ロシア文学者で通訳の米原万里さんが絶賛していたのがグルジアのタバカ焼き。
元々はグルジア料理ですが、ロシア全土で家庭料理としても大変人気の一品です。
鶏肉に塩、胡椒、ハーブを刷り込み、サワークリームをマリネして寝かしておいたものを
石焼きにする料理。今回は4人で来店したので1羽でお願いしました。
既に前菜とスープで満腹に近い状態でしたが、西洋のローストチキンとは一味も二味も
違う風味にあっという間に1羽平らげてしまいました。
このお店のソースはガーリックの効いたバターソースでした。
残念ながら昨年訪問した本場コーカサス地方ではメニューに出てこなかったので注文する
機会がありませんでしたが、国内で食べてもこれだけ美味しいのですから、米原さんが
絶賛するのもうなずけます。
ロシアの前菜盛り合わせ。私は「ロシア料理はこれさえあれば」と思うぐらい無くてはなら
ないものです。ウォトカ(ウオッカ)のお供に最適。
追加注文したらセリョートカ(ニシン)とケター(スモークサーモン)が消えてコールスローと
キノコマリネになりました。
ウォトカはルースキースタンダルトをショットで注文。
(左)ブリヌイにサワークリームを塗って、お好みのザクースカをのせて食べるのもいいですね。
(右)ピラジョーク(ピロシキ)は日本に多い「揚げ」でした。中身は挽肉、玉子など。
(左)ボルシ(ボルシチ)はビーツが多く甘みが出ていました。
(右)ウハー 魚のスープです。今回は白身魚(タラかな?)を使っていました。
いろんな魚のバージョンがあるようで、昔、シベリアでチョウザメのウハーを
食べたことがあります。
中国からシベリア経由で伝播した水餃子。カザフスタンのマントゥ、果てはグルジアのヒンカリ
まで中国の水餃子が交易で伝わっていったのです。
食後はチャイ(ロシアンティー)とバラジャム。ジャムは舐めながら紅茶を飲みます。
夕方なのでそれほど混雑していません。
ロシア料理「ろしあ亭」 神保町
予約は基本的にコースのみ(一人3000円以上という条件でアラカルトでも予約可能でした)