2016年10月28日を最終出社として、約2年半お世話になりましたカラフルカンパニーを退職することとなりました。

やはり退職間際はバタバタしてしまい、お世話になったすべての方にご挨拶に伺いきれず、この場でご連絡となったことをお詫び申し上げます。

 

先日は夢のような壮行会を開催して頂き、その後も遅い時間までみんなで仕事の話、これからの組織の話、しょうもないムダ話など、ステキな時間を過ごさせて頂きました。

 

サイバーエージェントを退職するときは私的な理由も色々あって、

しっかりご挨拶もできなかったし、今回はしっかり自分の気持ちを棚卸ししておきたいと思います。

 

独立にあたっての棚卸しです。

長くなりますが、完全に自己満足の世界ですw

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■感謝の気持ち

2014年4月から北陸に家族まるごと移住してきまして、金沢にてカラフルカンパニー(当時はKCCでした)に入社させて頂きました。

コネもツテもまったくなく、土地勘もまったくなく、地名すらよく読めない、文字通り右も左もわからない状態からスタートしました。

当時はプライベートも正直ボロボロで、人生を完全にリセットしたいくらいの精神状態でした。

*北陸に来たおかげで、私は家族も仕事も何も失わなくてすみました。

 

タウン情報を扱う営業として、当時なかなかシェアの取れてなかった業界担当として金沢のキャリアをスタートしました。

なかなかしんどいスタートで初月の売上は●万円くらいしかあがらず、ものすごい焦りだったのを覚えています。

 

そんな中で、私を救ってくれた5人の女性がいました。

私にとっては「金沢の女神5(メガミファイブ)」の方たちで、この方達にはたぶんずーっと感謝し続けると思います。

 

1人目は座席の向かいに座ってた当時のTOP営業のYさん

ものすごいパワーと明るさを持った女性でした。

しかも聞けば、私の嫁さんと同郷という。自宅もとっても近くて「いきなりすごいご縁だな」と思いましたが、後に地方では「だいたい3人介するとほとんど知り合いになれるの法則」を見出したのは余談です。(笑)

 

研修の時期に営業同行で連れていってもらった先で素晴らしいチャンスを頂くことが何度もありました。

 

2人目はお客様のMさん

金沢に来たばかりの私に大きなチャンスを与えて頂きました。

当時、紙媒体のソリューションしか持たなかった当社に、webマーケ領域のコンペに参加する機会を頂けたのです。

その後も様々にお付き合いをさせて頂き、定期的に飲みにも誘ってくださり、色々と学びの機会と新しいアイデアを一緒に考えさせて頂いたり、本当に感謝感謝の方です。

 

「出会いは必然だ」とおっしゃって頂き、本当に嬉しく、まさにそうだなと今でも思っています。

 

3人目はお客さんのKさん

御経塚(野々市市の地名)の美容師さんです。金沢情報の方ではなかなか思うように成果が出ず、とても苦しんでいる時に何度も通ってはじめてご発注を頂いた方です。

生まれて初めて「誕生日受注」を経験させて頂きました。

今では他の媒体の営業マンがきても必ず断ってくれているそうです。

タウン領域のマネージャーに昇格したときも、ものすごく喜んでくれてたのが忘れられません。

 

4人目は隣の席に座っていた同僚のAさん

とにかく自己主張の多いメンバーばかりの中で、唯一くらい少し主張控えめな人。

(後に酒を飲むと背負い投げるらしい事が判明。私はやられたことありませんがw)

営業成績が超厳しい時に受注サポートしてくれたり、私のことを社内色々なところでPRしてくれました。

その後も同じチームのメンバーとしていつも全力で戦ってくれました。

たまに朝会中に私の話がつまらないときは目の前であくびする肝の座った女性です。w

 

最後に5人目はこれまたお客さんのMさん

ヘアサロンで髪を切ることに全く興味のなかった私にいつも新しい発見を提案してくれる方。

金沢に来た当時、色々と業界のことを教えて頂けました。

 

