初めから読む下矢印

 

 

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実際、先生が見てきた中では、クリップを使った患者さんよりもカテーテルで手術をした患者さんのほうが回復が早かったそうだ。

 

そして母の場合、先生の見立てでは1ヶ月くらいで退院できるのでは、とのことだった。ただ、最短の期間を伝えると患者さんのプレッシャーになることもあるので、母には1ヶ月半で伝えておくと言っていた。

 

最短の期間を伝えてしまうと、「〇〇日までに絶対ここまではできるようにならないと!」と思ってしまう患者さんも多いのだそうだ。それがプレッシャーとなって、メンタルに不調を引き起こしてしまうことも多いらしい。

 

もともとの母は多分そんな性格じゃないけど、その配慮がありがたかった。

 

先生の話を聞いた後は、職員さんと看護師さんと順番に話をした。とはいっても、ほとんどが事務手続きや面談の予約で大した話はしていない。

 

結局その日は、もう母に会うことなく病院を後にした。滞在時間は約1時間くらいだった。