「風力発電における健康への影響」面から、新温泉風力発電事業に絶対反対(保存版) | 善住寺☆コウジュンのポジティブログ☆ 『寺(うち)においでよ』

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 兵庫県美方郡新温泉町では日本最大級の風力発電事業が計画されています。

いのちをつむぐ会では、このまま進められることに強い危機感を抱いています。

 

 

【新温泉町風力発電事業の概要】
名称 : (仮称)新温泉風力発電事業
事業者 : 合同会社NWE-09インベストメント → 日本風力エネルギー株式会社
職務執行者 : アダム・ベルンハード・バリーン → 二ティン・アプテ
海外資本会社 :  EQUIS ENERGY → VENA ENERGY
事業規模 : 日本最大級の巨大風力発電
区域面積 : 約2,830ヘクタール → 1967ヘクタール
最大総出力 : 92,000kWの風力発電所
計画地 : 兵庫県美方郡新温泉町熊谷周辺の尾根沿いをぐるりと取り囲む計画
風車概要 : 高さ150メートル、ローター直径130メートル
         4500KW級の巨大風車を21基
環境アセスメント :
平成29年 9月14日 環境影響評価配慮書告示
平成29年 2月 9日  環境影響評価方法書告示
(今後の予定)
令和2年 春予定  環境影響評価準備書告示
令和2年 冬予定  環境影響評価評価書告示
工事期間 : 令和3年8月~令和6年1月(予定)
試験運転期間 : 令和6年1月~令和6年3月(予定)
営業運転開始 : 令和6年4月(予定)

 

 

 今回の説明会で、事業者は「合同会社NWE-09インベストメント」から、「合同会社NWE-10インベストメント」に財布を分けるという理由で変更になり、その後「日本風力エネルギー株式会社」として事業にあたるということでまたしても変更を表明してきました。

 

 事業者の名前がコロコロと変わることで、その所在をぼやかされているような気がして、非常に不快です。

 この辺りが身売りや買収を繰り返す投資会社の信頼のおけない部分ではないでしょうか。

 

 さて、そちらへの不信感も今後の論点の一つにはなるのでしょうが、やはり最も我々が懸念する問題を今一度取り上げてみたいと思います。

 

 低周波(耳に聞こえる音)、超低周波(聞こえない音)による健康被害は実際どうなのかということです。

 

 以下は風力発電に関するウィキペディアの説明文です。

 

 

ウィキペディアより

風力発電 【健康への影響】

 

 風車近傍に居住する住民から苦情(次節参照)は睡眠への影響に関するものがほとんどである。環境省は全国34カ所の風力発電施設周辺住民747人と対照地域住民332人を対象に、睡眠影響の疫学調査を実施している。風車騒音による睡眠影響は慢性的となることが多く、風車騒音に起因する「睡眠障害(環境性睡眠障害)」という疾患に直結する。

 環境省の調査結果では、環境性睡眠障害の有病率と風車騒音の騒音レベルとの関連が解析され、騒音レベルとの関係が示されている。

 それによれば、風車騒音の屋外騒音レベルが41dB以上の地域で、睡眠障害有病率の統計学的に有意な上昇が検出されている。なお、風車騒音による睡眠影響については、システマティク・レビューやメタアナリシスも含め、多数の疫学調査結果が報告されている。

 環境省は2017年5月に、風車騒音の影響を評価するための指針を示している。指針の根拠となった検討会の報告書では、環境省自らが行った疫学調査も一部引用されてはいるが、「風車騒音は、わずらわしさ(アノイアンス)に伴う睡眠影響を生じる可能性はあるものの、人の健康に直接的に影響を及ぼす可能性は低い」とされた。

 「直接的に」という言葉を挿入することで、風車騒音が「人の健康に影響を及ぼす可能性が低い」と誤解を与えるような結論が記載されている。

 風車騒音による睡眠障害は、音の知覚を介して生じており、直接的には影響を及ぼしていないとも言えるが、魚介類や大気を介して生じた水俣病や四日市喘息などの公害病も含め、間接的に健康影響が生じるのが公害病の特徴である。

