さて、半年ぶりに稽古を再開しました。
まだまだ地域や団体によって練習内容に差があるのだろうと感じます。
種谷道場ではソーシャルディスタンスの観点から対人練習を当面の間行わないということで活動再開の許可をいただきました。
相手と組まない柔道ではなかなかこれまで通りの練習とはいきません。しかしながら畳を使わず柔道衣も使わずでもできる稽古はいくらでもあります。逆に言えば当然のことではありますが、我々の柔道にはまだまだそれだけ稽古で学べる余地がたくさん残されているということです。
普段の稽古では道場に来れば当たり前のように相手がいて組んで投げて投げ合ってそれをひたすら繰り返してその経験値から上達を図っていくという稽古内容がおそらく一般的でしたが、今回のこの状況からは端的に言ってしまえば身体を使った柔道から頭を使った柔道に切り替えています。
言ってみれば
インテリジェンス柔道
というやつですね。かっこいい響きです。
(どっかで聞いたことがありますが)
一人でできる練習から技の形やその理合を徹底して勉強していきます。
技の形や動作に関しても今までの癖を抜いて敢えてゼロスタートして
いただいて解説を行い、なぜその技が決まるのか、その技に入るタイミングから、相手を投げ飛ばすメカニズムまでを科学的に徹底的に解説します。
かつて少年指導用に使っていた相手の足位置と自分の足位置を確認する種谷道場秘密道具の登場です。これにより自分の動きに相手がどう反応するかまた相手の足の位置に対して自分はどこに足を運ぶことが効果的なのかということを感覚的に体で覚えるのではなく理屈として自分の頭で考えて理解します。
他団体の話を聞くとやる練習がないからトレーニングばかりしているよと言っていましたが、内容を聞くと投げ込みができないから子供同士をおんぶさせてダッシュさせてるよとのことです。
そこまで接触するなら投げ込みしても一緒のような気もしますけど…
トレーニングに関しても単調になってしまっては楽しくないしそもそも集まってやる意味のある稽古じゃないといけません。黙々とこなすことで筋肉を発達させるのであれば近所のスポーツジムに一人で行くほうがよっぽど効果的なわけですから。
ゴムチューブを使いながら先ほど学習した技の理合に併せて稽古を行います。
本格的に技のための筋肉を鍛えるというよりも、その動作に対して
どこの筋肉が不足しているのかという自分の技の弱点が見えてきます。
当然この細いゴムチューブを自在にコントロールできなければとても
100㎏の相手を投げることなんてできません。
今の段階ではなかなか柔道に直結して考えることができなかいもしれませんが、その練習の先にあるもの、さらにそのまた先にある成果が自分の柔道にいかなる影響を与えてくれるものかとイメージを作り上げていくことが大切なのだと思います。
こうした練習も単調なトレーニングタイムとしてではなく、
『YAWARAエクササイズ』
と呼べるレベルの練習までクォリティーを引き上げたいと思っています。
思いがけないウィルス感染という災禍によって我々の日常は目まぐるしく変化してしまいました。
この状況がいつまで続くのか今の時点では想像もつきません。
しかしながらどんな時でも我々のやるべきことはただ一つ柔道です。
柔道で学べることはたくさんありますが、突き詰めていくと結局
「その苦境をいかに乗り切るか」「できないことをいかに克服するか」
という風に物事を考えていける人間に成長すべしということに集約されているのだと思います。
そういう意味では今こそまさに自分のレベルアップを果たすチャンスと考えることができるかもしれません。
私は日々の指導において今日の稽古は今までで一番良かったと思っていただける稽古を提供しようと心がけています。またそれは畳の使えない、柔道衣も着ない今の稽古においても同様です。
組んで投げれないからつまらない。けど勉強になったからやはり来て
良かったと言ってもらえたらと願いながら今日も稽古をしています。
最後に感染防止の観点からマスクを着用しながら稽古を行っていますが、
気づきましたでしょうか。私のマスクは
種谷道場のロゴ入り(非売品)です。
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