6月10日は、暦の上では入梅。
梅の実が熟して、黄色く色づく頃に、
雨季に入ることから「入梅」と、
されるそうですが、
地域や年によって、その時期は違うため、
実際の梅雨入りとは日付が異なるので、
入梅に入っても、お天気の日があったり、
まあ、目安みたいなものですね。
今年は全国的に、梅雨入りが遅くなりそうです。
さて、梅雨に入ると、
傘を手放せない日が続く事から、
1988年に日本洋傘振興協議会が、
入梅の6月11日を、
「傘の日」に制定しました。
古来、日本では蛇の目傘を使っていましたが、
明治時代の頃、文明開化のシンボルとなった、
舶来品の、高価な洋傘が輸入された当時は、
雨が降ると傘を濡らさないように、
小脇に抱えて走る人もいたそうです。
まさに、本末転倒。
小脇に抱えると、カサ張ってしょうがないし、
見せびらかすだけで、誰にもカサない!。
現在では、そんな貴重品だった傘も、
遺失物ではナンバーワンで、
毎年、40万本もの持ち主を失った傘が、
駅や警察署に届けられるそうです。
雨の日は、駅のホームなどで、
電車待ちするサラリーマンの中に、
傘を逆さに持って、ゴルフのスイングしてる人、
必ず何人かいますネ!。
無意識にやってしまうこの行為、
心理学的には、「逃避行動」の現れと、
言われています。
会社や、家庭内といった今の現状に、
ストレスや多くの問題を抱えている中高年。
慌ただしい朝のラッシュ時に、
うっとうしい雨。
さらに電車を待つ間の、
手持ち無沙汰の時間。
一時的に溜まったイライラ感を、
発散しようと無意識に身体を動かすのですが、
さすがに、そこは分別のある社会人。
同じ逃避行動をするのでも、
野球のバッティングや、
雲竜型の四股を踏むのは、
迷惑になる・・・。
屋内では無用の長物となった傘が、
手頃なクラブ代わりとなり、
ゴルフ・スイングのポーズを、
とってしまうンだそうです。
今後、駅のホームで見かけても、
そっと暖かい目で見てやってください!。