やりたい事 

 

 

 

『お久しぶりです。

相談の予約をとりたいのですが。』

 

 

 

『あー、はちこさん!

お元気ですか?ずっと気にしていたんです。

じゃあ、明日の1時半はいかがですか?

 

 

『はい。よろしくお願いします。』

 

 

 


 

次の日、午前のシフトを終え、

『家庭児童相談室』にいくと

 

 

 

 

 

前回のように、暖かく迎えてもらいました。

 

 

 

わたし

『離婚しようと思ってます。』

 

 

そして

下の子の転校や制服のことなどを

話しました。

 

 

 

 

『大変でしたね。

 

離婚にはいくつか方法があるけれど、

はちこさんの場合は、

話し合いができるなら、協議離婚が

できそうですね。

 

協議離婚をする際には、離婚条件を

離婚公正証書にした方がいいです。

 

口約束だと、未払いや不履行が

生じることもあるので、

証書にした方が安全です。

 

ひとり親家庭に対しての手当や

支援制度もたくさんあります。

 

はちこさんのお子さんの年齢にも

よりますが、受けられる制度はたくさん

あると思いますよ。

 

ここの自治体ならば、月に7〜8万円

くらいの支援は受けられます。』

 

 

 

 

わたしはそれを聞いて、少し安心しました。

 

 

 

 

 


 

『それも大事ですけど

 はちこさん、

離婚されたら、

何かやりたいものとか

夢とかないですか?』

 

 

 

 

やりたいもの?

夢?

 

 

 

 

元夫の仕事が長続きせず、職を転々とし

引っ越しも多かったため、

生活していくことに必死でした。

 

 

また、小さい頃から親や先生の期待に応える

ことばかり気にしていて、あまり夢を持った

ことがありませんでした。

 

 

 

 

 

『離婚すると、孤独になったり

気持ちが落ち込んでしまうことも

あります。

でも、ちょっと夢や目標があると

がんばれますよ。

自分にご褒美もあげてくださいね。』

 

 

 

 

 

 

そのとき、ふっと◇先生の言葉が

頭の中に閃きました。キラキラ

 

 

 

 

お母さんは教員免許持ってないんですか?

持っていたら、うちの学校で働きませんか?

うちの学校に合うと思うんですよ。

 

子どものことを一生懸命に考えてくれる

良い先生になりそうなんだけどな。

 

 

 

 

『下の子の前の担任の先生に、一緒に

働きませんかって誘われて、とても

嬉しかったんです!

ちょっと学校で働きたいって思ったんです。

でも、お金も時間もかかりますよね。

もうすぐ50才になるし、無理ですけど。』

 

 

 

 

 

 

『いいじゃないですか!素敵な夢ですね!

もっと、たくさんやりたい事を見つけて

みてくださいね。』

 

 

 

『はい!

ありがとうございます。考えてみます。』

 

 

 

たくさん勇気をもらって

家庭児童相談室を後にしました照れ

 

 

 

 

つづく

 

 

 

明日も良い日になりますように愛