J3リーグ2018第12節・ホーム鹿児島戦 | FC東京・応援者のブログ

FC東京・応援者のブログ

FC東京/ディズニーリゾート/ホテル宿泊記 など

J3リーグ2018
第12節ホーム鹿児島戦
 
東京U-23 2 - 3 鹿児島
 
ひと試合に掛けるものが違い過ぎて…
 

もはや夏の陽射し。やる方はもちろん、屋根無し西が丘は観る方もシンドイ。

 

 
梶山スタメン。原大智も面白そうだし、そして小川の状態は如何に?…というのも、連戦終盤、東京はゴールへの迫力に欠けていた。攻撃のバリエーションが乏しくなり、チャンスの質と量が減退気味。それは左SBのキャラクターが影響している!?
 
川崎戦の鬼気迫るプレーぶりもあって太田がスタメンに戻ったものの、今のチームにおいて、遅攻の段ではクロスを放り込む形よりも、左サイドで丹念に回し、相手DFライン裏へ抜け出て崩す形の方が、特にスタメンクラスは足下の技術に自信を持つ選手が多いこともあってやり易そう。そのボール回しの一端に小川の姿があり、崩しの左サイドがあって、右SB室屋の突貫ぶりが一層効果的であったように思う。
 
サイドバックが室屋・太田に固定されて以後、東京の攻撃はむしろ右サイドで組み当てようとする傾向が強くなっており、室屋を押し出したい意図が強過ぎるのか、バリエーションを欠き単調で上手くいかない。因みに室屋はクロスよりも、撃ちにいかせた方が活きると思う…。
 
やはり連戦終盤に停滞気味となったチーム成績と、小川のベンチ落ちは無関係ではない!?天皇杯は太田でいくようだけど、太田と公正な競争がハセケン監督により保証され、実際そのステージに上がれるところまできた。キャリアの中でココは踏ん張りどころなわけですよ、小川さん!
 
 
で、試合。
 
チームとしての機能美は鹿児島が明らかに上。奪ってからのボールの引き出し方が極めてシステマチック。東京はどうしてもボールを持ってから選択肢を探すシーンが目立つ。そして半歩遅い苦し紛れのプレーはミスやズレを呼ぶ。
 
U-23も思ったよりはメンバーが固定化傾向にあるにも関わらず、いざ試合を見ればやっつけ本番感が抜けないのは、外野が見てとる以上に一体感の醸成が難しいのか、単に落とし込まれるグループ戦略の稚拙さからくるものなのか…。

 

それでも個人が瞬間的に輝くと結果に繋がることがあるのもフットボール。それほど良い流れではなかったものの、小川クロスがドンピシャ原大智、ヘッドで先制。
 
このレベルだと小川はこなせてしまうところまできたので本当は卒業させたいところだけど、トップチームでベンチに座っていても出番の少ない守備方の選手はコンディションが落ちる一方なので難しいところ。再度スタメンに割って入るには、小平でもうひとアピール必要か。太田のギラつきと凄みを感じ取って欲しいのだけど…。
 
その後も相変わらず「どうやってゴールを奪うのか、どうやってボールを前線に引き出すのか」、よくわからない試合は続くも、前半終了間際にカウンター発動。リッピが右へ振り、柳がクロスを入れると、納めてひと振り追加点は好調矢島!
 
何故かわからないけど2 - 0とリードを奪えて、試合を折り返す東京。(失礼過ぎるか?)

そうそうリッピは…アリバイ守備が目立つ。正直なところ、そのひと枠が勿体無いとすら思う。

 

 
さて2失点に火が点いたか、後半は一層の鹿児島ペース。左右に振りに振られ、システマチックにどんどんボールを選手が追い越し、攻勢を掛けてくる。「こっちは生活掛かってんだ、舐めんなガキども!」ってな感じで早々に失点。
 
そう、東京には何も掛かってない。降格も昇格もなく、負けてもホームスタンドへ足を向ければ好意的な拍手で迎えて貰える。目的は育成で結果じゃない…。この差は大き過ぎるな。
 
少し右に振ったもの言いをすれば、こんなこなすだけの試合はやるだけ意味がないな、と帰りの道すがら思った。
 
どうせなら、トップ直下のカテゴリまでの昇格、逆にJFLへの降格も制度に取り入れてしまえばいいのに。

それだけ鹿児島とは必死さが違い過ぎて、真剣勝負の経験を積む場として本当に機能しているのか、ギモンな試合だった。あれで経験したことになるのかな。アチラの圧に必死に抗ってこそ、経験でしょうよ。

その必死さは結果を動かす。残り10分、鹿児島の圧に決壊する東京。このステージへの順応を見せていた木村くん(今後伸びて欲しい)がスクリーン・プレーを抑えきれず同点。そして最後はロングシュートに虚を突かれた格好のファンブル廣末で逆転負け2 - 3。

平川投入後の終盤はリズムも出たんだけどね。彼は次の展開を描きながらプレーしているから、ミスも出難いし、受け手へ次の選択肢を込めたパスだから周囲もやり易いに違いない。浦和にいた頃の長谷部がそうだった。

あとは平岡も印象に残ったかな。時間が短くて際立ったプレーを見せられたわけではなかったけど、ひとり必死さは伝わってきたから。そりゃそうだ。正直なところ、今年彼は正念場だ。あの形相になるよ。

とは言え全体を通せば、相手と必死さが違い過ぎた牧場的試合に意義を見出し難かった、というのが結論かしら…。