ウイルスバスター2011テスト第一弾 | ネット犯罪者なんていらない

ウイルスバスター2011テスト第一弾

今年もウイルス対策新製品が、出揃ってきました。
2011年度版のテストのトップバッターは、やはり今や飛ぶ鳥を落す勢いのシェア一位
トレンドマイクロのウイルスバスター2011をテストしてみたいと思います。


テスト内容)

毎年恒例ですが、
第一弾テストはウイルスの入ったUSBメモリから→他のUSBメモリへのコピーテストです。
また今年は、ポップアップメニューのわかりづらさ、わかり安さなども見ていきたいと思います。

昨年のバージョンの問題点)

昨年のバージョンでは、圧縮されたファイルがスルーしてしまったのと
コピー元のUSBメモリがロックされていたときパソコンの動作が極端に遅くなってしまったのが
難点でした。

では、今年のバージョンではどうでしょうか?

テスト媒介)

A)圧縮してないウイルス検体
B)ZIP圧縮した検体
C)Rarで圧縮した検体
D)拡張子をJPGに偽装した検体
E)をZIPで圧縮した検体

にてテストしてみます。




今回も公平なテストをするためロックしたUSBメモリを使用していますが、
昨年のバージョンのようにロックしたUSBからのコピー時のメモリオーバーは解決されたようです。

しかし、ロックした媒体の中味を駆除しようと、何度も何度もポップアップが出てきてしまいます。
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検体のコピーに関しての結果は、

A)圧縮してないウイルス検体    ○
B)ZIP圧縮した検体         ×
C)Rarで圧縮した検体        ×
D)拡張子をJPGに偽装した検体 ○
E)をZIPで圧縮した検体       ×

といったように、圧縮されたウイルスはスルーするために
USB→USBのコピーでは危険だということが言えます。

ここのところ、ウイルス感染したWifiルーターなどが販売・出荷されてしまっている
ニュースをみかけますが、
出荷製品をテストするパソコンのウイルス対策ソフトが、
このように圧縮したファイルなどをチェックしないものだと
かなり、しっかりチェックしないと危険だということが言えるでしょう。

テストは公平性を期するために、標準の設定で行っています。
「ZIPをチェックするという設定をしたらどうなるのか?」という質問が
以前あったので、そのテストも今回は番外として行ってみます。



rarで圧縮されたものだけは、なぜかブロックされましたが
ZIPで圧縮したものは、上手くブロックできませんでした。
2010でも同様な問題があったのですが、2010では、毎回スルーするわけではなく
スルーすることもあれば、ブロックすることもありました。
どうやら、圧縮ファイルをチェックする機能に、少し問題があるように見受けます。

パッケージやユーザーインターフェイスなど
デザインは向上した点と、体験版でテストしたところでは、2010年度版よりは
しつこく広告が出なくなった点が評価できると思います。
反面、基本性能に関しては、軽く動作するようにすることに重点を置いたあまり
安全性に乏しく思えます。他製品と比べて特段価格が安いというわけでもありません。
ただし、シェアが大きいので「皆が使ってるものじゃないと安心できない」という方は
いいと思います。

こんな人におすすめ)
「皆が使ってるものがいい」「安全性よりは軽さが気になる」

こんな人には、あまり薦められない)
「安全性を重視したい」「価格にこだわりたい」