楽しみにしていた舞台
「キネマと恋人」を観てきました
三軒茶屋駅からほど近いキャロットタワー内、世田谷パブリックシアターでの上演です
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの作、演出
前回は 同じくキャロットタワー内のシアタートラムで上演され 好評を博したとのこと
前回よりも大きい箱での上演だったため 運良くチケットが私の手にも入りました
演劇には全く疎い私、
ケラリーノ・サンドロヴィッチについての知識もなくて 彼がKERAさんであることも何も知りませんでした
加えて 主演の緒川たまきさんが彼のパートナーであることも
そんな前知識の何もない状態で取ったチケットですが
少しずつ評判を耳にして 俄然楽しみになってきて当日を迎えました
オープニングからびっくり仰天!
これ、面白い舞台に決まってる!とすぐにわかります
梟島という架空の田舎町にある梟島シネマが主な舞台なのですが
オープニングのシネマでのシーンから まるで映画を見ているような錯覚を起こします
セリフの妙、役者の妙、動きの妙、舞台転換の妙、、、なにもかもが小洒落ていて テンポも良くて 舞台上で繰り広げられるドラマに釘付けになるのです
クスッと笑えて ガハハと笑えて ジーンときて…
人生の機微が詰まった素晴らしい人間ドラマを見ているよう
緒川さん演じるハルコがなんともチャーミングで 可愛くて可愛くて!
ともさかりえさんとの姉妹のやり取りも最高!
小さな箱なので オペラグラスなど必要ないのですが それでも気になって 涙のシーンなどお顔をアップで見ておりましたら
表情の変化で泣き笑いのような演技をされていたり 感情を細かく演じられていて まるで映画のワンシーンを見ているような気持ちになりました
演技といい 演出といい テンポの良さといい、上質な映画を観ているようなんです
本当に不思議な感覚でした
360°ぐるりと舞台が展開するIHIステージアラウンド東京で初めて小栗旬さんの髑髏城の七人を観た時の興奮を思い出しました
あの舞台とは趣向も方法も何もかも違うけど 舞台って楽しい!と思わせてくれるワクワクは同じです
架空の町で起こるありえないストーリーなのに なぜかリアリティもあって フィクションだかノンフィクションだかわからなくなって 現実世界の自分という人間にも共感できる部分がたくさんあるのです
ごちゃごちゃいうのは面倒臭い。
そう、シンプルに楽しい!面白い!笑った!ほっこりした!ジーンときた!
そんな舞台でした
観劇後は無料展望台のある26階に上がり
お茶して心を落ち着かせてから帰路につきました
良い時間を過ごせました
次はムロツヨシさんの舞台まで間があきます
では、また。