい小鳩くんと小佐内さん。

出来るだけ慎ましやかに生活しようと思っているのに何故か事件のほうから二人に近付いてきます。

好奇心旺盛な小佐内さんと不可思議な現象を放っておけない小鳩くんのコンビでは仕方ないことのような気もしますが。

行動力と機転に富む小佐内さんに対し、小鳩くんは状況から冷静に何が起こったかを判断します。

推理という言葉を調べたら『既に分かっている事柄をもとにし、考えの筋道をたどって、まだわかっていない事柄を推し量ること』とありましたが、小鳩くんの推理はまさにそれ。

突発的な閃きや偶然のアシストがあるわけではなく、ただただ実際に起こったことから事件真相の可能性を一つずつ検証していくタイプです。

 

また二人は謎を解決しますが、その後の処理までは手を出しません。

その先は被害者に委ね、作中で語られることも殆どありません。

米澤氏の別作品で同じく高校生が主役の『本と鍵の季節』もそんな感じでした。

断罪するのは当事者の判断で、探偵役は謎を解いたら退場、というスタイルなのでしょう。

 

スイーツ大好きな小佐内さんも、慎みをモットーにしながら探偵役を引き受けてしまう小鳩くんも愛らしいキャラクターです。

彼らが活躍する作品がまだ沢山あることを喜びたいと思います。

 

 

 

私のブログ閲覧数なんて微々たるものなんですが、昨日のアクセス数が急に増えてビックリしました。

記事も更新してない平日に何が起こった?とアクセス解析見たところ、どうやら野久保さん関連の記事を読んでくださった方が居たみたい。

アクセス数がどうカウントされるか知らないけど、一人で複数の記事を読むとその度にカウントされるみたいですね。

 

ドキドキハラハラしながら、池袋の東京芸術劇場に参じてから早15年。

舞台観るまで本当にノクが出演するのか確信が持てなくて、期待よりも不安が多きかった記憶があります。

SNSで繋がっていた人と初めて対面したり。

そういえばノクのファンの人に手製のチャーム(と言っていいのか、アレは(^_^;))を配ったりしてたなぁ。

人目でノクのファンだって分かる共通の何かが欲しかったんだよね。

全てが懐かしい、甘酸っぱい思い出照れ

 

ノクをきっかけに劇場にも通うようになって、観劇の楽しさに再び嵌ったのよね。

(学生の頃、一時期小劇団に通ってた)

最近はまた足が遠くなっちゃったけど、やっぱり舞台は好き。また観に行きたい。

観劇でお目当ての役者さんを見るのは勿論だけど、その後に一緒に感激した人と語らうのが何より楽しかった。

遠方から来てる人が多かったからノクが舞台出なくなって疎遠になっちゃったけど、叶うならまた同じ舞台を観てアレコレ語り合いたい。

 

思えばあの時期、舞台に通っていた頃は第二の青春だったのかも。

楽しい思い出をくれたノクと観劇仲間に感謝です。

本当に本当にありがとうラブラブ

またどこかで会える日がきたら沢山に騒ごうね爆  笑

 

『「舌」は口ほどにものを言う―漢方薬局てんぐさ堂の事件簿』(著/塔山 郁)

 

新宿で五十年続く漢方薬局「てんぐさ堂」が舞台の小説。

古びた木製の開き戸が正面にある昭和な店を連想していたら、今風の綺麗なお店にリニューアルされた後だった(^▽^;)

薬剤師が三人も常駐し、一人一人症状を詳しくカウンセリングしてから漢方を処方してくれる、なんとも贅沢なお店である。

もちろんドラッグストアで買うようなものより値は張るだろうが、自分の症状を細かく効いて体調に合った薬効を選んで貰えるという丁寧さには代え難い。

この年になると未病と言われる症状が慢性的に出てくるので、実在するなら常連になりたいお店だ。

ただ作中の店の経営は厳しいようで、経営者の天草奈津美が四苦八苦している。

理想と現実は違うらしい。

 

本書はこのてんぐさ堂に訪れた客の体調と心の不調に気が付いた薬剤師の一人、宇月が問題を解決していく連作短編集だ。

身体のほうは『未病』の状態でも心が悲鳴をあげているケースがままある。

その心の澱を丁寧に聞き取って取り払っていく宇月の手腕は素晴らしいし、人の話をじっくり聞く姿勢は見習わなければと思う。

宇月の他の二人の薬剤師や経営者の奈津美もいい個性を出している。

それぞれが自分のやり方、自分に適した手段で漢方治療と患者に臨んでいる。

 

この本に出会ったことで漢方の初歩の知識を得る事も出来た。

漢方をもっと知りたい、自分でも試してみたいと思うのは、読後の今だけだろうか(;^_^A

 

てんぐさ堂はまだまだこれから発展しく可能性を秘めた店である。

シリーズとして続きが出ることを期待したい。

 

 

著者の作品に『薬剤師・毒島花織の名推理』というこれまた薬剤師を主役にしたシリーズもあるらしい。こちらも機会があれば読んでみたい。