上野の森美術館『ゴッホ展』 | ANNEX324

ANNEX324

都内在住30代。買いものや観劇の記録など

 

今日で東京では閉幕するゴッホ展。

公式Twitterをちらっと見たら今午前の段階で100分超の待ち時間になってました。

上野の森はただでさえ狭いので、会期始まって早めに行った方がいいですね。

私が行ったときは11月の平日夜だったので、結構ゆっくり見られました。

 

今回はゴッホが影響を受けたハーグ派と印象派、それぞれの出会いに焦点を当てたキュレーションで、音声ガイドも声優の小野賢章さんが弟・テオに扮したドラマ仕立てになっていて、ゴッホの生涯を追うように見ることが出来て面白かったです。

 

今回の目玉、「糸杉」。

この題材に見せられたゴッホが何作も描いたのだそう。

その情熱があふれ出すような力強い筆使いです。

 

好きだなと思ったのは「サン=レミの療養院の庭」。

お土産にこの絵のマグネットも購入しました。

「庭で描いた僕の絵を受け取ったら、僕がここでさほど塞(ふさ)ぎ込んでいるわけではないことが、君にも伝わるだろう」 

1889年5月末~6月初め頃、弟テオへの手紙(サン=レミにて)

ゴーギャンとの喧嘩別れの後、自らの耳を切り落とす奇行の末に入院した病院で描いた作品。

そんな壮絶な出来事の後とは思えないくらい色彩豊かで、元気で明るいけど激しいまでは行かず、ゴッホがこの時どんな心境だったんだろう?と想像する楽しみがありました。