 公害病の因果判断に直接・間接は重要ではないにも係わらず、風車騒音による睡眠影響を「直接的な健康影響」から除外し、風車騒音と健康影響の因果関係を否定している。

 環境省が指針を示して以降、「人の健康に直接的に影響が生じる可能性は低い」という事業者回答が見受けられるが、この回答には風車騒音による睡眠影響や環境性睡眠障害という疾患が含まれていないことに注意が必要である。

 

 

 環境省は多数の疫学調査結果が報告されているにもかかわらず、「人の健康に直接的に影響が生じる可能性は低い」という曖昧で誤解を与えるような記述を残し、風車騒音影響評価の指針としています。

 

 これは日本の打ち出す「エネルギー基本計画」で、再エネの主力電源化が明確にされたことと無関係ではないでしょう。

 

(経済産業省エネルギー庁ホームページ 『新しくなった「エネルギー基本計画」、2050年に向けたエネルギー政策とは?』)

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/energykihonkeikaku.html

 

 

 この国の再エネ推進戦略により、環境省の風力発電指針もひよったものにならざるをえなかったのかと推察しています。

 しかしこれを受け、事業者が説明の場で、「人の健康に直接的に影響が生じる可能性は低い」という文言を使った場合、住民から安全だという風に解釈されてしまう恐れがあるのです。

 

 なんというか、責任から言い逃れるための都合のいい言い回しには聞き飽きたというのが率直なところ。

 いつもその曖昧な言葉で大衆は誤魔化されてしまうのです。

 

 このウィキペディアの記述はかなり秀逸であり、参考にしてほしいと思います。

 

 「間接的な影響」

これこそが無視できない最も重要なところなのです。

 

 ですから我々地元住民が、注意が必要であるという「間接的」に生じる「健康への影響」をしっかりと突き詰めていかなければ、大変なことになってしまいます。

 

 今のところ、国の環境アセスメントという制度が我々を守ってくれるなんて大いなる勘違いであると知っておく必要があるでしょう。

 

 

 さて、その間接的に生じる健康への影響を論じるに相応しい疫学調査のデータが、まさにその環境省のホームページに掲載されています。

 

 

環境省ホームページ

https://www.env.go.jp/policy/kenkyu/special/houkoku/data_h27/5-1307.html

 

 課題成果報告のページには 「風力発電等による低周波音・騒音の長期健康影響に関する疫学研究」の成果が掲載されています。

 これは研究代表者の石竹達也(久留米大学医学部)氏より、2016年3月11日に「環境研究総合推進費 課題成果報告会」で発表されているものです。

(以下ホームページより抜粋)

 

■風力発電等による低周波音・騒音の長期健康影響に関する疫学研究
研究代表者:石竹達也(久留米大学医学部)

【研究目的】

国は風力発電等による低周波音・騒音の苦情増への行政的対応のための指導指針や評価方法の確立を目指している。しかし、その確立のためには低周波音・騒音曝露による長期健康影響に関するデータが不可欠である。そこで、本研究では地域住民を対象に横断的疫学研究を実施し、低周波音・騒音が長期健康影響のリスクファクターである可能性についての検討を行う。研究期間は平成25 年から3 カ年である。具体的な内容は最近の疫学研究の情報収集分析、本研究のための健康調査票の開発・評価、風力発電施設周辺における全国規模の健康影響調査の実施、睡眠モニター装置を用いた客観的睡眠判定、健康リスクの事前評価手法の導入を目指す。

 

 

 


 このスライドは、環境省がそれを把握しているという動かぬ証拠として残しておきたいと思いました。。

 

