春の陽気にすっかり浮かれていたら、今日は雪予報。
季節の変わり目、体調管理には気をつけないといけませんね。
おまけに、コロナが終息の気配を見せはじめた途端に、戦争、地震、停電、などなど。
日々、自分の意思や力ではどうにもならないことが立て続けに起きていて、
なんだか心の底の方がザワザワ、ザワザワとしている。
テレビをつけても流れてくるのは、ウクライナの崩壊した街の風景、戦争に怯える人々の悲愴な顔。。。。
フランスは、2024年のパリ万博に向けて二つの戦争の間の時代「アール・デコ」の100周年を祝いはじめているけど、
世界は次々に惨事が起きるアール・デコ時代が戻ってきたよう。
その時の人たちも、こんな風に心の奥に不安を抱えながら、熱狂的に「今、この時」を謳歌しようとしていたのではないでしょうか?実際に、自分がその立場になるとその感覚がひしひしと伝わってくるのです。
私のライフワークの半分は、父を介護することに当てているので
早々、自由に出かけることはできないのですが、
授業が春休みということもあって、2時間弱の父のシェスタ時間を利用して
外出して綺麗なものを見ることにしています。
ここ最近は、国立新美術館のダミアン・ハーストの『桜』展に力をもらいました。
http://www.nact.jp
お花見季節に先駆けて桜のアートで爽快感を味わえます。
前置きが長くなりましたが、
そんな風に、アートもその時々に自分が欲しているものが違う。
4月から開講する「美女たちのアールドヴィーヴル〜恋と名画とアンティーク」の著者である西岡文彦先生は、その著書『五感で恋する名画鑑賞術』で説いています。
「〜美味しいものを口に入れれば舌が喜ぶように、心も、美しいものが目に入れば喜んでくれる。そうした喜びが、感動という心の栄養になって人は元気になるし心の健康を保つこともできる。
心も二日酔いや病気にかかっている時がある。
いくら栄養があっても、こってりしたステーキは勘弁してほしいという心のコンディションの時もあるのだ。」(本文から)と。
美術学者や学会で議論するような専門的な美の定義とは別の、本人ならではの美の基準。それは本人がリラックスしていないと、見分け(味分け)ができないと、先生は考えるそうです。
今回は、才色兼備なポンパドゥール侯爵夫人をテーマに、リラックスした雰囲気で
みなさん自身のアール・ド・ヴィーヴルを見つける方法を講座ではお話ししていきたいと思っています。