みなさん、こんばんは!ご機嫌よろしゅうございます<m(__)m>

 

昨日はBFI研究会の技術研修会がありました。

さらに第50回を記念して大宮そごうの屋上で開催されているビアガーデンで懇親会!

患者さんのため、日本の医療のために本気で生きている先生たちと飲むビールは格別!

とても勉強になった、そして楽しかった1日でした。

 

ではまた今日も「予約殺到!スゴ腕の専門外来SP⑪」より。

 

 

いつの間にか腰骨が骨折!

つぶれた骨をバルーンで修復!?

 

≪冒頭≫

「突然ぎっくり腰のように痛む、慢性的な腰痛がつづく。

そんな状態が3週間つづいた場合、腰骨がとんでもない状態になってしまっているかもしれない。

中には四角い脊椎の骨が三角形に変形、いつの間にか骨が折れていることが...。

 

⇒『いつの間にか骨折』(脊椎圧迫骨折)

 

原因は加齢とともに急増する骨粗鬆症。骨粗鬆症になると骨は軽石のように中がスカスカになり、腰痛だけでなく全身の機能低下を引き起こすこともある。

お腹側の骨がつぶれ、猫背や前傾姿勢が慢性化。すると肺や心臓が圧迫され、内蔵機能が低下してしまう。

そのまま放置すると体調不良など全身の機能が低下し、寝たきりになってしまうことも」

 

さて、たまにはツッコむのやめてみましょうか(笑)。

私のブログを読んでくださっている方であれば、私がツッコみたいポイントはもうお分かりになりますよね(*´ω`*)

 

と、冗談はさておき...みなさん、「骨折」と聞くとどういうイメージを持ちますか?

きっと「痛い」「痛そう」と思う方が大半かと思います。

そんな「痛いイメージ」を持った方にお聞きしたいのですが、「骨折」と「ぎっくり腰のような痛み」「慢性的な腰痛」って結びつきますか?

私は全然イメージがつながらないので、「いつの間にか骨折」とやらがピンときません。

明らかに「痛みの質」が違うと感じています(ちなみに私は骨折の経験も腰痛の経験もあります)。

 

それに少し考えれば分かる話ですが、骨粗鬆症ってある日突然発症すると思いますか?

ある瞬間を境に、急に「骨が軽石のようにスカスカに」なるでしょうか?

ありませんよね。徐々に、少しずつ少しずつ骨はもろくなっていきます。

 

では「いつの間にか骨折」はどうでしょうか。ある瞬間を境に、急に腰骨が折れるでしょうか?それとも徐々に、少しずつ少しずつ腰骨がつぶれていくでしょうか?

「いつ」骨折を起こしたのか、しかも特別きっかけとなるような外傷(ケガ)のない中で骨折を起こした時期を特定できますか?

それができない限り、痛みとの因果関係を証明することはできません。

それに同じ「いつの間にか骨折」なのに、「ぎっくり腰のような痛み」と「慢性的な腰痛」を分けるものはなんでしょうか?

 

仮に「ぎっくり腰のような痛み」を発症した瞬間が「いつの間にか骨折」を起こした瞬間だとして、百歩譲ってそれが痛みの原因だとしましょう。

骨折した骨の箇所が修復されない限り痛みは取れませんよね?「ぎっくり腰のような痛み」がずっとつづくことになります。

では質問です。その腰痛が治った(痛みが消えた)とき、「いつの間にか骨折」は治っている(骨折が修復している)でしょうか?

はい、そうですね。骨粗鬆症のご高齢の方が起こしてくるグシャッとつぶれたような脊椎の骨折は、基本的には治りません(骨が修復されて元の形に戻ることはない)。

じゃあその方の腰痛は一生つづきますか?痛みは一生消えませんか?そんなことはありませんよね。

要するに、「いつの間にか骨折」と「痛み」は関係がない(身体の構造的な変化と痛みは関係がない)のです。

 

そろそろ、「加齢で痛みが出る」みたいな暴論はやめませんかね?みなさんも、健康番組や病院で「加齢で~」とか聞いたら鼻で笑ってやりましょう(笑)。

 

 

≪症例≫

1年前に「いつの間にか骨折」と診断。やがて寝たきり寸前に。徐々に痛くなって、ある朝起きたら歩けなくなった。

トイレに行けない。食べられないし、食べたくない(気分が悪くて食べる気にならない)。

階段も降りられなくて、ご主人に抱えられて降りたと。

 

従来の手術は背中を大きく開き、目視での手術だった。

“名医”は、「極力患者に負担の少ない治療を」ということで「BKP(Ballon Kypoplasty)」という治療が紹介。

造影剤を入れ、バルーンを膨らませる。⇒つぶれた背骨を元の大きさに戻す⇒バルーンを抜く。⇒空洞にセメントを入れて固める。

 

この番組を観てて毎回思うのですが、“名医”の先生方は一様に「患者に負担の少ない治療法を」とおっしゃっておきながら、結局やってらっしゃることは「手術」という患者に負担を強いる方法を行ってらっしゃるんですよね。

まぁ、手術以外に手段を持ってらっしゃらないから、「(あくまでも手術の中で)患者に負担の少ない治療法を」という意味なんでしょうが。

 

私たち治療家の中にも「方法論ありき」でしか患者さんの治療を考えられない人が数多くいます。

そうはならないように気を付けなければ、と常々思います。

だって、目の前で起きている現実がすべて。正解は患者さんなのですから。

 

 

≪最後に≫

「骨粗鬆症が増えていて、いつの間にか骨折も増えています。しかし、その2/3は自覚がありません。

『いつの間にか骨折』は靴下を履こうとして、後ろを振り返って、など日常のちょっとしたことで起こります。

予防には運動が効果的です。特に背骨に負荷をかける運動がいいですね」

 

おーい、「いつの間にか骨折が痛みの原因」なんですよね?「2/3も自覚がない」って、おかしくないですか??

そしてこの番組の特徴、「予防には必ず運動」。

たしかに骨粗鬆症の予防に運動は効果があると思いますけどね。でも「背骨に負荷をかける運動」って...。

 

 

さて、連続で健康番組に様々ツッコんできましたが、みなさんいかがでしたでしょうか?

みなさんもご自宅で健康番組をご覧になる際は、ぜひ粗捜しすべて鵜呑みにするのではなく、疑問を持ちながら観てみてください。

きっと変な情報に騙され振り回されることはなくなると思いますよ。

 

 

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