食文化ヒストリアンの大原先生が、最近注目するグルメの達人、ヘミングウェイ。ノーベル賞をも受賞したにもかかわらず、自死を選んだ大作家が昨今、俄然注目されるようになったのには、アメリカ&キューバ間の国家交流が復活したことによって明るみになった彼の日記ほか、資料の公開によるところが大きいようです。

 

以下、先生からのお手紙です。10月1日。わたしと一緒にグルメレクチャーを楽しみに来ませんか?

 

以下、大原氏からのお手紙です。

 

「ヘミングウェイは、内面は、傷つきやすい繊細な人。

その繊細な心を傷つけた生涯の代表的な出来事を挙げれば、下記のごとし。

 

母親との関係が、子供の頃から上手く行かなかった。母親は彼を、「姉と双子の女の子」として育てていた時期あり。

その母親からの遺伝で生来視力が弱く、18で陸軍に志願するも、採用を見送られる。男としては、屈辱的な出来事で、一生尾を引く。三島由紀夫も同様だった。

大作家29歳で、有名作家として大活躍をし始めるとき、父親が自殺(享年57歳)。母親が追い込んだと大作家は恨んだらしい。

結婚を真剣に考えた最初の女性に、ふられる。

大作家にとって、最も重要と思われるパリ時代を共にし、子供も生まれた、最初の結婚。僅か5年ほどで破綻。以後何度も、結婚と離婚を繰り返すも、一生涯を通じて、この最初の妻との離別をくやみ続けた。

 

大作家が晩年記した回想記を読めば、パリ時代の話ばかり。

後の人生は、喪われたパリ時代を埋め戻したいがための「悪あがき」、であったかのように僕には見えます。

誠に以って、男はつらいよ、であります。

 

大作家に対する、こうした見方は、我が国でヘミングウェイが騒がれなくなって以降、特にここ25年ほどの間に米国で主流となりつつある見方です。だから、あまり知られていない。我が国では、いまだに「ヘミングウェイ」=「男っぱいマッチョ」のイメージが通っているのは、そのためかと。

 

だから、今回のお話は、『ミッドナイト・イン・パリ』時代を中心に、あとは、キューバそしてお酒のお話くらいで、1時間は過ぎ去っていくことになりそうです...」

 

 

 


■講座■グルメレクチャー■



グルメレクチャー
< 1920年代パリ・憧れの文豪 パパ・ヘミングウェイの食卓>

講師:大原千晴

 

 


今回のレクチャーのテーマは、アメリカのノーベル文学賞受賞作家アーネスト・ヘミングウェー(EH,1899〜1961)。 20代の終わりに発表された『日はまた昇る』と『武器よさらば』の2作で世界的に有名になった文豪です。

料理とお酒にまつわるエピソードはもちろん、1920年代のパリ、旅先のスペイン・バスク地方、そして長く暮らしたキューバでの女性関係や現代アートを動かすパリのカフェソサエティーの主人公たちとの多彩な交流など、人生を謳歌した大作家の興味深い世界を、多彩な映像資料とともに現代的視点でご紹介します。

 

会場となる「ビストロ・マルクス」は、パリ・マンダリン・オリエンタルホテル内にあるミシュラン星付レストラン「ル・シュル・ミュジュール ティエリー・マルクス」の初の海外店舗で、パンにこだわるレストランとしても知られています。銀座和光や三越を見下ろす絶景テラスで、文豪自身のレシピを参考にした高級ハンバーガー他、 グルメでお洒落なフランス料理をコース仕立てで召し上がっていただだく予定です。【定員:24名】

■日時 10/1(日) 11時~14時 【開場】:10時45分 【開演】:11時~
■会場 「ビストロ マルクス」(銀座) 
   東京都中央区銀座5-8-1 GINZA PLACE 7F 
   http://www.bistromarx.jp/
■受講料 12,500円 (レクチャー代、オリジナルカクテル、フランス料理コースメニュー代含む)

■どなたでも受講いただけます

詳しいお申込手順はこちら
http://www.antiqueeducation.com/tejun.html


大原千晴(おおはら ちはる)
「英国骨董おおはら」店主。骨董銀器専門家。食文化ヒストリアン。早稲田大学法学部卒業。料理研究家の母・大原照子氏がイギリスに転居したのを機会に、日本と英国を行き来する生活が始まる。その過程で骨董銀器の魅力に開眼し、1991年「英国骨董おおはら」開業。著書に「食卓のアンティークシルバー」(文化出版局)、「アンティークシルバー物語」(主婦の友社)、「名画の食卓を読み解く」(大修館書店)。http://www.ohara999.com/


■お申込み・お問合せ
カルチャーサロン「プティ・セナクル」

http://www.antiqueeducation.com/
 

 

 

 

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