「素晴らしい一日」「アメリカン・サイコ」 | スタッフAの、アノマリーな日々

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アノマリーデザインの陰のスタッフ「A」が、日々思うことやお仕事のことなどを、
映画レビューとともにテキト~に書いていきますよ♪

どーも、Aですニコニコ

またまた寒くなってしまいましたね…相棒は本格的に「風邪」みたいですあせる

 

さてさて色んな映画を観ておりましたんで、またレビュー書いていきます。

 

 

素晴らしい一日」(2008)

 

韓国映画ですが、おいらがよく観るようなグロ系とかクライムサスペンス系ではありません叫び

ハ・ジョンウさんが出てなかったらまず観なかったであろう、静かな感じの作品。

これが思いがけず良作でしたニコニコ

 

ストーリーを簡単に言うと、男(ハ)の前に元カノの女が「貸してた金返せや」と一年ぶりに現れる。

 

そこから始まる2人の「お金集めの旅?」的なロードムービー。

静かだからこそ、主人公達の感情の変化がとても際立っていて面白かったですキラキラ

もちろん、素晴らしい演技があったからなんですけどね。

 

黒系メイクで隙を与えないような雰囲気を持つ主人公の女性。

 

強気で振るまっているけど、実は自分に対しても嫌気がさしていて、

だけどどこにも出せず抑えてしまっているような…なんて勝手な分析ですけど、

この役の女優さん、とても良く演じていました。

ラストになるにつれ、ちょっとず~つ表情が和らいでいくのもいいニコニコ

 

そしてハ・ジョンウが演じる元カレ借金男。

 

どの人にも笑顔でお人好し、バカにされた時さえ怒らない、恨まない。

いい奴だけど、これって「彼氏」としてはいかがなもんかね…っていう感じ汗

だって彼女としては、自分だけに優しくしてほしい、というものじゃぁないですか?

男性だけならともかく、色んな女性にいい顔をしちゃってるんですよねぇ、これが。

(本当に居そうなタイプの人が次々出てきて面白いニコニコ 見たことのある女優さんも結構出てます)

 

…しか~し、彼の「色んな人との接し方」を見ているうちに、

 

彼ならではの思いやり「人を理解しようとする心遣い」がじわじわ理解できてきて、

最後には「もう…守ってあげたい!」とさえおいらは思ってしまったわけですよ。

女よ、彼に付いてってあげてよ、と…

優しさだけでここまで思わせる男…まさに、「風と太陽」の太陽だわ…叫び

 

スペイン酒試飲シーンは切ないながらもジーンと温かくなりましたねキラキラ

 

真っ直ぐに夢を叶えようとしている男の姿。しかも、それを遠くから見て嬉しくなる彼女。

…たまらんですわな。

 

借金を全てチャラにしなかった辺り、きっとまた2人は会うのでしょう。

 

彼がお店をOPENしたと思われるカットもあったので、これはハッピーエンドですよね音譜

…う~ん、じわじわと来る作品でしたキラキラ

 

 

アメリカン・サイコ」(2000)

 

 

あれっ…前にも書いたかな、コレのレビュー。観るの3回目位なんです叫び

 

80年代のNYが舞台。一部バブリーだった時代だと思うんですが、そんな中で絶好調?…な主人公。

 

高級マンションに住む、スーツの似合うイイ男…

 

体を鍛えては鏡見てうっとり、娼婦と寝ても「カッコいい俺、ヤッホゥ!」、

 

でもって、「俺の選んだセンスある曲だけを聴けや!」

…んっ?こりゃぁイイ男どころか、自分大好きでちょっと気難しいアホ男じゃぁあ~りませんか~叫び

観ていて本当に…イタい。(面白いけど)

この主人公を演じるのがクリスチャン・ベール。…いやはや、どハマり過ぎ叫び さすが、クリスチャンにひひ

 

婚約者は美女であればOK。男友達と会う時は名刺やスーツで競い合う。

 

(ハタから見れば「みんな同じヘアスタイル・格好じゃん。どれが誰なんだか…」という、

大して違いも無い状態…)

そんなくだらない戦いにこだわり、敗北を感じた時には…なんと!

「なんかイライラすっぞ!」と言わんばかりにホームレスや娼婦を殺してしまう叫び

 

ただのイタイ人ではなく(いや、イタイからこそ?)、実はかなり病み気味の主人公さんなのでした~~しっぽフリフリ

 

 

完璧なつもりなんでしょうけど、彼の視野が大分狭くなっちゃってるんでしょうか。感覚が酷過ぎます。

 

秘書を普通に帰したシーンだけが救いというか、希望だった気がしますねぇしょぼん

 

すっ裸でチェーンソー振り回す(笑)とか投げ落とす(笑)とか、現実離れしたシーンも多いんですが、

 

最後には「ん?全部この男の妄想だったの…?」なんて展開にもなってしまうんですよねぇ。

 

想像だけで殺していたのか…それとも実際に殺していたのか…観客を悩ませるラストショック!

 

「全部妄想だったのだろう」という見解もあるようですが、

おいら的には「あそこまでは現実だったんじゃないかな…」っていう境界線がなんとなくありますね。

しっかしこのワケ分からなさ、主人公の病み加減を表しているようで(自分一番で殺したくなる他、

現実と妄想の区別がつかないという病みも酷い)、これはこれで面白い。

 

振り返ってみるとこの作品は、主人公が狂っている恐さというより、

 

「他人に無関心」という現代社会の怖さを描いてるのではないかと…かお

思いあたるシーンが色々とあるんです。

(クリーニング屋での血、ウィレム・デフォーの激甘捜査、友人が自分を別人と勘違い、

殺人部屋があっという間にリフォームされているなどなど…勿論「妄想」である可能性もありますが)

最近起こっている事件にも通じるものがある気がします。

 

結構考えさせられる作品ではありますが、

 

あそこまでやってもコメディになってしまわないクリスチャンの演技が凄いキラキラ

レオ様もこの役を欲しがったのが分かる気がする。(その後「ウルフ・オブ…」でブッ飛んでますからね)

 

何気に凄い作品ですので、まだ観てない方はドーゾーニコニコ

 

 

 

以上です。

 

 

う~~、とても寒いです。吹雪いてます雪

今日もお風呂が楽しみです。

ではまた次回にニコニコ