今年は喪中なので、おめでとうは言えないのですが、
今年も皆さんにとって素晴らしい一年になりますように。心からお祈り申し上げます。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。
パリジャンにとってのクリスマスは、日本のお正月と同じで、家族や仲の良い友人とお家でハートウオーミングなイヴとクリスマス当日を祝うのが一般的です。
それに比べて、大晦日から新年にかけては仲間と集まってFETE(フエット)と呼ばれるパーティをするのが一般的。
私にとっての30年ぶりのクリスマスと大晦日はその両方を兼ねたようなそんなお祭りでした。
24日イヴの夜は、35年近く交流のある親友とエッフェル塔の1階にあるティエリー・マルクスのレストラン「ビストロ・マダム」で
コース料理をいただきました。
エッフェル塔で食事するといつも大行列のエレベーターでない、
特別エレベーターで上まで上がれるのが醍醐味ですが、
この日はクリスマスディナーということもあってこちらも大行列。
おまけに雨が降っていて眺めはイマイチでしたが、
それでもエッフェル塔のディナーというのは高揚するものですね。
帰りはエッフェル塔の下にたくさんいる白タクを避けてセーヌの反対側のトロカデロ広場まで行きました。
この時がちょうど0時。
雨も上がって、エッフェル塔のイルミネーションと花火が上がってグッドタイミングの絶景を見ることができました。
そして、昨晩は同じく親友の家で、
日本の紅白歌合戦のフランス版をテレビで見ながらご馳走をいただきましたよ。
私の敬愛する歴史家でもあるコメンテーター、ステファン・ベルンの司会で、
日本で言うところの八代亜紀やサブちゃん、郷ひろみ、はたまた
若手のAKBまで、老若男女が喜ぶ錚々たるフランスの歌手が
フォンテヌブロー城を舞台に歌の祭典を繰り広げるのです。
ちょうど、凱旋門の花火が始まるちょっと前に、あえてノリノリの歌手とダンサーを当ててチャンネルを変えさせ演出もよく考えられています。
彼女の自宅からは肉眼でもエッフェル塔と凱旋門の花火が見れるので
テレビとの両方で楽しむことができて贅沢でした。
もちろん、日本から持っていった年越しそばもいただきました。(和久傳の桑麺を抱えて行きました)。
歩いて自宅から帰る途中のアパルトマンからは、若者たちのフエットの大騒ぎがこだましていて、
私たちもあんなだったなあ、としばし、昔を懐かしみましたよ。
そして今日は、我が家で日本から持参したものとフランスで購入したもので、変わりおせちを作りました。
本当は人参も型で抜きたかったし、三つ葉も欲しかったけど、それでもなんとなくお正月の雰囲気を楽しみました。
大晦日もお正月も珍しく暖かくて心地よかったです。
大晦日の料理を作るので、商店街が忙しく賑わっている様子。
また、カウントダウンのために街のカフェに若者が集まって
すでに19時頃から飲み始めている様子は30年前とあまり変わりなかったです。
その代わりに、カフェのサーバーの女性たちがスパンコールの金キラ衣装に身を包んでいたり、
ガターベルト&ミニスカ姿でインスタ映えするような格好をしていたのは今どきですね。
変わらないもの、変わったもの、思い出と今が行ったり来たり交差する。
そんな年末年始のパリでした。