先日、横浜に行って

横浜創英中学・高等学校の
授業の様子と
先生方のお話を聞きました。
https://www.soei.ed.jp/

ここは、私が
今、地元で広げたいと思っている

「自律」と「対話」を
ベースとした教育を
具体的に行っている学校です。

英語の授業を参観したのですが

中学生も高校生もオープンにした内容で
自分が学びたいところを選んで学習する
「無学年学習」という形でした。

このような、
通常なかなか見られない授業形式は

ともすると、形だけを真似されて

問題が起こると
「この方法はダメだ」などと
批判を受ける場合があります。

ですが、
理解しなければならないのは

どんな方法なのかよりも

「何のためにこれをやっているのか」

という、目的の部分なのです。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

『くまのこポーロ』
さく・え　前田まゆみ
主婦の友社

くまのこのポーロは、
妹のプリンと一緒に
お母さんが冬ごもりしている
穴の中で生まれました。

春

夏

秋と

2匹はすくすくと育ちます。

そして、2度目の冬ごもりから
春になり

初夏になったある日…

このお話は
「マタギ」という、
東北地方の猟師さんの伝承を
もとにしています。

母熊の手のひらにのるほど
小さかった子熊たちが

2度の冬を越えて
成長していく。

その様子が

やわらかなタッチと
やさしいことばで

すっと読み手の中に
しみ込んでいきます。

母熊は、実にたくさんのことを
ポーロとプリンに教えます。

でもそれは

2度の冬を越えた後、

2頭がそれぞれに
生きる場所を見つけて
ひとりだちしていくため。

ですから、母熊は
成長したポーロとプリンが
離れていくのを見送りながら

誇らしい気持ちになるのです。

子どもが成長していくために
必要なのは

子どもの周りにいる
大人自身の成長なのかもしれません。

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成長を見守る側も・『くまのこポーロ』