2月8~9日


肝性脳症(肝性昏睡)と診断されてから、

母は両腕を上げ、ばたばた震わせる奇妙な仕草を見せるようになった。


看護師さんが、「これは肝性脳症の症状で、「羽ばたき振戦」というんですよ」と

私と兄嫁に教えてくださった。


その数分後、主治医の先生が病室に来て下さった時も

(先生は1日に何度も何度もしばしば病室に来て下さった・・・)、

母がその動作を見せたので、私と兄嫁が

「羽ばたき振戦ですね・・・」と言うと、

先生は「よく知ってますね~・・・!」と驚かれた様子だったが、

「数分前に看護師さんに教えてもらったばっかりで・・・」とタネアカシをした。


他に見られた症状としては、

母は口を開けて呼吸していたため、

口や唇がカサカサに渇いていた。


看護師さんが、スプレーを吹きかけて湿らせて下さったり、

唇にワセリンを塗ったりして下さった。