今ではおかげさまで行くたびに髪型変わるので39歳にもなって未だに自分探しが終わりません。

「今日のテーマは青年経営者風で!」とか「部下が新しく入ってくるのでできる上司風で!」という超ざっくり&ふざけたリクエストにいつも想像以上のもの返して頂けるステキな方です。

 

 

と、金沢に来たばかりの時、本当にいろんなチャンスを与えてくれてリ、本当にしんどい時に助けてくれた方々ばかりです。

ほかにも感謝を言いたい人はたくさんいますが、ひとまず。

 

■これからのこと

2016年11月1日(大安だそうです)より、「project.tane(プロジェクト.タネ)」という組織を立ち上げることにしました。

webマーケティングを中心に、マスやリアルイベントなども含め、企業のブランディングや商売繁盛に関わる各種支援と、広告代理事業を行います。

 

■なぜやるのか

なぜやるのか。

 

「いつかは経営者になりたいと思っていたから、今がその時だった。」

 

一言で言えばそうなのですが、

沖縄や北陸で実際にはたらいてみて、

クラウドソーシング事業の時に全国各地を飛び回ってみて、

 

「地方には素晴らしいものも、ステキな人たちも沢山いる(ある)のに、

魅力を発信することができきれていない!

地方でもっとできること、すべきことがあるはずだ!」

 

と勝手に思って、じゃあそのためにできることを自分がやる!

と思ってしまったからです。

 

また、地方の人口減少や、優秀な若い子たちがどんどん東京などの都市圏に行ってしまうのも、

地元に魅力的な企業(少なくとも魅力的に伝わっていない可能性がある)が無いからなのではないか、と思ったからです。

 

現に採用PJTなどに携わったときも、地方の当社か、東京の中堅どころの企業かの2択になって私の力不足もあって何度も悔しい思いをしました。


若くて優秀な人たちが社内外にたくさんいるので、その人たちを見るたびに

「北陸にサイバーエージェントみたいな会社があったらいいのになぁ」

という思いがどんどん強くなっていきました。

 

だったら、私がそういう組織を作りたい、と思いました。

 

■言うことは壮大に、やることは繊細に

これはサイバーにいる時に教わった言葉です。

 

夢や志は大きく持っていて良いけど、しっかり自分の力量を見定めて、ネガティブに考えながら堅実にやっていけ、慎重に考えて大胆に行動しろ、ということでした。

 

 

様々なPRや広告手法や、デバイスやメディアやいろんなものがたくさん出てきますが、

ローカルにおいて、最先端の流行だけを追いかけていても成果は出ません。

ローカルにはローカルのやり方も、それを受け入れる風土や文化もリテラシーもあると思います。

 

なので、私はその土地ごとに実情に合わせたプロモーション活動を実践していきたいと思っています。

 

それが時にはイベントを実施することなのかもしれませんし、マス広告を打つことなのかもしれません。

もしくは、まずは採用や人材育成で基盤を整えることが必要かもしれません。

 

 

少なくともこの2年半で「webだけやってても片手落ち、マスだけやってても片手落ち」ということはよくわかりました。

 

何が課題で、何からやるべきかをしっかり見極めて、クライアントと一緒に事業解決のためのアイデアのタネを見つけて、土地を耕し、水をやって、事業を愛して花が咲くまでを、最良のプロジェクトチームで支援していく、

そういう決意と思いを持って屋号(project.tane)を名付けました。

 

私は北陸が大好きです。

私も受け入れて頂けましたし、子どもたちもすくすくと育っています。

(ネイティブ方言を語ります。w)

 

前述の「女神5」の方以外にも、お世話になった方を書き上げたら1冊本が書けるくらいになると思いますが、

沢山の御縁と御恩が北陸だけでなく、私にはありますので、

これからはそれを少しづつお返しできるように、事業を行っていきたいと思います。

 

初志を忘れないためにも、ここにしっかりと記して、宣言して、持ち前の「何とかする力」で

これからも歩んでいきたいと思います。

 

 

「方言で世界を語る」

地方を愛するローカルプライドで、地方発、世界行きのグローカルプロジェクトを共に創る。

project.tane  official ownd

 

Local Marketing,Japan

 

2016年11月1日
 

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