1)中山政務官のバックラッシュ発言とは
経済産業省の中山義活政務官(65)は、2010年10月1日、アジア太平洋経済協力会議APEC中小企業相会合の関連会議として、岐阜市で開かれた「女性企業家サミット」の昼食会で「日本の女性は家庭で働くことを喜びとしている」などと発言した。また、日本女性が家庭で働くことを「文化だ」とも発言。「日本の奥さんは力がある。デパートに行けば、初めに子どものもの、次に奥さんのもの、その次がペットのもの、4番目にご主人のものを買う」などと語った。(2010年10月3日 毎日新聞)
彼がこのような発言をしてきたことは、初めてではない。
選挙区(台東区、文京区、中央区)の複数の有権者から某メーリングリストなどに寄せられているが、その端的な例が、2004年2月の内閣委員会の彼の発言である。その時のテーマは「男女共同参画社会の形成の促進に関する件」。
少し引用すると・・・
「男らしい、女らしい、これがなくなってくる、これは国家のためにも大変問題があると思う」
「日本人が男らしくなくて、へなへなしていたら、この国は守れませんよ」
「ジェンダーフリーと男女共同参画社会なんて、まったく関係ないですよね」
「日本人がもっと男らしさ、武士道、こういうものを表に出して、日本のアイデンティティー、歴史観、国家観。自分の地域は自分が守る、特に家族は自分が守っていく。親は子どもを守る。~こういうようなアイデンティティーがなくなっていることに私は危惧を持つわけです。」
「家族であれば、父親らしさ、母親さしさ、兄貴さしさ、妹らしさ、お姉さんらしさ、そういうものが行われていれば、性犯罪とかに巻き込まれない」
「例えば、パイロットには女性が少ない、それは不公平だ、パイロットには30%女性を作るべきだと。これは平等ですかね。~結果としての平等と機会均等とはちょっと違うと思うんです。」(衆議院会議録 内閣委員会 平成16年2月26日)
バックラッシュとは、逆流または反動という意味の英語で、ここでは男女平等推進の流れを阻止しようとする反動的動きをさす。アメリカの女性解放運動への攻撃についての著『バックラッシュ』(スーザン・ファルーディ、1991)が世界的ベストセラーとなったことから、こう呼ばれるようになったというのが定説とされる(『労働法律旬報』2010年7月下旬号)。