だからハリウッド映画は嫌いさ | とにぃの備忘録

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まぁ、とにかく、なんとなく

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SFの古典的名作にネルスン・ボンドNelson Bondの「SF作家失格」"The Abduction of Abner Greer"というのがある
(知ったかぶりして書いているが、実はボクはネルスン・ボンドはこの1作品しか読んだ事がない)

話はこうだ


売れないSF作家が未来人に拉致される 
500年後の未来はジョークに飢えていて、主人公はそのネタ元として期待されて誘拐されたのだった 
未来人と取り引きし現代に帰ってきた主人公はその経験を編集者に話す
編集者はその経験を小説にするように勧められるが、実際に主人公が書いたものは、、、
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アブナーは帰宅して、自分の風変わりな冒険譚を書いた。それとも、書こうとした、というべきか。その冒険譚が妙なことになったのだ。アブナーは筆を運ぶうちに、ちょっぴりストーリーを変えた。そして書き進むにつれて、どんどん変更していった。筋書を書き足し、アクションを増やした。舞台も変えた。
ついに完成した時には、舞台は金星になっていた。若い宇宙飛行士を主人公に、火星人の反逆者が悪玉で、土星から着たシリコン人間の一団が、地球を破壊するぞとおどしている事実が判明する、といった設定だった。完成した作品の題名は、「アイオーの焔人間」。
三日後に原稿は返却されて来た。封筒には「没」とはんこが押され、編集者からの批評はただ1行、「あきれたもんだ!」
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さて、「最高の人生の見つけ方」"The Bucket List"を観た瞬間、ボクは40年前に読んだ「SF作家失格」を思い出した

ハリウッドは正真正銘の「SF作家失格」の主人公アブナー・グリーアである




ボクは、ジャック・ニコルソンJack Nicholsonもモーガン・フリーマンMorgan Freemanも大好きだが、こいつら2人とも出る作品を余り選ばないのが最大の欠点
それにしてもひどすぎる

モチーフとしては下にあげた「死ぬまでにしたい10のこと」"My Life Without Me"そのまんま
20倍の予算をかけて突飛なシチュエーションとロケに有名人気俳優を配し
で、中身は1/100の価値もない







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