最近つらつら私が書いているのは
「自費出版本」についてですが、
私がお仕事で大手出版社から出版される
有名手芸作家さんの本の出版の
お手伝いをしているのを知っているので
生徒さんから
「どうしたら大手出版社から本が出せますか?」
というのもよく質問されます。
有名になるには
「上手に営業」することが必要で、
みんなが思いつくのは
「本を出版!そしたら即有名になれる!」
だから本を出したい、って
ことなんですね。
これまたにわとりが先か
卵が先か、問題になります。
魅力ある作品を作っていて
人気があれば
「あなたの本を作りませんか?」って
出版社からお声がかかると思います。
人気があれば自然とお誘いがきます。
・・・あ、怪しげなお誘いのももちろん
よくありますよ(笑)。
雑誌に載せます、1ページうん万円、
みたいなの。
いろんな方法があるから否定しませんが
発行部数と配本先をよくよく確認
してからご検討くださいね。
そうでなくて、有名大手出版社から
「あなたの本を作りませんか?」
=製作費用は負担しますから。
とお声がかかるのは
素敵な作品を作っていて、
すでに人気があって
ファンがいて・・・
(=本が売れると予測できるから)
という方です。
そうでないと、
絶対出版できないか?
あきらめる必要はないですよ。
努力次第です。
営業上手な人は
攻め上手です。
いくら素敵な作品でも
待っているだけでは
見つけてもらうまで
相当な時間がかかるでしょう。
攻めも必要。
今まで手芸は割と
「大手出版社から本を出版している」
「おしゃれ工房、すてきにハンドメイドに出た」
みたいなことが
有名作家のステイタスでした。
どうやったらそれは実現できるか?
1)自ら売り込むか、
2)そういうことができる力が
ある組織に属してチャンスを待つ、
って方法が多かったですよね。
昔は手芸業界で有名になるには
それくらいしか方法がなかったように
思います。
2)が簡単か、といえば、各ジャンルで
意外にすごい人数の
ヒエラルキーがあって
上まで行く時点で相当年数がかかる。
それでも少ないチャンス、小さいチャンスを
1つずつモノにして
世の中に自分を売り出す機会を
最大限使って
階段を上って行かれてました。
そういうチャンスがある方はもちろん
最大限活用するといいと思います。
コンペやコンテストもたくさんありますからね。
でも、世の中、変わってきました。
手芸のようなアナログな世界でも
現代の情報の流れ方によって
有名になれる方法が増えたと
思います。
今までだったら手芸本やTV、
というマスメディアくらいしか
有名になる方法はなかったのです。
今はブログやインスタグラムや
フェイスブックなど、
日本だけでなく、世界に向けて
個人が情報発信できる時代になったのです。
手芸も同じく!
自分が日本の1地方で作った作品が
クリック1つで世界に写真を配信できて
反応がもらえる世の中になったのです。
すごいことです。
だから、有名になる方法論はすごく
増えたのです。
「本を出すことが目標なんだ!」
って考えるのじゃなくて
有名になる1つの手段として
「本を作って売ってみようか」
っていう時代になったんだなーと
思っています。
自費出版って
私自身も今まで怪しげだなー
みたいに思ってたのですが
今の時代だから
「手段の1つとして」
意外に使える方法だなと思い始めてます。
もちろんデジタルでもいいのですよ。
でも、なんたって、手芸する人は
見ながら作業するから、
結構紙好き多いんです・・・。