 鹿児島県出水郡長島町は人口10,400人の町であり、一基あたり2,400kWの風車が21基建設されて、平成20年10月から運転を開始しています。

 この調査は、運転8年目にあたる平成27年にまとめた、長島町に居住する20歳以上の者を対象にした調査です。

 

 このデータを見ると、かなりの割合で睡眠障害があるという報告がなされているのがおわかりになると思います。

 長島町は風力発電施設設置におおむね好意的であったにもかかわらず、このような結果が出ているのです。

 

 

 下の論文は、その調査を2018年にまとめ直したものです。

どうか全文ご覧ください。

 

 

『風力発電施設による超低周波音・騒音の健康影響』 石竹達也

 

(日本衛生学雑誌 73 巻 (2018) 3 号p. 298-304に掲載)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/73/3/73_298/_pdf/-char/ja

 

(重要部のみ以下抜粋)

 

 

 

まとめ

今回の横断疫学研究により,風車騒音と睡眠障害の関 連について,風力発電施設から発生する騒音(可聴音) は条件によって健康影響(睡眠障害)のリスク・ファク ターとなる可能性が高い。可聴音帯域の騒音レベルを低 くするために,風車と住宅までの距離(セットバック値) を十分確保することが重要である。また,風力発電施設 導入時に利害関係者間(事業者,行政,住民等)のコミュ ニケーションを十分に行い,事前に十分な合意形成を得 ることが重要である。 なお,本稿は環境省環境研究総合推進費(平成 25–27 年度:5-1307)で実施した研究の一部である。

 

 

 

さて、以上のデータをさらに見やすくしたものが以下の図です。

(元養護教諭の鎌田美由紀先生が石竹達也氏の許可を得て、作成してくれました。)

 

 

 これによると、やはり低周波領域のみならず、音の聞こえない領域である超低周波領域でも被害を訴える人がいるということがわかります。

 

 

 なのに事業者は住民説明会の場で「音の聞こえない領域(超低周波)では健康被害はないという認識でいる」ということを我々に伝えてきました。

 

 つまり、音が聞こえなければ大丈夫という認識でアセスメントは進められてくるということです。

 耳に聞こえないという音響レベルの値をはじきだせば環境アセスメントはクリアできるという認識でいますので、風が弱い時のデータにしたり風車の出力を調整したデータにしたり事業者側は数値調整に躍起です。

 

 しかし、この研究成果を知っている我々にとっては、それでは全く話にならないのです。

 

 我々が事業者や国に物申したいところは、アセスメント法を越えたところにあります。

 

 今まで健康被害を主張するものたちは、根拠のないクレーマーのような扱いを受けてきたのです。

 

 時には嘘つき呼ばわりをされたこともあったでしょう。

時には地域からはじき出されたこともあったでしょう。

 

 しかしこの研究によると、かなり高い確率でその被害の実態が確認されているのが誰の目から見ても明らかです。

 しかも環境省の成果報告会でこのような報告なされているわけですから、それこそ公正なデータであると言い切れます。

 

 なのにこちらが大きな声をあげない限り、国の経済政策から外れる都合の悪いデータは埋もれて行ってしまう可能性がありますので注意必要です。

 

 というわけで、同じように風力発電への懸念を抱いている多くの地域の皆様も、ぜひご参考にしていただければと思います。

 

 低周波と超低周波による健康被害は、確かに存在するのです。

 

 

 

 またもう一点大きな研究資料がありますので、それもぜひ目を通していただきたいです。

 

我々の住む新温泉町は鳥取県と隣接していて生活圏内ですので、よく鳥取の風車を見て、「のどかだし地域のシンボルにもなっていていいじゃないか」というようなことをおっしゃる方があります。

 実は私も北栄町の風車脇を車で通過しながらそう思っていました。

 

 しかし、あの鳥取の風車もやはり健康被害があって、それを鳥取環境大学の研究としてしっかりと「鳥取環境大学紀要第9号・第10号合併号(2012.3)」の中に残しておられます。

 

 

 

