アンニョン!

韓国の美味しい美しい日々のごはん、

「アンニョン食堂」花緒(kao)です。

 

やっとゴールが見えてきました。

③塩漬け白菜に薬念を挟む!

 

 

(最初から読む方はこちら)

 

 

 

 

塩漬けにして水を切っておいた白菜の

葉一枚一枚をめくりながら

薬念を塗りこむ。

 

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最後に形を整えて、

一番外の葉でくるりと巻いて

保存容器の中に

詰めていく。

 

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オモニはここに、

新鮮な生タラを一緒に漬け込みます。

 

と、人に話すとみんな

「そんなの初めて聞いた!」

というので、普通はあまり入れないみたい。

 

牡蠣を入れるところはあるけれど、

 

旨味は出ても発酵するうちに

身がなくなってしまって

牡蠣を食べる、という感じではないので

 

オモニは発酵してから食べると美味しい

いいタラを入れます。

 

一度少しだけ入れたのを

わたしが食べて感激してからは毎年、

たっぷり食べれるように

たくさん入れてくれる。

 

タラは漬けてから1ヶ月後くらいから食べられます。

発酵が進むにつれて

身は締まり、味わいが深くなり、骨まで柔らかくなり、

ご飯と食べるともう、最高!です。

半年くらい経ってもまだ食べられる(残っていれば!)。

 

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それに、キムチ自体にも

スッキリとした旨味が出るのです。

 

 

タラは、朝のうちに

ぶつ切りにして、

血や内臓をキレイに洗い、

唐辛子粉と塩をして

置いておいたもの。

 

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薬念を挟んだ白菜の間に

ぼんぼん放り込んでいく。

 

 

 

たまに葉を一枚ちぎって

そこに薬念をのせたものを

口に放り込んだりしながら。

 

全く発酵していない出来立てキムチ。

塩漬けした白菜の甘みと

薬念の旨味がとっても美味しい。

 

 

 

時間が遅くなったのと、

今回はあまり数がないので

オモニが全部挟んでくれて、

 

わたしはその様子を

インスタでライブ配信していました。

 

「オモニは素手でやっているけど痛くないんですか?」

とか

「そのキムチ売ってください」

とか

「子供さんは韓国語話せるんですか?」

などなどコメントの質問に答えながら

ゆるく、韓国家庭のキムチ作りの様子をお届けしていました。

 

オモニも

「こんなキムチ作りなんて見せても

誰も面白くないんじゃない?」

などと言いながら

みなさんとても興味津々で見てくれるので

楽しそうでした。

 

 

そんな感じで

嫁が横で配信している間に

プロの手際でどんどん作っていって

とうとう完成!

 

 

さて

韓国のキムジャンのお楽しみは、

この出来立てフレッシュキムチに

 

旬の生牡蠣と

茹で豚を挟んで食べる!

 

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これは一年のうちキムジャンの日にしか

食べられないお楽しみで、

 

これがあるから頑張れるというものです。

 

普通ポッサム、茹で豚は

オキアミの塩漬けをつけて食べるけれど、

 

オモニはニンニク醤油をつける。

これはオモニの実家で昔からやっていた食べ方だそう。

 

生ニンニクの香りと醤油のコク、

ほんの少し加える酢の酸味で

さっぱりと美味しく食べられる。

 

 

 

 

このように、

今年のキムジャンは終了しました。

少しだけ(といっても白菜15玉!)漬けたので、

冬の白菜が終わる前にもう一度追加で

ちょっとだけキムチを作る予定。

 

 

普段何気なく食べているキムチ、

安心安全な材料で、手作りすると

こんなにも大変。

 

オモニが普段家族のためにかけてくれている手間を

実感する。

 

そしてこの日に頑張っておけば、

これから少しずつ熟成して美味しくなっていくキムチを

いつでも食べられるし、

 

何ヶ月も経って

熟成が進んだものは

料理に使うととっても美味しい。

浅漬けじゃこの味は出ない。

 

(一年経っても美味しい)

 

キムチってやっぱり、

韓国料理の代名詞になるだけある

美味しくてすごい存在だな、

と思います。

 

 

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