外国の作品が翻訳されることで
日本語onlyな私も
さまざまな国の作品を
楽しむことができます。
翻訳する際に難しいのは
歴史や文化の積み重ねによって
その国ではごく普通に行われているけれども
日本ではみられない、
という内容の訳ではないでしょうか。
どのような表現にすれば伝わるか
あえてそのまま提示するか
翻訳家や編集者の皆さんが
たくさん頭をひねって
検討に検討を重ねながら
日本語訳の作品が
生み出されているのですよね。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『水曜日の本屋さん』
シルヴィ・ネーマン 文
オリヴィエ・タレック 絵
平岡敦 訳
光村教育図書

水曜日、私はいつも本屋さんへいく。
すると、あのおじいさんも
決まって店に来た。
おじいさんは分厚い本を
少しずつじっくり読んでいた…
女の子の学校は、水曜日がお休みで
必ず本屋さんに行くことに
決めています。
絵本を数冊読んだり、
物語の本をパラパラ見たり。
本屋に行くと必ず出会うおじいさんは
決まって、とても分厚い
戦争の本を読んでいるようです。
どうしてそんな本を読むんだろう。
どうして本を見ながら泣いているの?
女の子の頭の中は
ハテナ?でいっぱい。
でも、もしかしたら
日本の読者の中には
どうして水曜日は学校が休みなの?
図書館じゃなく、本屋さんなのに
どうしてずっと本を読んでいられるの?
というような疑問が浮かんで
物語の世界にすっと入れない、
というかたもいらっしゃるかもしれません。
実は私も、
初めて読んだときは
そう思ってましたし(笑)
ですが
絵の雰囲気が好きで、
数回読みながら
おじいさんの人生のほうに
フォーカスしているうちに
この作品が大好きになっていました。
クリスマスが近づいたある日、
本屋を訪れたおじいさんは
お目当ての本を見つけることができません。
女の子も一緒に探しますが
見つかりません。
本屋のおねえさんは
「今朝、売れてしまった」と。
帰り際のおじいさんの姿と、
「よかったわ」という女の子の
無邪気なことばが
いろいろなやさしさの形を
教えてくれます。
きっといつか、この女の子も
おじいさんが読んでいた本を
手に取る日がくるのでしょう。
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