大学に入ったものの、自分の理想は満たされず、悶々とする毎日を送っていることには変わりなかった。
キャンパスを闊歩する女子大生を傍目で凝視しつつも、興味なさそうなフリをしながらコソコソ隅を歩いていた。
入学当時黒髪で地味な恰好をしていた女子が、2年3年となると、女子大生として女のフェロモンを放っていた。
そして、相変わらず自分は一人ぼっちだった。
今は非モテサークルやぼっちなど、モテないことも市民権を得つつあるが、当時の非モテやぼっちは本当にすることがなかった。
自分はひたすら勉強に勤しんだが、やはり仙人ではない以上、勉強中に性欲が頭を支配して全く手がつかないことがある。
そういう時は、よく官能小説を愛読した。
結城彩雨や軍十四郎などを愛読した。
出てくるヒロインはみな貞淑な人妻や男を知らない女学生がほとんどで、主人公の魔の手に嵌るという内容だ。
当時衝撃だったのは彼らの凌辱描写だ。
浣腸が必ずといっていいほどでてくるのだが、浣腸もただの浣腸ではなく、滋養浣腸や空気浣腸など、その狂気性が群を抜いていた。
自分は女性と付き合ったことがないので、正直女性器が全く想像できなかったため、もっぱらアナルを責める小説が好きだった。
これは未だに同じである。
アナルをいじられればどういう気持ちになるか、男でも多少理解できるし、何より、アナルは触られるだけでも嫌がる女性が多いため、その顔を想像するのがたまらないのだ。
こういう時にオカズにするのが、大学のキャンパスを闊歩する女子大生だ。
あの高飛車な女を浣腸してひいひい言わせたい。
縛り付けて野外で脱糞させたいと、どんどん妄想に拍車がかかっていた。
この性欲は年をとったら落ち着くのかと思いきや、現在はその時からは何十倍も変態的になっている。
醜い性獣である。