軍用時計は銃など兵器と同じく
軍需品として開発し使用されてきた
軍用して使用される物資には
『MIL-SPECミルスペック』と総称される
厳密な規格に基づき調達されている
その為軍用時計に関しても
厳密な管理がなされた
裏蓋にマークや部隊、個体の官給番号が刻印されている
国や部隊、時計の仕様などにより刻印は異なる
<兵器は正常に使用できなくはならない>
そのために定期的な整備や補修が義務付けられていた
それは実際に兵士など軍人にて供給された後も
使用されている期間中でも
軍の管理下に置かれ、
定期的な整備の義務付けられていた
フランス空軍にて使用された時計の裏蓋には
修理毎の履歴、年と管理番号が打刻され鉛の封印がされた
<兵器は正常に使用できなくはならない>
駆動機械内部だけでなく
外装や文字盤の痛みも兵器本来の機能を損なう
文字盤のそれは著しい
文字盤の痛みにより時計本来の機能
「時刻を読み取る」ことが出来なくなったものにも
補修が施される
こういったものの総称が
『MoDダイアル』
と呼ばれる個体
整備を請け負うのは当時の各国の
国防省(Ministy of Defence)
この略称が“MoD”と呼ばれる由来
時計本体に加えて、
当時、文字盤自体の交換や補修(リダン)が施され
軍用時計としての機能を取り戻した
正式な修理であった
元来のデザインを再現したもの
同メーカーの同じようなものに交換されたもの、再現された物
メーカー銘に代わり、軍管理コードがプリントされたものもある
軍用ならではのディテール
1940年代中頃以降の英国陸軍用の補修MODダイアル
珍しいものとしては
ケースが新たに拵えられ納められたもの
ケースが交換されたこの事例は稀である
同じ国、同じ年代、同じ部隊のものでも
修理補修の内容は一律でなく、多岐にわたる
文字盤交換やリダンなどご法度な風潮もあるヴィンテージ時計の世界において
こと軍用時計はその出自や使用された背景から
昨今ではその評価が変わりつつある
時計単体だけではなく、
歴史的背景に物事をとらえ尊重する流れを感じる






