出席状況

出席数:114名(/全128名)
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質問の回答

*ワーファリンのような間接的に作用する薬があるのに、直接的に作用する薬がないのはなぜ?という質問がありました。実際には直接的に作用する薬もありますが、ワーファリンを超える作用がないのだと思います。あるいは、ワーファリンを凌駕する効果がなければ、新しい薬はなかなか上市できません(つまり薬になりません)。臨床試験にかなりの予算もかかるからです。ワーファリンはかなり古い薬で症例も多く、使い方もしっかりとわかっていることが汎用されるひとつの理由だと思います。他の講義でも話をしましたが、古い薬でもずっと使われているものが結構あります(アスピリンは100年以上使われています)。ここからはさらに個人的推測になりますが、ワーファリンについては、抗凝固作用を指標にスクリーニングされた薬で、メカニズムは後からわかったのではないかと思います(一応、この点も調べてみます)。効果がとても高い薬のメカニズムが後からわかったとしたら、それ以外のメカニズムの同様の薬を作ろうとはしなかったということも考えられると思います。とにかく、新薬というのは、その病気で初めての薬でないと、なかなか売れないのです。

 

*各論の話が少ないのがもどかしい、、、とありましたが、今回は薬理学の30時間に減らし、各論は少しずつ入れていく形になりました。これまで薬理学IIや臨床薬理学で勉強していた内容は、臨床科目の方に移行しましたので、是非心配しないでください。基礎医学はしっかりと基礎を勉強するのがよいと思います。

 

*ジェネリック医薬品の大手が日本から撤退する、ということですが、私はどの会社のことかわかりません。日本では多くのジェネリックの会社があり、大丈夫だと思います。

 

*ビタミンについては、医化学でかなり勉強したという意見が多かったです。そうすると、来年からはビタミンの項目を除いてもよいかもしれません。参考になりました。一方で、ビタミン関連の話が面白かったという感想もたくさんありましたので、来年の講義計画の時に考えてみます。

 

 

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引き続きがんばりましょう。