■鳥取県における発電用風車の騒音に係る調査報告
十倉毅・山本和季・矢野大地

【要旨】

  2002年11月、湯梨浜町に本件初の風力発電所(発電量600kW)が建設された。そして現在までに合計41基(東部3基、中部23基、西部15基)を数えるが、地域によって住民から「頭痛がする、窓・障子が震える」など、超低周波音、低周波音によると思われる苦情を生じている。また、苦情の中には、開店するブレードのちらつきもある。本調査研究では、このような苦情をアンケート調査によって把握するとともに、それぞれの発電機からの発生騒音の音響測定をおこない、その実態を明らかにする。

 

 全文 https://www.kankyo-u.ac.jp/f/845/bulletin/009-010/159-167.pdf

 

 以下、重要部分を抜粋

 

 

 

 

まとめ

1)今回の研究調査は、県内全域の風力発電所を対象にした点で、わが国でも初めての試みである。

2)風車から500m圏内でも「苦情」を生じる今回のアンケート調査から考えて、鳥取風車建設ガイドラインに示された発電機・民家間の最低距離「300m」は今後、再検討されなければならない課題である。

3)風車の設置に当たっては、民家までの距離だけでなく、風車に囲まれることによる音圧レベルの上昇を考慮しなければならない。

 

 

 

 以上の調査報告から見ても、身近な鳥取県の風車でさえも健康被害の苦情が「確かにある」ということを知っておいていただければと思います。

 

 そしてその距離的な問題や、囲まれることによる音圧レベル上昇の問題も考慮すべきだとまとめられています。

 

 いかがでしょうか。

 

 

 「そんな悪いデータばかり挙げて偏っている」と言ってくる方も時々ありますが、逆にいいデータばかり挙げて説明会をしてくる事業者に対しては、まさにバランスがとれてくるのではないかと思うのです。

 

 我々は風力発電に反対というスタンスではありません。

新温泉風力発電の計画地に反対であると言っているのです。

 

 住宅からあまりにも近いこの事業の危険性を鑑みて、もっと距離を取ってほしいと言っているのです。

 5キロ、6キロと十分距離をとった上で、さらにもっと出力の小さいものにしてほしいと言っているのです。

 

 下の図をご覧ください。

 

 このように新温泉風力発電事業は風車との至近距離に多くの住宅が入っています。

 

 さまざまな成果報告において、健康被害は一基あたりの出力(音響パワーレベル)が大きいほど、風車からの距離が近いほどに発生していると明らかになっているわけですから、そこを譲ることはできません。

 

 

 そしてなんと、先日熊谷区が区の中にある4つの村すべてで反対の採決がなされたということで、「熊谷区として反対」という表明を公式の場でなされましたが、このたび「立て看板」も設置されてました。

 

 

 このように風車から住宅までの距離が500メートルから1000メートルという至近距離で、しかも両側の山から挟まれるという無責任な計画は許せるはずがありません。

 

 なんでこんなに健康被害があるっていうのに至近距離に作るの!?

なんで住民の懸念は無視して進めようとするの!?


 地元住民への理解は全く得られていません。

 

 我々計画の中心である熊谷区住民は「風力発電絶対反対!!」です。

 

 

 

 

 

≪風力発電について学びたい方はこちらをどうぞ≫

【保存版記事】

 

◎新温泉町風力発電事業にストップ! ~風力発電について考える【保存版】~

https://ameblo.jp/anzac76/entry-12379677124.html

 

◎新温泉町風力発電事業にストップ! ~環境アセスメントの制度を知る【保存版】~ 

https://ameblo.jp/anzac76/entry-12384160701.html

 

◎新温泉町風力発電事業にストップ! ~工事の概要【保存版】~

https://ameblo.jp/anzac76/entry-12389584237.html

 

◎「(仮称)新温泉風力発電事業に対する県へのお願い」  いのちをつむぐ会より

https://ameblo.jp/anzac76/entry-12390233821.html